ご挨拶

曳家岡本のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

自分は器用な職人ではありません。
ただ、手間をかけさせていただいて丁寧な工事を心がけているだけです。
東日本大震災が起こって千葉県にご招聘いただくまで地元・高知で細々と家業を続けていた普通の職人です。

震災による需要増で、心配していたように、にわか業者がたくさん現れました。
全てを否定するわけではありません。同じ人間のすることですから学べば誰でも出来ることです。
しかし技術の未熟な業者の乱立によって曳家に対して悪い印象を持たれるのは赦せません。

曳家には2通りの流れがあると思います。
重量物を扱う「重量とび職」から来ている方たちはビルや大きな建造物に向いているかと思います。

逆に自分のような先代が大工からこの世界に入った「舟大工」「宮大工」の流れにいる「曳き大工」と呼ばれる大工系の職人。
自分はこの後者に当てはまります。

一般家屋向けだと思っております。
私たち曳家へお見積りいただくのは、同じメーカーの冷蔵庫を価格○ットコムで比較して買うものとは違います。

これは職人仕事です。
価格優先であれば良い仕事などできるはずがありません。
床下の見えない部分にどれだけ時間と苦労をかけるか?で内容は変わります。

そして誠意のある職人であればいただいた金額に対しての技術を惜しみなく使います。
誰にも見えない床下で、一緒に作業してくれている仲間たちと自画自賛しながら頑張っています。

ご招聘いただければ全国どこへでも行きます。よろしくお願いします。

曳家岡本二代目
岡本直也

  • 「土佐派の曳家」曳家岡本とは

    やさしく持ち上げます

    当班ではジャッキの数をケチりません。ジャッキをたくさん掛けるのは手間ですし、運搬コストも嵩みます。

    それでもより家を傷めず持ち揚げるために台数を使います。

    基礎を傷めない努力

    当班では、基礎コンクリートへ開ける穴を小さくするために、高さ6cmの低床型油圧ジャッキの使用や、鉄板を渡して基礎の両側から揚げる作業をしております。

    基礎コンクリートの強度の再現にこだわる!

    持ち揚げた家と、それまでの基礎を間を埋める際に、手間を惜しんで「モルタル」を詰めたりいたしません!

    40mm以上の隙間に対しては、必ず「コンクリート」を詰めます。
    しかもそれは、既存部分との連結を確保するために、高価なコンクリート接着剤を充分に混入させたものです。

    この「小手離れ」の悪い作業効率が著しく落ちる、手首が痛くなる作業を床下で頑張ることで、「見て欲しい!」と胸を張れる基礎の再現が出来ています。

    圧倒的な資材量で行う土佐派の曳家

    曳家岡本では、 現在、枕木3300本。ジャーナルジャッキ70台、オイルジャッキ160台、建築ジャッキ70台、低床型オイルジャッキ30台=合計330台のジャッキを使っています。
    倉庫であれば200坪、住宅であれば100坪程度の建物であれば自社資材で曳家工事できます。
    大量の資材を惜しみなく使用して、建物にかかる負荷を出来るだけ少なく傷めないよう精進しています。

メディア掲載・出演

2023年11月
「建築知識ビルダーズ」サトウ工務店 佐藤高志氏連載「構造デザイン解決術」取材対象
2023年11月
「曳家岡本口伝 構造から直す本気の住宅再生」 創樹社 発行
2023年10月
「積算資料ポケット版リフォーム編2024」経済調査会 発行  揚げ家工事ページ寄稿
2023年9月
「新建ハウジング」新潟での土台揚げ沈下修正工事を取材いただきました
2022年11月
「解体屋ゲン 曳家岡本編」
配信開始!
2022年11月
ヤフーニュースに取り上げて頂きました!
2022年6月
「木と建築」巻末インタビュー掲載されました!
2018年4月
曳家が語る 家の傾きを直す 沈下修正ホントの話
2018年3月
テレビ朝日「週刊ニュースリーダー」で曳家岡本が出演&紹介されました
2015年7月
「東京新聞」7月17日発行分より2週間に1度の連載で「曳き屋が見た震災」転載始まりました
2015年6月
NHK松山「しこく戦後70年」「復興を支えた曳家職人」
2015年
【沈下修正】【曳家】1月20日発売の週間漫画TIMESに岡本直也が漫画に登場
2015年
「週刊漫画TIMES」人気連載中「解体屋ゲン」に準レギュラー出演中!全3回「甲浦八幡宮」編
2014年8月
2014年8月ケーブルメディア四国
2014年3月
高知放送「土佐人力」
高知さんさんテレビ「さんさんニュース」で曳家のお仕事について特集されました。
2014年2月
JAF会員向け情報誌にて曳家特集されました。
2013年11月5日
震災復興関連の講演(報告会)
2013年11月9日
朝日新聞に曳家職人として掲載されました。
2013年
「季刊 高知」No48 2013年春号に掲載されました
2013年6月
「週刊女性」人間ドキュメント枠 6ページ「復興支える縁の下の力持ち」
2013年6月
「週刊女性」人間ドキュメント枠 6ページ「復興支える縁の下の力持ち」
2013年6月
「週刊女性」人間ドキュメント枠 6ページ「復興支える縁の下の力持ち」
2013年9月7日
日本テレビ系列全国放送「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」曳家職人として特集して頂きました。
2013年11月5日
震災復興関連の講演(報告会)
2012年1月15日
韓国のニュース専門局YTNの取材を請けました。
2011年12月4日
日本テレビ「真相報道バンキシャ」12月4日放送分で特集されました。沈下を修復する曳家職人
2011年6月19日
NHK「ゆうどきネットワーク」液状化の傾きを修理 活躍する曳家(ひきや)職人として紹介されました。
2011年6月19日
NHK「ゆうどきネットワーク」曳家・沈下修正特集「一軒でも多く自分に依頼があれば一生懸命直させていただく」
2011年6月19日
「本当にきれいに直った」
2011年10月26日
曳家という職業等を伝えるため浦安市見明川小学校6年生の社会科見学の授業を担当しました。
能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。