2020年7月6日 13:25

「曳家が語る 構造から直す古民家再生」執筆中です。

コロナの影響で、現場が閑になりましたので、腐っていても仕方ありませんから。
「曳家が語る 構造から直す古民家再生」(仮)を執筆してます。

もちろん出版のめどもたっておりませんが。
どうしてもの場合はクラウドファンディングとかにも挑戦して出版出来ればなーと思っております。

実は何冊かの古民家再生についての専門書を拝見したのですが。
素人のDIY奮闘記だったり、限られた予算からか見た目だけを繕うような施工を書いているものが多く。
まれに、修復実例を掲載されていても、「このような場合、曳家という専門職に嵩揚げしてもらう」などと一行程度で解説が終わっていたりでした。

自分は常日頃、「建築士さんや、工務店さんは、もっと曳家の技術を知ってくだされば、我々の活躍の場は増えるわ、より良い施工も出来るのにな」と悔しい思いをしているのですが。
悔しいと嘆いているだけでは改善されませんから、本来は自分のごとき一職人が書くのも中途半端な知識ゆえ恥ずかしい限りですが。
要は自分を含めて曳家という職種の生き残りをかけてのプレゼンをしなくては!との思いから恥をかくだろうことを確信しつつも執筆中です。

今回は一部を予告編的に掲載いたします。
もし、出版に向けて応援いただけるようだと幸いです。


「曳家が語る 構造から直す古民家再生」(仮)より抜粋

「ここまでで、近年の豪雨による床下の湿度の状況に関する実例と、御影石かコンクリート製の独立基礎の石場建てのGLからの高さは、これからの時代は高さ20cm 縦横50cm×50cmが実感として必要ではないだろうか?」

「自然石でない独立基礎の場合、ダボをすべり止めとして入れる考え方もある」



以下、本文より

しかし自分が主戦場とする千葉県房総周辺に多く残る古民家のように尺越え、かつ欅などの堅い木を使った大黒柱と故郷・高知県の4寸角の杉の柱では、
同じダボの為に15mmの穴を開けるという細工の意味が違います。

30cm×30cmを越える堅く粘りのある欅に穴を開けるのと12cm×12cmのやわらかな杉に穴を開けるのでは欠損率という点でも大きな隔たりがあります。
自分は杉の柱にダボを入れておくのは、地震時に滑り止めになるというよりは横揺れで柱を割いてしまう可能性が高いと考えます。
従って現代の技術によって平らに仕上げられた御影石等の礎石に設置する場合は、ダボを入れない方が「滑らせて持たす」という伝統構法の仕組みに近いものになると思います。


但し外周部、縁側の本体部分の荷重をさほど受けていない束石のような部分については軒の出の長さにも拠りますが、外周に向けて拡い基礎天端を出すことで雨水を吸い上げてしまいますから、大きくすることは出来ません。
この部分は雨水と、それによる白蟻の誘導を避ける方を優先して小さな束石とします。
それゆえ、この部分は羽子板ボルト等で揺れを抑さえる細工をすることが一般的です。

以下、
「それでは近年の向拝柱には長さ60cmほどのダボが挿入されているのをどう解釈するべきなのか?」に続く。

2年前に出版した本です。
現状、沈下修正に関する唯一の専門書ゆえか?絶版になってからamazonではプレミア価格で販売されています。
欲しい方は自分に連絡してくださいな。hikiyaokamoto@gmail.com
定価で買っていただけます(詐欺じゃないよ)






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