石川県 能登半島に7月頭?に行きます。
ここのところ再び、珠洲市、輪島市の被災住宅にお住まいの方からのご相談が続いてます。
近隣の建築士さん、工務店がご多忙で対応してもらえない。せめて専門家にこの家に住んでいて大丈夫なのか?直すとすればいくらくらい必要なのか?診るだけでも来てもらえないか?と言われます。
いやーうちは診断業務はしてないんですけど・・お困りの方の役には立ちたいです。
私どもは、現在は液状化被害が深刻な新潟市西区を中心にお仕事させていただいてますが。
自分の職人人生の終わりも近づき、過去の昭和南海大地震の住宅復興のために発展した「土佐派の曳家」技術はその後、東日本大震災を経て研鑽され今回の能登半島地震でもお役にたてていること先代にも褒めて貰えるかなーと想像してます。
まず、現在いろいろな建築業者さん(特に沈下修正工事業者)が石川県に入られていると思います。
良い業者さんもいらっしゃれば、「いくらなんでもプロなんだからそこまで酷いことはしないよね」と思われるでしょうが、「酷い施工をしている自覚が無い」
酷い業者もいます。無知は罪です。
輪島市、珠洲市あたりでは床や壁にすき間も出来ているお家も少なくないと思います。
地震の揺れで人間で云えば関節が抜けている状態です。
こういうのはアンダーピニング工法や耐圧板工法などでは直せません。
建物を水平にしてアンカーボルトを切断してから(完了後に溶接します)昭和ボルトを使って引き締めます。
さらに上部構造の歪みは色々なところから反力を獲って、レバーブロックを使って起こしてゆきます。
社寺とかも家起こし可能です。
圧倒的な物量で建物を支えて丁寧に矯正してゆきます。
地震の揺れで座屈した柱などもきちんと荷重を受けて根継ぎして据え付け出来るよう細工します。
木造建築物の荷重の9割は柱が負担しています。
それなのに、柱の根継ぎをする際に「まあ持つだろう」と何のサポートもしないまま、柱を伐り落として、そこにはめ込むように金輪継ぎとかを施工する方もいます。
それただの下地になってるから。と思うのは心の狭い自分だけなのかなー。
起こしたら、壁や横架材を固めるまで仮筋交いを入れて行きます。
最期はこんな風に固めてしまいます。
伝統構法の場合は「柔構造なんだから、固めるな」と云う方がいますが、修復の場合はお薦め出来ません。
6月末か?7月頭に再び能登半島に現地調査のために出向きます。
沈下修正、家起こしの専門家に診断、相談を依頼したいという方がいらしたらご連絡くださいませ。
無料ではありませんので予めご了承ください。
ご依頼件数にもよりますが、何棟か集まれば1棟50000円程度に出来るんですけど。
それと、新潟、富山で実施していただいたセミナーを石川県でも企画していただければ幸いです。
図書館や公民館の小さな会議室でも全然OKです。交通費のみで伺います。
お気軽にご相談ください。
hikiyaokamoto@gmail.com
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