2024年10月1日 17:35

「解体屋ゲン 曳家岡本編②」配信開始です!

皆さま「解体屋ゲン」という建築業界を舞台とした人情ほろりもありつつも、「島耕作」のように業界のことを判り易く漫画という表現方法だからこそ、3Dプリンター住宅から外国人実習生問題までざっくり真実を教えてくれる。漢気溢れる漫画をご存じでしょうか?
毎週金曜日にコンビニで並ぶ「週刊漫画Times」という「信長のシェフ」「妻 小学生になる」なども連載されている漫画雑誌に、20年近く連載されています。

その「解体屋ゲン」に曳家岡本はこれまで何度かゲスト出演させていただいてます。
これは徳南晴一郎からつげ義春、そして、くらもちふさこから原田智子~持田まきまで漫画大好きな自分としては嬉しい限りです。

そして自分がメインで登場したエピソードだけを集めていただいた「曳家岡本編①」は既に発売されてましたが、
とうとう②が発売となりました。
①は、東日本大震災の住宅の沈下修正工事の為に、千葉県浦安市に上京してからの物語ですが、
②は原作者 星野茂樹先生が廃れゆく曳家技術を知ってもらうことで可能性が増えないか?を意図してくださり技術的なことにスポットを当てたエピソードが中心となります。

②は「甲浦八幡宮」の家起こしをはじめ技術を視ていただくエピソードが多く登場します。





「岡本さんの登場する回は(枕木や鋼材の書き込みで)いつもの回の3倍は手間がかかるんだよな」(石井さだよし先生談)
「でも後に遺るものだから間違いのないよう書かないとね」(星野茂樹先生談)
※甲浦八幡宮での工事は無事完了しましたが、ワイヤーの角度をもっと緩やかにすることでスムースに動かせるな。など幾つかの改善点を見つけることが出来ました。その成果は、昨年1月~の京都宇治の現場で華開きます。「事上磨錬」です。
京都宇治で家起こし2 「リンダリンダ」 -曳家岡本- (hikiyaokamoto.com)

発売を記念して原作者 星野茂樹先生とのspaceを10月13日(日)20時より行います。
近況とかを話したりします。ご興味あれば聴いてくださいませ。
購入は色々な電子書籍配信サービスからされてます。
解体屋ゲン セレクション版 曳家岡本編2 | 石井さだよし, 星野茂樹 | マンガ | Kindleストア | Amazon

最近は「日経アーキテクチュア」で「難題抱える液状化後の沈下修正工事」に掲載していただたり。
先日の群馬県でのセミナーの模様が「新建ハウジング」に採り上げていただくなど、技術面でもご評価いただけるようなって嬉しい日々です(笑)

的野博訓さんとのご縁で「実践教育訓練学会ジャーナル」にも記事を書かせて頂きました。

漫画や建築雑誌、色々な形で採り上げていただくことで曳家の技術を知ってくださる建築士さんが増えることを心より願っています。
よろしくお願いいたします。

ps
お気軽にお声かけください。「構造から直す本気の住宅再生」のセミナーも全国廻りたいんでよろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.com

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。