ベランダ部分の沈下について考察

千葉県某所で参加させていただいてました「配置間違い」による基礎ごとの曳家工事も間もなく完工します。
で・・こうした現場はSNSでの掲載が出来ませんので、前々から書こうと思っていたベランダの沈下について書いておきます。

荷重の偏りによる沈下は、まあまあ見かけます。
べた基礎の立派なお家であってもベランダの柱脚までは底板が伸びていなくて簡素な捨コン打設で済ませている場合が多いです。
これはすごく単純な話でして、ベランダなんて軽いもんなんじゃから、簡単で良いんでない?という甘い認識からそうなっていることが多いです。
結果、充分な反力が獲れていませんので圧密沈下が起きるというわけです。
で、スラブとかを打っているとより重いですから、お家本体も引っ張ってしまいます。
こうした場合、古民家を直すのと同じように柱に添え柱を取り付けて、沈下修正工事をします。


曳家岡本では、特注の金具を使って柱にボルト穴を貫通させることなく、摩擦の力だけで持ち揚げます。
1セットでおよそ2トン、画像のように2段構えで掴んだら2倍の4トン・・ということはなく、およそ2・5トン程度です。
これわざわざH鋼を組んでいるのはどういう意味か?と云うと、こうすることで、仮設の土台を作ってジャッキで支えることの出来る点と接地面を増やしています。さらに、ジャッキの位置を自由に動かせるので柱脚下を大きく掘って底板を造る作業が容易になります。
ビフォーアフターの画像です。


費用ですが、搬入条件や仕様にもよりますが、解体して造り換えるよりは安価にできます。
まっ新築時にきちんとベランダといえども転圧と基礎をしておくべきですよ~というお話でした。

さて、堅田さんたちと別行動をしている自分は移動途中で大阪に2泊しました。
1日目は、久しぶりの「構造塾」大阪会場に参加させていただきました。
ロビーで古民家再生協会所属、アトリエグリュー一級建築士事務所の鶴谷さんと待ち合わせしてたら、微動探査の戸成さんが見つけてくれて一緒に上がりましょう。とお誘いくださいました。
会場が日建学院大阪でしたので職員の方にお逢い出来たら新潟の益子さんにご親切にしていただいた話とかしたかったのですが、日建の方とお話できる機会はありませんでした。
講義の内容は制震と免振の違いについてを中心として、基礎梁の配筋などについてを佐藤実先生から。
自分が「構造塾」塾生だったのはもう10年以上前なんですが、佐藤先生もパティシエ界のピカソことピエール・エルメ同様。過去の主張を棄てて書き換えられている部分もあって、それをはっきり表明されているのは、勉強しないとなーと。
微動探査については戸成大地先生から、(この装置について休憩時間に鶴谷さんと建築士の方が意見交換している内容がなかなか面白かったです)
そして、制震装置エヴォルツの開発メーカーの方の解説、ここでも質問者は自分と鶴谷さんだけ。
新築と違って古民家で採用する場合の木の種類やコンディションによって効果はどう変わるか?を我々としてはもう少し聞きたかったのですが、新築中心の勉強会ですので控えました。
新築を主にされている方の多くは、ねじ釘や金具を使うことにあまり抵抗がないようですが、自分たちは木と鉄の相性の悪さ、結露の原因になることなどを実地で経験しておりますから、そこはまた別の機会に学べたらと思います。

最期は、今や建築系セミナー、イベントにはかならずいる!イノベイト三浦さんが登壇されて次回の大阪での「住宅ビジネスフェア」と創られている動画「住宅実務者インタビュー」の紹介とかありました。



2日目は夕方から平成テクノスの堀内専務とミィーティング。堀内さんが「曳家岡本」を過度に評価してくださっていて嬉しいけどこそばゆい気分。
そんなわけで昼間は神戸南京町で「イカの天ぷら」。

↑大阪のどこかの駅なんですけど‥電車待ちの人数が溜まる範囲を単管で補強しているのは実にリーズナブル。
これで良いのかな?建築士さんは入っていらっしゃるのかな?
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