曳家のテレビ出演について思うこと
今日は、横浜の現場の曳家の最期の一方向の作業日でした。

やはり、新しい基礎の上に乗り込むと、しびれるほどきれいにスムース動いてくれます。
この様子を撮影するために、今日はテレビ局のスタッフも10人前後入ってくれてなかなか大所帯の瞬間でした。

今回はタレントさんがゲストで参加されていて、作業の合間にインタビューを受ける。と云う初めての体験でした(笑)
テレビ的には、一般視聴者の方に短い時間で判り易く伝えるための質問なのですが、「曳家の相場って幾らくらいなんですか?」と云う問いには、
「ファミリーレストランのパスタと、専門店のパスタでは価格も違いますから、どういう施工品質のものを提供するかで価格は変わります」とお答えさせてもらいました。
今までの曳家職人のテレビ出演は、見てて派手な部分だけを、まるでショーのように採り上げているものが多かったです。
そしてメディア出演に不慣れな職人はついついテレビスタッフの要望に添う発言をしていたように思えます。
自分は21世紀の曳家職人でありたいと思っています。
家が動くショーで無く、相判で一緒に頑張ってくださっている大工棟梁の細工や、それを承けて、かなり面倒な据え付けの手間など説明させていただきました。
世の中の多くの人は、「あの大工さんは、日当15000円で来てくれる良心的な人だ」とか「うちは職人に安く協力してもらってますから、この値段で出来ますよ」とか言います。 ですが・・本当は1日30000円であったとしても、15000円の大工よりも3倍の仕事をこなせる棟梁たちを自分は知っています。
建築はショーではありません。
「土佐派の曳家を残したいですが、それはお施主さんたちに選択の余地を拡げるために必要だと思うからです」
土佐派の曳家が最高ではありません。 土佐派は重量物に弱いです。他にも向いていない建築物も多々あります。 真摯に自分たちに合った現場を担当させていただけて、頑張ってゆきたいと思います。
ps

今日は現場の近くに住むSMASHの石飛さんご夫婦が顔を出してくれました。 石飛さんとは同い年なんですが、20代の頃にROCKを通じて素晴らしい時間を共有させていただきました。
SMASHと云えば巨大野外ミュージックフェス「FUJI ROCK」の運営会社として、有名です。石飛さんは、もう少しマニア向けの「朝霧JAM」のプロデューサーも、されています。
自分が上京して、上手くゆかなくなっていた頃、悩みを聞いてもらっていただけに、今日の姿を見て石飛さんに「親方良かったよね」と言ってもらえて嬉しかったです。
石飛さんありがとうございました!!
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