松戸市で土台揚げ沈下修正工事とお応え出来ない相談例

職人の仕事の価格とはどうなんだろう?
「自分たちの仕事は芸術ではないのだから一定の相場というか?適価はある」と言ってきました。
そうかと云って大手さんと違って弊社のような路地裏の知る人ぞ知る和菓子屋のような小さな会社は、美しい包装やCMは出せませんが、その分、現場に手間をかける費用に充てられます。

今回の現場では元請けの、にいつ住宅研究所 の大平さんのご仲介で地元の新潟の曳家さんも現場見学に来てくださいました。
ものすごく安価にされているのですが、正直、1日あたりの単価は弊社の2倍以上になります。
安いが正義。という考えもあります。
かつて27歳で親方になった自分も若さの驕りから「今の俺に頼まないのは損だ。こんなに早く、動けるから金額も安い!」と思っていました。
今は総合力で勝負します。現場だけでなく、日頃の勉強から新しい工具や薬剤の使い方をわずかづつ試してきました。

いつか「曳家岡本に頼みたい」←これは少しだけそう言ってくれる方も現れてくださいました。
さらには「曳家岡本(堅田)」に就職したい。と思って貰えるようなれたらなーと思います。

3年目の新潟1棟目の工事は無事完工しました。
残念だったのは、今回は大工さんたちにも簡単に真似できる曳家ならではの技をいくつか使ったんですが、それを生で視てもらえることがないままでした。





仕方がないので、近隣のみなさんは大平さんに聞いてくださいませ(笑)

 

さてさて、SHOW MUST GO ON!

 

今回の現場中には、堅田職長が発熱して倒れたり、自分が身内の不幸があって急遽、高知県に帰省したり(夜中にメッセージ来てて、翌朝の飛行機に間に合うよう2:30に新潟を出て成田まで走りました!)やら、その後、自分が2年ぶりの蕁麻疹が出たりと色々と生身の人間ですから予定外も起こりました。

そして極めつけは、今年も5か月に及ぶ新潟生活ですので、アパートをお借りしたのですが自分のお隣の方が尋常でなく壁や床を叩く方で、管理不動産会社に問いただすと「またやりましたか!次にやったら退去してもらう。と警告していたんですが」ということでこちらが、引っ越しです。
現場終わってから、見積もり書いたり、来月発売の書籍の校正をしてる最中に突然、3部屋離れた堅田さんの部屋まで揺れる壁?床叩きです。


※表紙案はなかなか難航してます。こちらは堅田さん表紙ver

自分も辛いですが、親方としてこういう物件を借りてしまったことを詫びています。
それなのに堅田さんが「親方は隣室なんだから、俺たちよりたいへんです。メンタル弱いんですから、とにかく親方だけでもホテルに泊まってください」と言ってくれました。
全員で泊まろう。と云いましたが費用面を気遣ってくれて「引っ越しにむけての梱包ありますから」と遠慮してくれます。
泣かせます。

ps
1枚目の画像にありますビックサイトでの「住宅ビジネスフェア」セミナーに現場職人として立たせて頂きます。
セミナーは5日のみですが、新刊の販売をコミュニティエリアでさせていただくため3日間とも会場にいます!
5日午後は堅田職長も来てます!
2人して「曳家岡本Tシャツ」着てますのでお気軽にお声かけください。

今回の現場は久しぶりの「家下げ」と「土台の取り換え」です
液状化現象によりほとんどの部分は沈下したのですが、こちらでは軽い下屋部分が押し上げられてましたのでバランスを採るために下げています。

コンクリートカッターで切れ目を入れて家を下げる分より少し多めに斫ります。

前々回のブログで、伸ばしたままのジャッキをセットしていた部分です。


ご注意ください!!これからジャッキアップするんでなくて下げたところです!
こういうのは、基礎修復の施工品質に自信が無いとやってはいけないです。

さてさて他の大部分は、通常のジャッキアップです。


狭い床下で堅田さんの漢くささが爆発です(笑)



今回は昨年の工事で、「もはや伸ばしナットを使わないと納得出来ない身体になってしまった」にいつ住宅研究所の大平さんがお施主さんに熱く有効性を語ってくださり、伸ばしナットを使用できるよう壁の解体も許可いただいていました。
ところが!!全てのアンカーボルトが極端に短く座彫りしてようやくナットを締めている状態です。
お施主さんに状況を大平さんが伝えると「そういえば本職の基礎屋さんでない方に施工してもらった」というわけで、座彫り穴の中で使える座金を探して回ったり、いろいろと工夫してみましたが。

これでは壁を解体する意味が薄いと判断して溶接と「伸ばしナット」の併用での施工に変えました。

ジャッキアップも完了しました。
基礎天端も厚く付いているタイプでしたので、これらも採り省いてきれいに基礎修復をします。

今回は、お風呂場の土台が2つ割でしたので、お施主さんから通常の3寸5分角に取り換えて欲しい。とのご要望がありましたので、大工に入っていただいて土台の入れ換えもしました。

仮柱に、添え柱を縫い込んでサイドピニング工法のように持ち揚げます(笑)

全ての土台を落したところです。

土台をを入れ換えました。そしてジャッキを掛けるために開けた高基礎の穴部分に、アンカーボルトを落とし込みます。
この後、埋め込むのでこのくらいの荷重の部分でしたら、引き抜きに対する抗力も問題ありません。

レベル調整です。

曳家の仕事は、相判していただく職人さん(主に大工さん)にどれだけ安心して作業していただける環境を作るか?なんですが、こういう現場に入ってから予定外の追加工事でもどう細工すれば?荷重を逃がせられるか?を考えるのは本当に愉しいです。こんな愉しい作業を堅田さんに任せて脇に廻るのは辛いですが、親方として「やりがい」を感じてもらうために一歩下がるのはやむを得ません。
・・・うそうそうそ!コツメカワウソ(笑)
さっきまでだらだらやってた癖に「ここは俺がやるから!」と率先して枕木組んでしまうようなまだまだ若気の至り岡本です。堅田職長!赦してつかーさい!!

さて、ビフォーアフターを視ていただきましょう!

画面右側の屋根の跳ね上がった状態にご注目ください。

で、画面左側を揚げて、右側を下げるとこうなります。

まあ、今回はここまでです。
今は少し忙しいですが、よろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.com

NHKの朝ドラ「あんぱん」の人気が凄いようです。
(いや、やなせたかし先生と自分の出身地の高知県だけかも知れないですが)

曳家岡本の親方である自分は出身地が同じ。というだけでなく、少しだけご縁がありました。
自分が高知県だけで曳家をしていた頃は補償積算方法の変更の為に、現場が切れてしまうことも多々ありました。
その頃、趣味を兼ねてコンサートの裏方全般をしておりましたが、
歌を唄われるのが大好きだった、やなせたかし先生は高知に帰省されては「やなせたかしアンパンマンコンサート」を高知県のあちこちでされていらっしゃいました。

ある時、たぶん「ごめん駅」のある南国市の小学校の体育館でのコンサートの音響、照明の手配をご依頼いただきました。
ステージ上は先生をサポートされる元「うたのお姉さん」の大和田りつこさんと岡崎裕美さんがディレクターも兼務されるのですが、本番までの制作(工事現場に於ける現場監督みたいなもの)がご不在でしたので、手配をした経緯から進行を務めました。

すると、その後、ホテル日航高知で行われた「やなせたかし 米寿を祝う会」では制作兼舞台監督としてお声かけ頂けました。
やなせたかし先生は作家さんだけあって台本をご自分で書かれるのですが、そこにデハケのきっかけや、SE,BGM,など音効の指示、特殊効果は当時、花火会社に在籍している形を採らせていただいて煙火従事者手帳を更新していた当職は舞台監督と兼務で特効さんもさせて頂きました。

本番前、やたらとたくさんの関係者が先生にご挨拶に来られるご多忙な中で、スタッフから「岡本くん、先生が呼んでいる」と声がかかりました。
やなせ先生はお年玉袋のようなご祝儀袋に1枚づつアンパンマンのイラストを描いてくださっていてそれを渡してくださりながら。
「今日は20人くらいで来られているでしょう。これは私からです。領収書とかいらないですから帰りにお茶でも飲んでください」と過分なお心遣いをいただきました。

その後も2度ほど先生が故郷高知でコンサートを行われた際には、舞台監督として呼んでいただいて愉しくなった先生が客席を歩く際は万が一に備えてかがんで付いて回って支えさせていただく役回りもさせて頂きました。
何度かご一緒させていただいて強く思ったのは、やなせ先生は生きアンパンマン様だと云うことです。

ある時、予定になかったある団体の方がコンサート前にその方の団体からの表彰式をさせてくれ。と来られて、事情は判らないのですがお断り出来ないままその表彰式が始まりました。
その方の挨拶がなかなか長くて、みんな辛ったと思うのですが。
なんと!答辞で、先生は「挨拶は短い方が良い!ありがとう」とさっさと幕を引いてしまわれました。
すごく爽快でした(笑)

やなせたかし先生の想い出は他にもいくつかあるんですが・・曳家岡本のブログですので現場のことを少し書いて終わります。

液状化で傾いたお家の沈下修正工事を続けておりますが。浴室の高基礎CB部分に「抜け」がありました。

右下、黄色で囲んだ部分です。

これを傷めないように両側に枕木を組んで現状の高基礎の上をブリッジで飛ばして揚げてます。
まあ、自分もこういう細工を愉しめる渋い老人になってきたわけです。

「やなせたかし先生の米寿を祝う会」では終演時の客出しSEの指定がありませんでしたから、自分はやなせたかし先生ご自身が歌う「ぼくらはみんな生きている」を流しました。
オリジナルは子ども合唱団のものですが、それをご高齢になった先生がレコーディングされたものを選びました。
コンサートも工事現場も同じですが、使う素材と使うセンスで僅かに良い出来、なんとなく気の抜けた内容とかになります。
この記念コンサートでは、やなせ先生は良いものにするためには費用は惜しまない。というスタンスでしたのに、自分が本格的なコンサートではないのだからと設営のしやすいPAを選んでしまったことが一生の心の傷です。
当時の状況からするとマーチンオーディオのPAを手配していればもっと暖かく気持ちの良い音になったと思います。

どんな仕事も舐めたらいかんぜよ!

当日の動画です。
xn--https-g93dxdsj//www.youtube.com/watch?v=_qo2edmE_Uo

 


この画像を見て、「あれ?建物は持ち揚がっていないのにジャッキが既に伸びている!岡本もいよいよ耄碌したのか?」と思われた方は、なかなかオメガトライブです(笑)

実はこちらのお家、液状化が起きた時に軽い下屋部分だけが持ち揚げられてしまった。んです。
なので、他の部分と整合性を採りながらこの部分を下げます。
そんなわけで基礎修復もいつもと違って逆に天端を斫って降ろししろを作ってから、レベルを採った後に天端を詰め直します。
これはまずまず基礎修復に自信がなくては出来ないでしょうが、まっ日ごろの鍛錬を初期ジャッキーチェン映画並みにしてますから無問題です!

1年経ちまして、西区もかなり復旧してまいりました!



まだまだ傾いたままのお家がたくさんありますが、もう工事しているのは見かけなくなりました。
工事する意志がある方は傾いている家の生活から早く戻したいわけですから、ほとんどは昨年中に直されたんだと思います。

新潟に戻ってすぐ輪島市に現地調査に伺わせていただいてました。


こちらは街の中心地にある住吉神社様

ほぼ80度ほど傾いています。

真後ろから視るとこんな感じです。
一目視て、解体~再築だろうとご提案させていただいたのですが「可能なら起こしてもらいたい」とご依頼いただきましたので取り急ぎ見積もりを書かせていただきます。

祠も転倒しています。辛いです。

何人の方が今までお詣りされてたのでしょうか?気持ちのこもった修復を願います。

輪島市黒島の伝建地区の若宮様です。



補助金の上限額や企業からの寄付の時期、積雪の問題など即施工に入れる環境ではありませんから、今回は実務者として意匠を省いて、軸組補正工事をして新しい基礎に据え付けるまでの金額を知りたい。という立場でご招聘いただきました。
社寺以外にも黒島の伝建地区のお家の修復もご相談いただきました。
直せますが、すごく費用もかかる話です。通常の土台揚げ沈下修正工事とはまったく違います。それでいて、工具類の輸送も大きいし、宿泊先の確保も難しいです。
どこか窓口がまとめてくださらないと仕事できない環境です。どうぞよろしくお願いいたします。

hikiyaokamoto@gmail.com

東京都町田市での土台揚げ沈下修正工事。

前回のリフォーム時に、どうやら現場に入られた大工さんが床の水平を是正するための、木束の下に楔を入れて調整していました!
なので、今回の工事では水平に戻ったお家に合わせての床の貼り直しとなります。



狭く配管、設備が多い部分は宏くんが苦労しながら匍匐前進してモルタルを詰めてくれてます。



↑この沈下量を床で調整(ごまかして)いるわけですからどうしても違和感あったはずです。

そして、水平に直す工程で「本来であれば2階の隅の通し柱が存在しているはずの箇所」(詳しくは前回のブログを読んで下さい)をジャッキアップする過程で「揚がらないわけではないけど、予想より重かった」と武藤棟梁にお伝えしたところ。

武藤棟梁
「親方と、堅田さんが重いって云うんだったら柱入れた方が良いですよね」

元々、壁を直す予定もありましたので範囲を少し拡大して壁を解体して、柱を入れました!

以下、ドラえもんがのび太に意見する声をイメージして読んでください。
「武藤くんはいつもそんなことばかりしているから儲からないって奥さんに叱られるんだよ」
うちの奥さんに、今回の話をすると「あなたにそう言われるなんで本物だね」と苦笑いしてました(汗)

自分の方は、相変わらず首都高通勤で疲弊した後に・・・

使い終わった工具の運搬を次の現場である新潟市まで、まずは2回のピストン輸送。


今年は全般にまだ寒い日々ですが、新潟方面はまだ普通に雪が残ってます(撮影日は、2025/3/31)
東京の感覚で、先週ノーマルタイヤに換えたばかりでしたので湯沢のあたりでタイヤ規制が出てしばらく足止めとなったり、まだまだ新潟県民になるのは遠いな。と反省させらました。

ps
プロJAZZミュージシャンを目指すDAIを主人公とする『BLUE GIANT』の中にドラマーのゾッドがDAIを評してこう語る場面があります。
「あいつは遠回りをするんだ。JAZZをやるならNYに来るべきなのに、ミュンヘンやハンブルグ、西海岸を廻ってからNYに来てるんだ」という台詞があります。
自分も実はブログを始めた頃、「教育的ウラ指導」「合格ロケット」の荘司さんから「岡本さん。もっと判り易いことを書かないと仕事獲れないよ」と散々、忠告されました。
それでも自分は良い悪いが判断し辛い業種ゆえ、建築士に向けてだけブログを書こう。建築のプロから見て「この職人の施工内容は信じられる」と思ってもらうことが目先の受注より大切だ。と思って読みつらいかも?なブログを続けてきました。
それなのに、今では一般の方からのお問い合わせも増えました。

明後日4月5日(土)は岡山でのセミナー。

そして6月5日(木)は「住宅ビジネスフェア」ビックサイトでの特別講師を務めさせて頂きます。

堅田職長といつも言います。
「特別なことはやってません。真面目にやるのみです」

お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com

東京都町田市で沈下修正工事やってます!

今回は2年以上前にお見積り出させていただいていたのですが、忘れた頃のご依頼でした。
気になる施工工事費は、以前の1・3倍に書き直させて頂きました。
ガソリン代やもしくはお米、をイメージすると判ると思いますが、これはやむを得ないです。

さて、今回はなかなか悩ましい仕事です。
現地調査に伺った際には、奥さまから傾いていることは理解していたのだが、「リフォーム工事会社さんからは、この程度でなら床で直せる(正しくは「床でごまかす」)。と言われていたんですけど・・実際に工事に入られた大工さんから「そんなことは出来ない」
と言われて「そのままの貼らせてもらいます」とフローリングを貼ってますので、そのまま水平にすれば直ります。と言われました。
で、FLで施工範囲を特定して見積り出させていただいていたのですが.

今回、具体的に施工の打ち合わせや配管、設備の切り回しを確認するために工務店さん(柏市で注文住宅を建てるならむとう工務店)
に床下入ってもらったら「親方!大引きに詰め物して調整しているような部分ありますよ!」

 

OH!MY!GOD! OH!MY!GOD!
要するに「床と土台の水平の整合性が採れてない」ということです!!

堅田さんに「どうするんですか!!施工範囲が予想を越えるほど拡かったら!!」と言われつつ。

まずはFLからの測定を再確認、

その後は天井から逆測定、

そして床下に潜って基礎天端からの測定!

うむむ・・どうやらFLは10mm前後の調整をしているようです!


ちょうどこちらの現場に入る前にも兵庫県から「工事が終わって撤退する際にリフォーム業者さんから「この家、傾いてますよ」と言われたんですけど、直せますか?」とお電話いただいたんですが。
当たり前ですが、傾いた状態に合わせてリフォームすると今度はきちんと直すと床や建付け、ユニットバスなどがおかしくなります。
皆さん、傾いたままリフォームしないよう、リフォーム前にはお家が沈下していないか?構造的に弱い部分が無いか?確認してもらってから工事しましょう!

構造的に弱い部分・・・こちらのお家は、隅柱である通し柱が存在しませんでした!それゆえ、近くの柱のある部分に荷重が集中して特に沈下しているわけです。

かつて「自由設計」を謳って大手ハウスメーカーに対抗した工務店の「今となっては無い施工」なんですが。
これはお施主にもご説明させていただきましたが、今すぐの対処しないといけないという話ではありませんが、もちろん入れておいた方が良いですよ。
私ども無資格者は、あくまで「設計補助者」ですからアドバイスのみです(汗)


堅田さんの電動ハンマー先端の当て方を見れば如何に基礎にダメージを与えず必要最低限の斫りをしているか?現場監督なら判ると思います。先ごろ終わった高知県のアパートの沈下修正工事でも元請けさんから「斫り箇所が小さくて驚きました」と言っていただけましたよ。

 



町田市での工事前半戦は、追加工具の運搬が必要になるため自分だけホテルを抑えてませんでした!!
すると、ドジャースが来ているうえに春休み期間も重なって、一泊¥15000-ほど払っても連続してホテル獲れなくなってしまっていて、何日か錦糸町から通勤です。平均片道1時間40分です。しかも片道¥2300×2+ガソリン代!!
※曳家岡本では技術料はお支払い頂いてますが、宿泊費は見積り上は¥7500を上限としてきました。しかし努力の限界も来ているのかも知れません。

岡山で「能登半島地震報告+構造から直す本気の住宅再生」セミナーを開催させて頂きます!自分史上最高のセミナーの予感です。5月の新刊のために構造、地盤のエキスパートの皆さまにかなり底上げしていただきましたので今までよりもっと「知的」且つ具体的です。

設計補助者の当職の話、聞いてやろうじゃないか!という心ある皆さまのご参加よろしくお願いいたします

 

音響機材をオークションします!

これらは曳家の仕事が1995年頃、補償積算方法の変更により激減した時に、主に土日を利用しての兼業と趣味として少しずつ買い揃えていたものです。
プロの現場でも、神戸での「ピンクリボンスマイルウォーク」山田邦子さんのミニライブあり。高知での佐藤弘道お兄さんの子ども向けイベントなど1000人以上の観客向けのイベントで使いました。

スピーカーは、
ZX 3  60度タイプ  4本
SX300 90度 2本
MACKIE SRM350 2本


スピーカースタンドは2本以外はEV社の純正品です。

アンプは
amcrown xti4000

以下は現行品としては辛いので、おまけとして捉えてください。

ミキサー
MACKIE VLZpro 16CH
(最近のデジタル卓ではありませんのでエフェクトの配線とかしなくてはなりませんから荷物が増えます。しかし!!特筆すべきは、アルモア製の特注ケース!

TASCAMのCDR

サンプラー
(ウルトラマンショー等で使用してました)

PIEVY マルチケーブル 16CH

ベリンガーのDI
(意外とDIを持参しないギタリストいましたので咄嗟にお貸しするためです。)

その他、マイクケーブル、スピーカーケーブル何本か?

PAの知識がある方は判ると思いますが、マイクやSPX等が欠品してます。
ですので、あくまでもスピーカー8本とアンプ以外はおまけとご了承ください。

 

初代ウルトラマンの背中と顎の上げ方!!

 

30万円からのスタートとさせて頂きます。
モノは、千葉県いすみ市の倉庫にあります。
ピックアップもしくは?当職の配送となります。
梱包しての郵送は費用が大きくなりますのでお薦めできません。
購入をご検討くださる方は、hikiyaokamoto@gmail.comまでご連絡ください。

 

 

 

高知市朝倉でのアパートの沈下修正。


基礎天端の上に置くスペーサーの角度を追いかけるためにルータを使って磨いています。
このスペーサーを何枚かのライナーを重ねて代用する方もいますが、自分たちは地震時に横揺れした時に崩れやすいと考えて出来るかぎり1箇所ごとにスペーサーを測っては切って、挿入しています。

床を撤去しているとは云え、2×4なので根太?を取り省くことは水平構面を崩しますので出来ません。
なので、宏くんはいつものように床下を潜っています。

外階段の沈下量の測定は、廊下部分で診ても勾配を付けているので正確には導けません。

なので、1階に降りて、フレームからも測ります。
結果20mm揚げて、立も直しました。

掴んだ柱の下で作業がし易いように枕木を組んでいると、現場に残っていたほとんどの枕木を使い切ってしまいました。
堅田さんから「親方は夢中になると材料を遠慮なく使いますよね(笑)ホントにもう(苦笑)

今回の現場は、鋼製束も全てアムハード小西製を使うことにしました。
正直、原価は3割くらい上がりますが、通常の鋼製束の耐荷重が2トンに対して4トンあります。
もちろんここまで必要ありませんが、今回のような2×4だと柱に近い役割を担っている木束もありますから強い方が良いだろう。とそうしました。


基礎梁がかなり内ぶりでしたので、中からも型枠を組んで角を付けました。
床を解体して貰えたのでこうした作業もサクサク出来ます。

型枠を外した後を別方向から撮影。

レーザーポインターで報告用のレベル撮影です。


また、新潟に戻る前に沈下量の大きなケースに対応するための小型の耐圧板架台の試作をお願いしたりもしました。

これは105mmの土台に対して使えるように90mmサイズとして、120mm~170mm、160mm~220mmで使えるものを造りました。
縦に100mm以上の木製のスペーサーを挿入した際の従来の基礎梁との連続性が大きく失われることを防ぐために架台を置いて、周りをモルタルで巻けばより良くならないか?と試作したんですが・・。
既存材料のサイズがやや大きく、被りが足らなくなるので、逆に基礎梁を破断させるリスクもある。と生産を迷っています。
しかし、これはなんか別の状況では有効かも知れません。
製造への最低ロットなどの問題もあるんで、曳家岡本時代には導入する機会は無いかも知れませんが、次世代の引き出しに入れておいて貰います。

さて、お昼です。次の冬まで四国に戻る予定はありませんので、なるべく四国の味を愉しんでおく。というミッションがあります。


久しぶりに旨いうどんを食べました!なぜか?今の現場の周辺は本場香川県のようにメイン通りではなく、住宅街にポツンとうどん屋が何軒もあります。
その中でも、ここは大当り!!讃岐うどんならではのイリコに、おそらく高知県民向けにやや鰹出汁をブレンドしてます。
出汁が旨いとネギが美味しく感じるんですが、久しぶりにネギが美味しい!!
思わず、家内はもちろん、新潟のなおきん住学前校長と庄司書記長を案内したいなーと思いました!


昨年の新潟での体験をベースに怒りに燃えて、執筆した「建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本」(仮)の原稿執筆も終わってホッとひと息(笑)

千葉県松戸市を終わって次に行くはずだった広島県の代わりに、年末に予定していた高知市のアパートの工事に入らせて頂いています。


アパートは、我々、職人にしてみると入居者さんからは嫌がられるし、大家さんからすれば厳しく収益とのバランスを考えなければなりませんゆえ、滅多に決まることがありません。今回は入居者さんがお一人になったタイミングでの工事です。


今回も2×4です。
床下が浅く床を剝がしていただく必要がありました。
自分たち(設備屋さん含む)からするとメンテナンスのことを考えると床下に潜れる深さ(40cm程度)造っておく方が良いと思うのですが、デザイン性や費用などからこうなっているのかな??

階段部分のコーキングにセーバーソーで切れ目を入れてもらっているんですが、この階下が、なんか重いです。
結局、鉄骨の階段が木造アパートの本体にボルトで緊結されていることが特定出来て切断です。
この階段に絡む部分のガス管の配管とかも、そういうことをしているのか!!という細工です。

電気配線BOXも引っ掛かりました。


堅田さんがきれいに外してビスも保管しました。



今回は、壁も改修するのでなるだけ「伸ばしナット」優先でお願いします。
とのご依頼ですので、堅田さんが座彫りしてくれてます。
『出来ますけど、多忙な時は大工に来てもらえるなら頼んだ方が早いですね』と堅田さん。



ベランダの下も、じんわりと揚がり始めました!!

と、ここで伸ばしナットが足らなくなって、少し進み具合が落ちました。
(20日ほど前に注文してて、本日午後には到着しました!)
と、待っている間には現状の木束を取り外したたり、左官工事の準備とかもするんですけど。


自分は、トラックの荷台でオイルジャッキをチェックしながら揚がりが悪くなっているものは、パッキンを取り外してジャッキオイルを足したりしつつ、出番を待ちます。


2階の廊下部分の切れ目も何とか上手く離れてくれています。

今回は四国で久しぶりの土台揚げ沈下修正工事でしたので、コンクリート接着剤や低床型鋼製束、スペーサー用のハードウッドのプレナー掛け、伸ばしナットなど新潟や千葉でやっているのとまったく同じ仕様での施工の準備に思っていた以上に手間取りました。

 

高知県と云えば日本最期の清流・四万十川が有名ですが、全国最期のドン・キホーテ高知店が2月25日オープンしました!

オープン初日は、先頭の方は朝4:30から並んでいたそうです。開店前は800人まで膨れ上がっていたそうです。
高知のテレビや新聞では大フィーバーぶりでした。インタビューに登場した広報担当の方も「久しぶりの光景です」とあきらかにドンビキしてて・・・出身者としてはちょっと複雑でした。
東京でも何度もニュース映像が流れたそうで、家内が職場で驚かれた。と

我々の拠点、新潟にも2年後にはコストコが出来ると話題になってますよねー。
4月頃には新潟に戻りますので、新潟のみなさまどうぞよろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.comまでよろしくお願いします。

土台揚げ沈下修正の良さの一つには、下げることが出来る。ことです。
よく「下げることって出来るんですか??」と尋ねられるのですが曳家して据え付けられるのですから下げることは当り前に出来ます。
今回のtop画像は浴室が下屋のため建物の水平を直したら、吊られて揚がりすぎてしまったものをアンカーボルトを引き締めて下げているところです。アンカーボルトのナットを締めるために、この部分のみ下枠をカットさせてもらいました。



基礎天端の上に置くスペーサーはなるだけ小さい方が水平構面の復旧となるため、土台のコンディションを視ながらサイズを考えます。今回はオーストラリア檜70mm小口です。

途中、現場にお寄り下さったお施主さんからの感想をグリーンアップフォーム(株)の島田さんから転送頂きました。
大変な作業ですね。 昨日家の2階で、入居した時から傾きを感じていた場所に行ってみましたが、全く傾きを感じませんでした。 素晴らしいです!! ありがとうございます」




仕事は段取りですよね。我々の作業工程と打ち合わせしつつ同時進行でされる部分と日程を決めている部分。


段取りと云えば、駐車場から上がるための階段とかも持参している枕木で作ったりします(笑)

前回のブログでキャンセルが出たので、今なら早めに入れます。と書いたためか?3棟のお問い合わせが続きました。

そのうち、1棟は現状、賃貸されているものの事情があって沈下してしまったので、急ぎ視てもらいたいというものでした。
一旦はお伺い出来る候補日を出したのですが、念のため「当日はお貸ししている部屋にも入れますか?」と質問させていただいたところ、「貸している部屋なので判らないです。部屋へ入る必要があるのなら先に言って欲しかったです」と返信が来ました。
医者に診察を頼んでおいて服を脱いでください。と言われたら断るのか?
「伺ったとしても適切な調査が出来ないなら費用の無駄になりますから、辞退しておきます」と返事しました。

もう1棟は時々あるケースなんですが、入居を急いでいたのと安価だったので、傾いていることを理解したうえで購入したが、やはり体調が思わしくないので直したい。というご相談。
しかしその購入したお家に特別な思い入れが無い限りは、処分されて引っ越しされる方がはるかに経済的なことをご説明します。
こういう方は、近隣の専門家まがいの方たちに散々相談をしてから、やはりプロに聞いた方が早い。とお電話くださいます。
しかしそれまでに酷い間違ったアドバイスもしくは施工をされてます。

曳家岡本と云う全国区で施工している専門職に問い合わせることに躊躇される方もいらっしゃるかも知れませんが、自分なんぞ、地元で仕事が無くて出稼ぎを続けているだけじゃけえ。←自分の「孤狼の血」ブームは続いています。お気軽にご相談下さい。
hikiyaokamoto@gmail.com


ps
せっかく東京におりますゆえ、執筆中の「建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本」(仮)の打ち合わせ、ゲスト対談部分の収録とかもやってます。杉浦季奈先生の「十六夜月」のようなベストセラーを夢みてます(笑)

能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。