新潟市中央区で土台揚げ沈下修正工事をやってます!

今回のブログは、基礎修復の画像を中心としました。
土台揚げ沈下修正工事に於いて、多くの方はジャッキアップしている場面に注目しがちです。
しかし、家は「据え付けて」からが長い人生を送ります。
するとアンカーボルトや基礎修復をどれだけ「強固」なものにするか?は重要となります。
基礎修復を他社任せにされる場合、多くは左官さんに御願いしていると思います。しかし左官は化粧のプロであって「構造のプロ」ではありません!
夜、湯桶を持つ手首が痛くなり、朝は手首が痺れた状態で目が醒めるまでモルタルをきつく詰めた基礎でなければ安心してお渡しできません。



玄関の袖壁部分を型枠?を組んで詰めてます。


↑ブリッジで使っていた厚い鉄板を固定させるためのウエイトとして使います。

↓この鉄板です。

ちなみに、先の現場で3日間、手伝いに来ていただいた「住学」イロハスタジオ石田イッシー(ネッシーではないよ)は床下から鉄板を出してくるにあたって「鉄って重い」という名言を遺しました(笑)

玄関入り口もかなり片付きました。

ビフォア

アフター

何かとレトロな「土台揚げ沈下修正工事」ではありますが、基礎から持ち揚げる工法と異なり外構を解体する必要がありませんから、この入り口や独立の柱をほぼ虐めることなく施工できます。なので土台揚げにはそうした節約も出来る。ということを憶えておいてくださいませ。


左側の壁は、駐車場なので断熱施工をしていません。それなら「伸ばしナットを使おう」と壁の下方をカットして頂きました。

外周をパネコートを貼り付けて行きます。


そして床下では堅田さん、宏くんが苦労をしてくれてます。



施工期間中もトイレ、給排水を普段通りに使っていただきながら住んで貰えるようするために、配管の間を潜って詰める作業は、なかなか疲れます。

この悪環境の中で安心して住める家を目指します。

鋼製束のレベル調整です。

浴室!

↑ホールダウン金物を切断しないための細工としての壁を解体した部分がよく判ります。
土台揚げ沈下修正工事の場合、床下に潜れることが大前提です。そしてホールダウン金物を切断せずに残そうとすると、ユニットバス下を一旦、解体しなくてなりません。
こうした付帯工事費用やご予算などを話し合って建築士さんがお施主に最適な沈下修正工法を選定しなくてはなりません。

浴室の基礎パッキンは、「気密パッキン」を使用して欲しい。と山川さんが持ち込まれました。

今回は、こちらのお家が終わると斜め前のお家の工事に入らせていただいたんで、左官さんによる上塗りをした写真を撮ることが出来ました。



この状態は下地です。もう1度仕上げ塗りをされます。

ps
5月30,31日はサトウ工務店佐藤さんが「ビックサイトに,しゅーごー!」と声かけられたんで、現場を堅田さん、宏くん、横田くんに、任せて。いざ!東京へ!

実務者交流会では全国の建築コミュニティ「しゅーごー!」
・住学(すがく)
・住まいる.lab
・楽住(らくす)
・釿始(ちょうなはじめ)
・大工の会
・家コミュ関東
・構造塾
・新建ハウジング
総勢170人
が、集まられてました。
もの凄い盛り上がりぶりはsns等で「実務者交流会」で検索してみてください。
youtubeの「住学」チャンネルもよろしくお願いします。

住まいる.labの群馬県支部長、「剛工務店」生形棟梁と!記念写真(笑)


そしてみなさん・・疲れて帰って行きます!
自分は翌朝3時30分に東京を出て新潟に戻りました!

今、喰うためだけにやっている職人でなくて、プライドを持って学び、実践している実務者たちが建築verサンセバスチャンのような集まりを創り始めました。新潟のサトウ工務店佐藤さんが始めた「住学」が大きな潮流を起こしています。
大きな変革期を迎えていると思います。


お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com 09051430607です。

ここのところ再び、珠洲市、輪島市の被災住宅にお住まいの方からのご相談が続いてます。
近隣の建築士さん、工務店がご多忙で対応してもらえない。せめて専門家にこの家に住んでいて大丈夫なのか?直すとすればいくらくらい必要なのか?診るだけでも来てもらえないか?と言われます。
いやーうちは診断業務はしてないんですけど・・お困りの方の役には立ちたいです。

私どもは、現在は液状化被害が深刻な新潟市西区を中心にお仕事させていただいてますが。
自分の職人人生の終わりも近づき、過去の昭和南海大地震の住宅復興のために発展した「土佐派の曳家」技術はその後、東日本大震災を経て研鑽され今回の能登半島地震でもお役にたてていること先代にも褒めて貰えるかなーと想像してます。

まず、現在いろいろな建築業者さん(特に沈下修正工事業者)が石川県に入られていると思います。
良い業者さんもいらっしゃれば、「いくらなんでもプロなんだからそこまで酷いことはしないよね」と思われるでしょうが、「酷い施工をしている自覚が無い」
酷い業者もいます。無知は罪です。

輪島市、珠洲市あたりでは床や壁にすき間も出来ているお家も少なくないと思います。

地震の揺れで人間で云えば関節が抜けている状態です。

こういうのはアンダーピニング工法や耐圧板工法などでは直せません。


建物を水平にしてアンカーボルトを切断してから(完了後に溶接します)昭和ボルトを使って引き締めます。

さらに上部構造の歪みは色々なところから反力を獲って、レバーブロックを使って起こしてゆきます。

社寺とかも家起こし可能です。


圧倒的な物量で建物を支えて丁寧に矯正してゆきます。

地震の揺れで座屈した柱などもきちんと荷重を受けて根継ぎして据え付け出来るよう細工します。
木造建築物の荷重の9割は柱が負担しています。
それなのに、柱の根継ぎをする際に「まあ持つだろう」と何のサポートもしないまま、柱を伐り落として、そこにはめ込むように金輪継ぎとかを施工する方もいます。
それただの下地になってるから。と思うのは心の狭い自分だけなのかなー。


起こしたら、壁や横架材を固めるまで仮筋交いを入れて行きます。

最期はこんな風に固めてしまいます。
伝統構法の場合は「柔構造なんだから、固めるな」と云う方がいますが、修復の場合はお薦め出来ません。

6月末か?7月頭に再び能登半島に現地調査のために出向きます。
沈下修正、家起こしの専門家に診断、相談を依頼したいという方がいらしたらご連絡くださいませ。
無料ではありませんので予めご了承ください。
ご依頼件数にもよりますが、何棟か集まれば1棟50000円程度に出来るんですけど。

それと、新潟、富山で実施していただいたセミナーを石川県でも企画していただければ幸いです。
図書館や公民館の小さな会議室でも全然OKです。交通費のみで伺います。
お気軽にご相談ください。
hikiyaokamoto@gmail.com

 

「2024ver曳家岡本Tシャツ」販売します!

本来は仕事でお世話になって方にお配りするつもりで作成していたのですが。
案外「欲しい」と言って下さる方が多いので、「宣伝になるから一人でも多くの方に着てもらった方が良いよね」ということで。
ご希望の方に販売させていただきます。

黒Lsizeはたくさん作りますが。
S
M
XL
XXL
は注文分のみ作ります。

カラーバリエーションは、
ブラック
シティグリーン(アーミーグリーン)
スモーキーレッド
デニム(スレート)

手渡し可能の方は    ¥2500-
郵送の方は     ¥3000-

で、お願いします。

ご希望の方はメールくださいませ。
注文分の締め切りは6月1日迄とさせていただきます。

hikiyaokamoto@gmail.com

改修工事においては、出来る限り無駄な解体を避けなくてはなりません。
表札部分の独立柱の持ち揚げ方を見て「ああ、プロだな」と判っていただけたならそれは嬉しいです。
※ぜひ画像を拡大していただいて、ボルトの貫通位置や枕木の向きを調整するために敢えて厚みの薄い樫板を使っている部分を見ていただけたら嬉しいです。




今回のお家は築浅案件です。
座彫りされているアンカーボルトをどう再緊結するべきか?

ホールダウン金物をどうするのか?基礎と安く施工するということを優先順位にするならば、お施主さんには、黙って切断しておいて、コンクリートで詰めて見えなくして収めてしまうことを選択される方もいるかと思います。「だって20年以上前の建物ならそもそもホールダウン金物なんて無かったんだから、それでも良いんでない?」と考えてしまうかも知れません。
しかし今回の山川建築事務所の山川さんは、正直に伝える。と云う選択をされました。
新潟で家を建てるなら、注文住宅、自然素材の木の家 山川建築事務所 (machinaka-sansou.com)

「岡本!お前、仕事をいただいているからと忖度して持ち揚げているんだろ!持ち揚げるのは家だけにしておけよ」

と思う方もいるかも知れないんで、書いておきますけど。
今、自分たちは仕事を選べる立場にあります。なので、この方と組んでも良い仕事にならない。と思う場合はお断りをしてます。





ホールダウン金物17本中13本は壁を解体して外して頂きました、残りは切断~溶接となりました。
この切断にあたっても出来るだけ柱の載っている部分の基礎を傷めないように堅田職長が出来るだけ配慮して斫りました。

アンカーボルトの溶接を山川さんが解説イラストを描いてくださったので転載させていただきます。

単純に「こんな手間描けるのなら基礎ごと揚げれば良いのではないか?」と思わる方もいらっしゃると思います。
しかし予算もそうですが、基礎ごと持ち揚げる選択をすると外構部分は全て撤去となります、玄関部分の緩やかな階段を含めてお家の裏側の独立柱6本や庭にも影響がでます。



着工させて頂いてから山川さんに伺ったのですが、幾つかの工法を予算も含めて検討されたうえで「土台揚げなら岡本さんに頼む」と決めていてくださったそうです。感謝です。

先日、こちらの現場の近くで同じ土台揚げ沈下修正工事をされた飲食店にお昼ご飯に行きました。
同様の独立柱が入り口に4本あったんですが、垂直方向が斜めになったまま据え付けていました。
普通に考えて、真っ直ぐ立っている柱と斜めになった柱ではどちらが上部の荷重を強く持てているのか?誰が考えても判ります。
もし?この飲食店の工事を管理する立場の方がいらしたとしたら、お施主さんに「柱の立ちは直せてません」と伝えたのでしょうか?
建築士は新築のプロであって改修は専門外なのだ、と言い放って良いものではありません。

ps
長期滞在生活なんで、枕元に置いて時々「フリーダ・カーロの日記」を読んでいます。


ドクロの絵を見ながらメメントモリ(人はいつか死ぬ)に思いを飛ばして、新潟の夜は更けてゆきます(笑)

 

クロス破れました!

なかなか丁寧な沈下修正工事をしている者として、たいへん悔しいですが。壁のクロスが破れました。
これは、実は自分たちが乱暴者なわけでは無くて、大きく傾いたお家の場合はクロスが引っ張らていますので、それを瞬時に戻す。とこうなることは、ままあります。
これは「沈下修正工事あるある」です。ご理解いただけますようお願いします。

それと、ジャッキアップ中にお家の建付けが悪くなることがあります。

もちろん玄関の鍵など、毎晩、きちんと閉めなくてはならないものは使えるようにして帰りますが。
トイレやリビング等への扉の調整まではご容赦くださるようお願いいたします。
そもそも土台揚げ沈下修正工事を行う際には据え付けのことを考えて、「柱直下より左右どちらかに逃がしたところで持ち揚げます」

据え付け時に、↓のように柱の下に芯材を入れるわけですから、よほど軽い部分でない限り、若干のたわみは起きてしまいます。

建物の90%は、柱で荷重を支えています。なので出来る限り柱の真下できれいに荷重を受けられるような細工ですから、ジャッキアップ中の3日間程度の不具合は広い心で、これはきちんと直す為ゆえ仕方ない。とお考えください。

ジャッキアップ微調整中です。
この画像を拡大してよーく見ていただくと土台下面から、10cm程度に赤と緑のレーザーポインターのラインが視えます。
これは、2台のレーザーポインターを床下でつないで拡い範囲を一遍にレベル具合を見ることが出来るようしているゆえです。


作業終了しての帰宅時は、基礎天端の上に枕木を通して楔を打っておきます。
ジャッキだけで受けていてその夜に震度6程度の地震が来ても心配無いように、バックアップして行くわけです。

可能な個所は、柱の真下にもジャッキを掛けてゆきます。

ジャッキアップ中は、毎晩このような受けを組んでゆきます。
この作業をろくでなしの岡本直也が、「ここまでジャッキをたくさん掛けているんだからそこまでやらなくても良いんでない?東日本大震災後の大きな余震が来た時は全てのジャッキを伸ばしていて、今まさにジャッキダウンさせようとしていたにも関わらず、ボウリングのピンが揺れて倒れなかった時のように遺ったことを身をもって体験してるじゃないか!」と呼びかけます(脳内で)。
しかし基本をおろそかにしてはいかんぞ。という岡本直也に岡本直也はしぶしぶ頭を下げてます(涙)

今回も「伸ばしナット」大活躍です。


良い業者の見分け方を教えてください。と質問されることがありますが、土台揚げ沈下修正工事に限ると「アンカーボルトの再緊結をきちんとしているか?」に尽きます。
アンカーボルトを安易に切断して、土台の側面から短冊金物で留めているような細工をする業者は良いとは思えません。
まあ、「安ければなんでも良いよ」と云う方はそれもありかもですが。

基礎修復です。今回も沈下量が120mmを越える部分の型枠組立は本職の大工さんにお願いしました。
堅田職長も出来るんですが、今は少しでも早く作業して1棟だけでも多くご要望に応えたいので、可能な部分では応援の職人さんに援けてもらっています。
今回はサトウ工務店の河田棟梁、金子棟梁に応援来ていただけました!

そして再び建付けのことを書きます。

沈下修正工事をしたら、家が歪んで建付けが悪くなった。という話が時々聞こえて来ます。
弊社 曳家岡本が施工させていただいた場合も悪くなることがあります。しかしそれは悪くなったんでは無くてお家の水平度が上がった為に「合わなくなった」のです。そもそも20年ほど前まで新築をどんどん建てていた時代の家は6mm程度の誤差は気にせず、建具の取り付け時に現場合わせしていました。
それを土台を基準に「新築時より水平に直す」と建付けが合わなくなります。
素人であるお施主さんが云うならまだしもプロの建築関係者がせっかく水平を直した我々に「建付けを合わせてください」と云うのは「悪くしてください」と言っているんだ。と判っておいてくださると円滑です。

猫土台でしたが、今回の工事で「基礎パッキン」を挿入して、現行仕様に近づけました!


新築時と違って下から基礎パッキンを取り付けないといけないので、速乾ボンドで貼りつけて楔を打って乾くまで待ちます。


乾いたら次は、下からモルタル詰めて目詰まりさせないようにガルバリウム鋼板を挿入します。

↓アンカーボルトの部分はこんな感じです。

で、楔を移動させながらモルタル詰めです。


そして・・柱勝ちの施工されているくせに、柱脚が基礎天端に載っていなかったのを依頼されてないけど、直しておきました。




ユニットバスを再設置するために、浴室の基礎修復を大至急、行いました。

ps
お施主さんとお施主さんの愛車と記念撮影。

新潟での5棟目の現場です。(元旦の能登半島地震以降では3棟目)

善久から徒歩10分程度の「山田」で同じく土台揚げ沈下修正工事をやっています。

今回もお住まいされながらの工事ですので、ガスや水道をフレキ管(伸び縮み出来る管)にしていただいてます。

画像の真ん中の鉄板が斜めになってないか?
と気がつかれた方は「土台揚げ沈下修正工事検定2級」に合格できます(笑)

なぜ?斜めに鉄板を通しているか?というと下の写真の通り。勝手口のステップがあるため枕木が思うよう組めません。
家をきれいに揚げるということは、正しく反力を採る。ということです。
そんなわけで、鉄板を斜めすることで、敷いた枕木の真ん中にジャッキをセットできています。
ちなみに、本当はここにはジャーナルジャッキを使いたかったのですが、排水管が勝手口寄りに通っていた為、これを割らないようにするために、深堀りするのを止めて3寸角の枕木を選んでいます。

今回は玄関部分も沈下してましたので揚げるためにタイルを切り離ししなくてはなりません。
タイルが土台を引っ張っているわけです。

で、きれいに斫り出しました。

ガレージ側はこんな感じです。

柱勝ち。になっている箇所もありましたので・・・

そのまま、土台を揚げるとホゾが歌う(音を立てて壊れる)危険がありますので、細工をして補強して揚げました。

そのまま揚げる業者さんもいるでしょうが、家は揚がったものの人間で云えば関節が弱くなるような施工はしたくありません。
正直、古民家を直すように柱を掴んで添え柱を取り付けてしまえば簡単ですが、すると壁や今回の場合だと扉のフレームも取り外さないといけません。
それゆえ、内壁を剝がして、ホゾを補強する為の「添え柱」を挿入させて頂きました!

よく浴室はどうなるのか?をご質問いただきますが、土台揚げ沈下修正の場合は「新築時からユニットバスである場合は(ほぼ)そのまま揚げること出来ます」
在来浴室(タイル張りのお風呂)もタイルに切れ目を入れさせていただければ揚がります。
しかし、「在来浴室→ユニットバス」に途中でリフォーム変更されているものは一旦、解体していただいて再設置が必要です。

↑解体したユニットバスをガレージの中に養生して入れて頂きました。
通常はリビング等に仮置きすることが多いです。

浴室も、配管を通す為に土台に穴を開けていた+ユニットバスにした際に出窓の位置をコンパネで覆ったのみだったものを、この機会に大工さんに入っていただいて構造補強します。


アンカーボルトの再緊結は土台揚げ沈下修正工事に於いて、ものすごく重要です。
こちらでは、元請けの「にいつ住宅研究所」の大平(おおだいら)さんに確認を取りながら、ガス管に近い箇所では火花の出る溶接は危険ですから、壁を解体して「伸ばしナット」で繋がせて頂きました!
壁の修復費用はかかりますが、こちらの方が引き抜きに対しての効力も強いですから、「より新築時に近い」施工になります。

住みながらの工事ですので床も揺れないよう大引きにもジャッキをセットしてます。


いよいよジャッキアップです!

ps
4月10日(水曜)は「住学」主宰で同じ液状化被害をうけた千葉県浦安市松崎秀樹前市長に新潟に来ていただいての浦安ではどう対応したか?をお話いただくセミナーが開催されました。
当日のセミナーは収録され「住学」チャンネルでご視聴いただけます。


↑記念撮影です。
なぜか?前列センター(汗)。

ps2
お気軽にご相談ください。hikiyaokamoto@gmail.com
5月末には、東京に戻るタイミングありますので関東近郊でもよろしくお願いいたします。

新潟市西区善久の現場完工しました!

今回を含める全4回のブログは、曳家岡本の土台揚げ施工内容を細かく解説しました。地震が起きてからの新潟県内での土台揚げ沈下修正工事に対する不当な低評価を悔しく思って、丁寧に施工すれば、床や外壁を解体して施工中に引っ越ししないといけない。などということは無いし。他工法より安価であること。築35年以上の基礎コンクリート強度が現代の規準からは劣っている場合に基礎ごと揚げることで却って基礎を傷めることもありますから、選択肢として土台揚げもあるよ。と伝えたくてクドかったかと思いますが。細かく解説させていただきました。

今回は床下の湿気が高く、土台のコンディションがベストではありませんでしたので、それらを補うための細工をさせて頂きました。
もちろん施工中は床下も通風が良くなりますので少しは乾いてくれたかと思います。

ジャッキアップが終わりましたら、次はアンカーボルトや基礎梁の鉄筋を伸ばすための溶接です。
いつも書きますが、アンカーボルトは根太の間にすき間があったり、もしくは壁を開口していただければ「伸ばしナット」を取り付けて溶接することなく接続できます。

↑「伸ばしナット」施工例です。

これが出来ない(もしくはしない選択)をされた場合は「溶接」となります。

堅田職長の熟練の技が光まくります!

アンカーボルトの溶接は、溶接中にボルトを通じて上がる熱のせいで壁の中の断熱材やホコリに発火させて火事を起こさせないための下処理が重要です。
燃えやすいものが周辺に無い、身体が自由に動かせる環境での作業とはまた違います。

そして、地震時に受ける衝撃を考慮すると出来る限り強固な溶接が必要となります。
そのため見た目に美しいウィービングを造るより敢えて「電圧を上げて」溶接しています。

この水蒸気があがっているのは、溶接をしては水を掛けて発火を防いでいるためです。
宏くんが、床下で怒鳴られながら鉄筋を抑えたり、水をかけています。

溶接は毎日15時前後には止めるようにしています。
現場に残って壁の中から煙が出ないか?等を確認するための時間です。

溶接が終わりましたら、次は配筋です。

今回は、縦筋の被りが100mmも下でしたので、(通常は40mm前後)これを斫って縦筋を溶接するのは却って基礎梁の強度を落すと判断して、アンカーボルトや柱下にセットした鋼製束を利用して横筋のみを取り付けるようしました。


沈下量が大きな部分は、柱直下には鋼製束を設置して、左右にハードウッド(イタウバ)をカットして芯材として入れます。
それでは施工中の地震に対する対処が出来てませんゆえ、長いハードウッドを使ってブリッジします。

 

時々、基礎天端の120mm幅より縦方向に長い芯材を使って据え付けている画像を見ます。

それは、地震が起きた時に横揺れした場合の転倒のアスペクト比を考えているの?と心配になります。
また、基礎天端幅と同じ大きさの120mm角の檜を使っている方もいます。
それも、モルタルの一体化を阻んでいて、基礎梁に欠損を作っている施工ですから。

配筋終わりましたら、型枠を組んで、モルタルの練り込みです。

沈下量が大きい部分は何度かの手間を経て完成となります。

ps
最近は「ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男」を観てます。ゲオ寺尾店に行ってます。
「ゴッドファーザー」の制作舞台裏ものです。

フランシス・フォード・コッポラ役の方が本物に比べるとやや貫禄不足なんですが。そこは主人公のプロデューサーをカッコよく見せるためのキャスティングなのかなーと思いつつ。
「ある愛の詩」出演前後のアリ・マックグローや、「明日に向かって撃て」撮影中のロバート・レッドフォード役のみなさんもものすごく良いです。
でも、最高なのはアル・パチーノ役の方。顔が似ているとかでなくて当時の繊細なパチーノの情感を再現してて、プレ老人としてはニヤニヤするのみです。

お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com



新潟市西区でも特別、液状化被害が大きかったと言われる善久での工事が始まりました。

我々はなんでも言って来てくだされば、どんなお家でも土台揚げしているわけではありません。
安価な土台揚げ沈下修正工事を依頼したい。というお話を頂きます。
しかし自分はどんなに仕事無い時でも建てて20年以内ならアンダーピニング工法も推奨します。
そして築35年以上であれば遠慮なく「土台揚げ」の受注をさせていただいます。
現在の基準からすると配筋およびコンクリートの強度が劣る為、基礎ごとのジャッキアップをすると割れてしまう可能性が高い。からです。
また、善久地区を歩いていると、既に基礎が割れている。もしくは壁の中の柱が座屈しているだろうお家が目に入ります。
こうした場合は「基礎ごと」揚げる工法は向いていません。


今回は、最大沈下量245mmと、傾きが大きいですから。腕の見せどころです!
傾きが大きいと荷重が集まってますから、揚がり始めは相当重いと予想されます。
それゆえジャッキを1200mm間隔でセットしています(通常だと、1500~1800mm間隔です)


お隣のお家と接近している部分はフェンスを撤去していただいて室外機を一時的に基礎梁から離させて頂きました。

床下への出入りも、サッシのすぐ近くに新たな点検口を造っていただいて、汚す心配なく作業できる環境を作って頂きました。

今回の元請けさんは(株)ミライエさんです。
ミライエさんでは簡単なものは自社施工でリフォーム工事も出来るように。との考えから、今回と次の現場では社員さんを1名常駐させて一緒に作業していただいて「技術を盗む」計画です。
色々な考えがありますが、自分は「曳家岡本のマイクロソフト作戦」として、技術はオープンにお教えさせて頂いています。
だって、ほら。どうしても規模の大きな建築物になったら専門職に依頼せざる得ないし。
どのみち、自分たちで工夫して変なことやるくらいなら学んでいただいた方が世の中の為です。

さてさて、今回も「負けたくない」プレ老人として。仮想ライバルを「新潟シルバー人材センター」から派遣されてきた老人としている自分としては。
スロープのある部分を斫ることなく、きれいに斜め部分を水平にするために、余分に持参した柱を掴むための金具、通称「2つ穴」で剛性を担保しつつ。
立ち上がりの高さが足らない分は背の低いマサダ10トンジャッキを使ってセットしました。

床下から出てきた堅田職長に「どんなもんだい?」と見せつけてやりましたが・・
「いつも通りじゃないですか。」と軽く言われました。
しかーし。やがて「いつも通り」が出来なくなるだろうプレ老人は大いに威張りたいわけですが。
なかなかみなさん。この微妙な工具の使い分けを目ざとく見つけてくれるわけもなく。
悔しいので、ここに書かせてもらうわけです。

ところで「事件は現場で起きている」わけですが・・・


普通にジャッキをセットしてゆくのですが・「垂れてきて」上手く揚がらないところが出てきます。
色々な問題からこうしたことが起きるのですが・・・
今回は、↑のジャッキの右側の
「土台に柱が乗っていなくて柱勝ちになっている。しかもホゾが無くて金物プレートで繋いでいるだけ」です。
うーん。これでは「土台揚げ」出来ませんので、本来であれば壁を解体して柱を掴んで持ち揚げたいところです。
しかし、そうもゆかないですから、まずは一旦は確実に水平に戻すために、もう1ポイント増やします。

水切りの不自然な垂れを直して、サッシの建付を見ました。
本来は建付けなどは据え付けてから見ていただきたいのですが、まあまあのお施主さんは施工過程であっても「ここの建付けが悪くなった」「クロスが切れた」と心配されます。
そうしたご心配を掛けさせないで済むようにも手間をかけます。


ps
3月21日(木)朝、まだまだ新潟の冬は終わりません。



ps2
先日の休みは宿舎から14kmほどのところにある「岩室温泉」(だいろの湯)に行ってました。
道中には酒蔵が5軒ほどあり、酒どころ新潟なんだなーと思いつつ。
酒蔵があることもあって高知県の佐川町に似た風景だなーなどと黄昏れておりました。
で、温泉のあとはヨーグルト牛乳ですが・・今回は「カニ・コーラ」。カニ風味と書かれていたんで心配してましたが、変な味ではなく普通に美味しかったです。

新潟市中央区での「土台揚げ沈下修正工事」完工いたしました!
こちらの現場は最大沈下量75mmと比較的症状が浅かったことからも液状化によるN値の戻りが早い。
と判断して早々の施工をさせて頂きました。


一見なんの変哲も無い画像ですが、ジャッキをセットするために外壁を解体したり、
逆に犬走りを割って枕木を敷いた跡がありません!
こうした自己満足(嘘)の積み重ねが精度を上げます。


床下のスタイロが欠落しているのは「伸ばしナット」を取り付けるためです。
ご許可いただければ可能な限りより良いと思える選択をしてゆきます。

前回ブログの独立柱の修復の続きです。


含水率を上げないように防水テープを底面に貼りました。
↑銀色に見える部分がそうです。

モルタル補修をする前には、ハイフレックスを塗布してます。

ここから後は、オーガニックスタジオ新潟さんのご手配で板金を巻くそうです。

もちろん、基礎修復でも塗布してます。

そしてコンパネで型枠を組んで基礎天端を丁寧に詰めてゆきます。


画面右下に撮影者(岡本)の足首があります(笑)

雪の吹雪く中での床下の冷たさは格別です。


モルタル塗りは、宏くんの担当。
柔らかくなりすぎると、「垂れます」から絶妙な硬さを追求します。
接着剤を入れすぎると、施工は楽ですが。強度が落ちるんで厳しく監理します。

この基礎修復をおざなりにする業者や、監理しきれていない建築士、工務店さんがいます。
何度も書きますが、
「建物を水平にするのはさほど難しくありません。固定してからが大切です」

詰めるのが面倒だからと、型枠を噴かせて、じゃぶじゃぶのモルタルを土台の上場より2cmほど高い位置から流し込む業者がいます。
よく考えてください。水分を吸い上げた土台は腐りますよ!
そして沈下した建物に新たな荷重(増し打ちしたモルタルもしくはコンクリート)を付け加えると再沈下を促進します。

ざっくりとは、「中目」川砂を使います。

しかーし。揚り幅が僅かな部分や補修には「見た目」を考えて「細目」川砂を使います。
実際には左官さんが上塗りするんで関係ないんですけど、まあお渡しするまでの間、きれいな方が気持ち良いですから(笑)

時々「良い業者を紹介してください」と言われることがあります。
「値段も味のうち」という言葉がありますが、施主の年齢、家族構成などでいくらくらいまで費用を掛けるべきか?は変ってきます。
職人として「こうすることが正解」と考えることはありますが。
あくまで参考意見であって最終判断はお施主さんにしていただかなくてはなりません。
自分は自分を選んでくださったお施主さんに誠意を持って施工させていただくのみです。

↑この画像を見ていただくと、曳家岡本の誠意が判るかな???

先週土曜日には山形県の曳家「我妻組」我妻敬太社長が現場に立ち寄って下さいました。
我妻さんと、鋼管杭のジョイント方法についてや、無駄に費用を掛けさせない工事をご提案させて頂くには?など話し合いました。
沈下修正工事は誰しも予定していなかった不幸な工事です。それは手術のようなものです。
皆さまが勉強熱心で、誠意ある医者に出逢えますように。


3月10日(日曜)には、新潟県建築士会主宰のセミナーにも登壇させて頂きました。
※画面に写っているのは酒井さんです。

ps2
西区善久の現場も始まりました!
新潟および北陸の皆さまよろしくお願いいたします。

ps
弊社が躯体の修復を担当させて頂いた、旧 桑浜小学校(現モリウミアス)が長澤まさみ、横浜流星、リリーフランキー、森菜々出演の映画のロケに使用されたそうです。
【Netflix】映画『パレード』キャスト・あらすじ |長澤まさみ主演、横浜流星ら出演 | イエモネ (iemone.jp)


投稿遅れてましたが、曳家岡本。新潟市中央区で土台揚げ沈下修正工事をさせていただいております。
お家が大きいですし、自分らは心配症なんで一般的な土台揚げをされる方の約3倍程度の工具を搬入をしております。


熟練の技(笑)で、ジャッキをセットしてゆきます。
一般の方向けに説明させていただくと、「上手い医者は必要最低限しか切らない」に近い感じです。

出来る限りアンカーボルトを切りたくありませんから、座彫りして「伸ばしナット」を取り付けてゆきます。
最近は、ここの手間にすごく時間をかけるようなりました。
快調に「伸ばしナット」を取り付けていたんですが・・・いくつかどうしても入らないナットがある!どういうこと?
試しにインチタイプを取り付けてみると・・

入りました!!
どうやら大工さん。ここの現場で在庫処分したんだろうなー。M12タイプとインチタイプが混在してました。
もちろん強度的には何ら問題は無いですし、こんなこと無ければ誰にも知られずひっそりと家の生涯は終わったんでしょう。

宏くん。今日も玄関靴箱したに蛇人間です。
ご苦労様です。

さーてさてさて。玄関部分の独立柱のジャッキアップです。
こういう細工はまだまだ若いもんには任せられん!(笑)と親方自らの施工です。
実はね、15年以上前は四国ローカルの曳家でしたから、こうした柱にボルト穴を開けずに摩擦力で掴んで持ち揚げる金具を「造りたくても費用が無くていつも渋々、柱に穴を開けてました。
その頃のコンプレックスから、金具で掴むのがいまだに嬉しくて、なるだけ自分でやります(涙)


少し持ち揚がりました。


元請けさんであるオーガニックスタジオ新潟の小林さんが「掴み金具」を見て
「去年、岡本さんたちに言われた意味がよく判りました。これは良いですね。」と言ってくださいました。
良い細工を知っていただくことは我々の喜びです。

現場途中で自分は富山県建築士会さん主宰の「液状化被害に関わる家屋復旧対策セミナー」で講師をさせて頂きました。
前半は地盤の専門家であるグランダートユニオン代表 酒井盛幸さんによる液状化に対する解説があって、その後、自分が幾つかの沈下修正工法(主に自分の専門である土台揚げ沈下修正)と抜けたホゾの引き締め方や業者を選ぶ際のヒントなどをお話させて頂きました。


翌日は石川県羽咋郡志賀町に現地調査に伺わせて頂きました。

石川県に入ると、ニュースで見る光景が拡がっていました。

ひっきりなしにサイレンを鳴らしながら走ってゆく救急車。

また全国の警察が応援に来ているらしく他県ナンバーのパトカー。

以前、出身地である高知県行政の方に「岡本のやっていることは民業なんだから、行政が支援する必要はない」と言われていたそうですが、北陸各県の建築士会や被災住宅にお住まいの方の為に、自分の出来ることは本当に僅かです。

今は昨年からのご縁で新潟・住学に参加されている建築士さんからのご依頼中心にお仕事させて頂いてますが。
数やれない自分たちとしてはどうするのが一番 良いのか?悩んでしまいます。

能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。