沈下修正(修正確認用)

  • 沈下修正の種類と工法
    沈下修正工法は大別して6種類あります。

     

    • アンダーピニング工法
    • 薬液樹脂注入工法
    • 耐圧板工法
    • 発泡ウレタン工法
    • サイドピニング工法
    • 土台揚げ工法
      (曳家工法、プッシュアップ工法、揚げ舞い工法とも呼ばれることも。)

    それぞれ工法に長所短所があります当職の工法は6に当たります。
    他の工法との大きな違いは、「可視化」されている工事です。基礎はそのまま残し、土台(木部)から持ち揚げます。
    ですので布基礎や石場建ての古民家などで活用されます。
    「どれぐらい揚がったか?」「どこにジャッキを掛けているか?」が目に見える工事です。

    基礎下に潜って、トンネルを掘って基礎ベースと一緒に持ち揚げる工事とはまた違う繊細な細工が可能です。
    精度や建物に与える損傷の少なさではもっとも優れています。

    但し、他の工法と違って地盤改良を伴った工事ではありませんので、
    再沈下に対する補償は付きません。

    「しかしお施主様が、60歳を越えて、お家も築30年を過ぎている場合。
    自費での修復工事となると、なるべく費用を抑えて老後資金を残しておきたいところです。
    曳家岡本の土台揚げ沈下修正工事は、その期待に応えるべく工事だと思います」

    もし予算に余裕があれば薬液注入による地盤補強工事と併用されるとより良い品質の工事となります。

     

    土台揚げ沈下修正工事の手順

    家を持ち揚げることの出来るポイントを見つけて、基礎に最低限の斫り穴をつくってジャッキをセットします。

     

     

     

    家の土台と基礎コンクリート部分を緊結しているアンカーボルトを見つけて解放します。

     

     

     

     

    1か所を3mm~4mm程度づつジャッキアップしてゆきます。

    youtube等でDIY動画を見ると建物の構造を理解できてない方が、家が悲鳴をあげているのに乱暴に押し上げています。

    あれではお家を傷めています。

     

     

     

    水平が治りましたら、まずアンカーボルトの再緊結です。これは最善の工事を選ぶと費用もかかります。

    詳しく説明させていただきますのでお尋ねください。

     

     

     

     

    基礎の修復をします。

    曳家岡本では、4cm以上の空隙であれば、必ずコンクリートを使用しています。

    安い業者はモルタルを使います。使い易いので工期が短縮できます。しかし強度は落ちます。

    しかも、若干の発泡性能のある接着剤を混入しています。

    こうすることで、既存基礎との連結部分を弱くすることなく、尚且つ、乾いた後にコンクリートが痩せて隙間ができる心配もありません。

     

     

     



      

    もしかすると、安価に相談に乗ってくれる大工さんは、上部造作の専門家ではあっても。

    地盤と上部構造の一体設計という考えをお持ちでない「昔ながらの大工さん」かも知れません。

    悪気は無くとも無知は罪です。

     

     

     

    見比べてください。

     



    必要に応じて、型枠を組んで、床下から強く小手やコンパネを使用して押し込んでいます。

     

     

     

    お家は施工中で無く、基礎に座ってからの人生の方が長いです。

    例え、床上では同じように水平に直っていても床下に潜るとこのような施工をされている例は少なくありません。

    住宅診断をされているホームインスペクターさんや、床下に入ることの多い白蟻業者さんに聞いてみると良いです。

    金額での差をお伝えします。

    酷い施工をされている方が、160万円とすると、曳家岡本では230万円程度頂きます。

    この70万円の差額は、出張費、使用する材料の原価、手間の掛け方です。

  • 曳家岡本では、お寺の沈下修正を行っています。
    出来れば一旦、全体を1mほど持ち揚げて、土台を入れて 布基礎の上に据えつける工事もしたいですが・・ 「次の50年目」には建て替えも検討される場合は、そうも行きません。

     

    お寺や神社は檀家さんのご理解があってはじめて施工できます。 沈下修正であれば70坪程度まで。家起こしであれば30坪程度までのお寺を自社保有資材で賄えます。
    ※お寺は壁や土台が入っていないために柱が斜めになっている場合があります。

    それらは水平を直すだけでは元に戻りません。
    ※曳家岡本の家起こしは屋根は剥がさないままで施工出来ます。

    大手さんほどの大きな工事は出来ませんが、寺社仏閣の修正工事としてはお値打ち価格で施工しております。 どうぞお気軽にお声かけください。

     

     

    基準点を見つける

    お寺の傾き修正の開始は、丁寧に建立時の水平の基準点を見つけるところからです。

    現代の一般住宅と違って「土台」が入っていませんので、鴨居や廻縁から計測します。

     

     

     

    築300年

    鴨居からだけでなく、敷居を取り外して、元々の床レベルも探します。

    こちらのお寺は築300年でした。なので何度かの改修が行われていますので、骨組みを正すために、建てられた時の形を探します。

     

     

     

     

    今回は、たぶん100年くらい前に若干、傾いていたのを本体を直さないまま、敷居の上に、敷居を被せて建具調整をしていた箇所を発見!

    古くなっているだけに一見オリジナルか?と思われる部分も探してゆくと、手を加えられた部分が見つかります。

     

     

     

    たくさんのジャッキを掛けていますので、ジャッキ棒不要で巻き揚げています。

     

     

     

     

    柱が、礎石から浮き揚がりました。
    この後、古くなった柱の下部を、大工さんが、のこぎりで切ります。

    そして、工務店さんにもよりますが、基礎天場を造って据えつけ直すのが一般的です。

     

     

     

    これは、梁の通りを見て画面右側の柱への負荷が大きいので、「持ち揚げられない」と読んで、手前の鴨居を押し揚げている場面です。

    右側の柱のさらに右側は画面に写っていませんが、新築部分の廊下が絡んでいましたので、そちらを撤去しないでの施工という条件のために、柱に金具を取り付けることが出来ませんでした。

    そのため、「添え柱」をコーチボルトで留めました。

     

     

     

     

    このような金具を使って、柱を挟み込んで、仮設の「添え柱」を取り付けます。

     

     

     

    これで柱に穴を開けないで持ち揚げれます。こちらのお寺では約40本の柱を持ち揚げました。

     

     

     

     

    周辺のサポートも含めて240台のジャッキを使用しました。

     

     

     

    土壁が下方まで降りている場合は、土壁を撤去しなくてはなりません。

     

     

     

     

    柱の下方が腐っていたり、白蟻に喰われていたりすると、健常な部分まででカットして柱を継ぐことが出来るように、高い位置で柱を抑え込みます。

     

     

     

    今回の施工では、1本だけ極端に斜めになっている柱がありましたので、その柱を足元で動かして垂直(建てり)を直しました。

     

     

     

     

    縦からみた様子

     

     

     

    お寺の施行事例2





    こちらのお寺は、床下が低かったために、全て敷居より上で、添え柱を取り付けました。タワーのように?2山の枕木を組み上げているのは、真ん中の床柱が白蟻被害により、取り換えが必要なのですが。天井裏を見ると、この柱が絡む部分で梁が継いでいるので、やむを得ず両側に組んだわけです。

     

    お寺の修復画像仕上がり




    腐っていた柱を、大工さんに「金輪継ぎ」で修復しました。
    1本の柱に対して3日ほど大工さんの人件費がかかりますが。
    良い治し方です。曳家の技術を使っていただくことで、骨材を健常に直すことが出来ます。

     

    お寺の施行事例3



     

     

    神奈川県小田原市酒匂の法善寺さまの沈下修正をさせていただきました。
    床下が高かったので、床を剥がさず施工できましたので費用も抑え目で出来ました!

     

     

     

  • 大型倉庫等の沈下修正
    曳家岡本では、鉄骨建て200坪程度までの倉庫や工場を自社保有資材のみで沈下修正、曳家工事できます。

     

     

     

    ラーメン構造の場合、柱下のアンカーボルトを切断もしくは、はつり出しした段階で建物が台形に開く危険が上昇します。

     

     

     

    曳家岡本では、仮設H網による土台を取り付けることで、建物が開く危険を抑え込みます。

     

     

     

     

    他の工法で修正される場合でさえも、この仮設土台を取り付けることで相当の安心が得られます。

     

     

     

  • 耐震リフォーム工事
    例えば、開いてしまった土台や敷居を引き締めてボルトで固定する。

     

    腐食した(或いは白蟻被害にあっている)柱を取り換えるために細工する。

    全面リフォームをするために古い基礎を造り換えるために一旦、家を持ち揚げる。

     

    「耐震リフォーム工事」や「柱の取り換え」等で私たち曳家の技術を使っていただけるお仕事の依頼が続いております。

    曳家の技術には、他の沈下修正業者(耐圧板工法、注入工法、アンダーピニング工法等)とは、また違う曳家だからこそ出来る仕事があります。

     

     

     

    目黒・会計事務所

    こちらは、耐震リフォーム工事をするために計測したところ、不同沈下が起きていたので、沈下修正工事をご依頼いただきました。また該当部屋の基礎を、造り替えのために、枕木を組んで基礎を取り壊せるようにしました。

    そして、以前の改築時に間取りを広く採るために、部屋の中の柱を採り省いてしまった為に、家の荷重バランスが崩れて、土台が開いてしまっていたのを「突き掛け」で元の位置へ戻しました。

     

     

     

    練馬区H様宅

    こちらも耐震リフォーム工事をするために計測したところ、不同沈下が起きていたので沈下子修正工事をご依頼いただきました。

     

     

     

     

    驚いたことに、2階部分が乗っている柱の下に基礎が存在していませんでした。

    そこで、床下を這いながら新しい基礎を造りました。

     

     

     

    修復完成 コンクリートで埋めました。

     

     

    更に、家が数か所に亘って開いていたために床下に12mmの全ネジボルトを貫通させて、土台の連結をきつく締め込み直しました。

     

     

     

    柱がシロアリに喰われた症状を直す事も可能です。

     

     

     

     

    支柱を支えながら交換。

     

     

     

    新しい柱に変更。

     

     

     

     

    埼玉県川越市・うなぎ屋「小川菊」様

    江戸時代から続く老舗の耐震リフォームに伴ってと沈下修正と、柱の全面取り換えの為の仮持ち揚げ工事を担当させていただきました。こちらの建物そのものは大正時代に建てられたもので、珍しい木造3階建てです。

     

     

     

    梁を突くために、一旦、H網で仮設の土台を造って、その上に枕木を組んで持ち揚げます。

     

     

     

     

    その間に新しい基礎を造っていただいて、土台を敷いて、柱を建てます。

    大量の枕木とH網を保有している当班ならではの安定・安心の内容かと思います。