東日本大震災から15年、いざという時に直しやすい家とは?
東日本大震災から15年です。
地震直後は、遠く高知県に住んでいましたから遠い外国の話のように感じていました。
せいぜい当時、東京に住んでいた弟に頼まれてミネラルウォーターを箱買いして送る程度でした。
ご依頼頂いていた三重県でのお寺の曳家工事が中止になってしまって「これからどうなるんだろう」と自宅で何も出来ないままぼんやり考えてました。
その数日後に千葉県浦安市、松崎市長よりお電話頂いて浦安市の対策本部にご招聘いただいてからのアメージングな日々は「曳家が語る 沈下修正ホントの話」(主婦と生活社)他でも散々語りましたので割愛しますが。
とにかく夜、お好み焼きを食べに出ても注文していないビールが出てくるほどの歓待ぶりでした。

※この画像は2011年4月11日に高知県南国市にあった倉庫からの出発するところです。ここから長い旅が始まりました。
今回のブログは、15年目にして思うことをまとめてみました。
何人かに伝われば幸いです。
先日、北関東のあるお家の現地調査に伺った際に、「聞いていた相場より5割くらい割高ですね」と質問されました。
こと細かに何故?割高になるのか?を説明させていただいたのですが、簡単に云うと「直し辛いお家だから」なんです。


判り易い「直し辛いお家」としては床下が低く、また配管設備が匍匐前進を阻む高さに設置されていたりします。
これでは漏水や地震等で破損した場合の修理作業が容易でなく、場合によっては床を剥がしてから施工しないといけなくなります。
床を剥がす。ということは荷物の搬出+搬入そして引っ越しも発生してきます。
最近まで、新築引き渡し時の性能やデザインを注視することが多く、将来の耐久性やメンテナンス時の汎用性があまり重要視されていませんでした。

納得できない改修も多く見ます。
↑の写真を拡大してよくご覧ください。
土壁の立派な蔵の修復なのですが、土台や柱が腐食しています。
しかしこの現場では、この腐食にそのまま上塗りをかけて「見た目きれいな改修」をされていました。
能登半島地震で大きく歪み座屈した柱が出たお家の中には応急処置として柱や横架材にボルト穴を開けて仮筋交いを入れて倒壊の進行を止めているお家を何棟か視ました。

しかしよく考えてください。木材に穴を開けるということは、お弁当に付いている醤油やソースの袋を開けやすくするための切れ目と同じです(「構造塾」で習った説明を引用させていただいています。)
下の写真を見てください。ボルト穴を開けて構わない取り換える予定の柱に取り付けていた「添え柱」を外して地面に落としたら割れているところです。


安易に木材に穴を開けることで繊維は破断し強度が落ちるのか?建築士は知り、職人を監理していただければと思います。
正しくは、弊社が作成しているような摩擦で柱を掴む金具やスリングベルトで巻いておいてそれをレバーブロックで固定したい側に引き込むこみます。
心配なら何方向にもベルトを採ります。

「カバー工法」という「化粧直し」があたかも「新築そっくり」に視えることから低性能なリフォームがまかり通っていることに怒りを感じます。
施主はもっと勉強するべきですし、建築士や工務店はさらに学ぶべきです。
充分な説明をしたうえで納得してもらっての安価な工事を選ぶなら仕方ないですが。地震の多い日本において「いざと云うに時に直し易い家」を検討しておくことは重要なんでないかな?と、考えるようなりました。
もしお声かけいただけるなら建築士の方と、修復を専門に施工してきた職人目線での意見を採り入れていただいた新築プランの検討するお仕事もしてゆきたいです。
イノベイト三浦さん、とツーバイマン戸鳴さんの監修でスケルトンリフォーム現場での施工解説の動画がupされました。ここでも同様のことを話しています。かなり良い内容ですので31分ありますが・・・どうぞご高覧ください。

(51) 建築ハブみうらの住宅実務者インタビュー:Vol.06『曳家岡本』 – YouTube
ps
以下は私事ですのでお構いのない方のみお読みください。

娘の結婚式に参加するためにグアムに行って来ました。
次女とは彼女がまだ小学6年生の時期に離れましたので、いきなり結婚された気分です。
結婚式では恥ずかしながらしくしく泣いてしまいました(泣)。
日ごろから堅田職長に「親方、節約も良いけどたまには贅沢して愉しんでくださいよ」と指導されていましたが。
初めての海外旅行は出国手続きの面倒さにやられて、現地に着いてからはコンビニのおむすびが4ドル!600円!。
日本食堂?では、焼きそば13ドル!天ぷらうどん16ドル!&チップに驚いて!!
空港ではミネラルウォーターが3ドル!!水が450円ぜよ!と庶民は驚きまくりでした。

唯一の贅沢はアサイーボウルの専門店に行ったことかな?


グアム旅行してみて思ったのは、チャールズ・ブロンソン「チャトズ・ランド」な気分。
自分の得意なフィールドで闘うことの大切さです(笑)

※TOP画像は震災からしばらくの間、石巻市の道の駅「じょうぼんの郷」の屋外に移設展示されていた道路標識です。
お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com
090-5143-0607
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