65歳になりました。引退のこと
今日で65歳です。
気持ちは中学生なんですが、身体はそうもゆきません。

アメリカの大統領選ではありませんが、時間をかけて何度も「引退」を口に出して自分に言い聞かせてゆかねばどうしても後ろ髪をひかれてしまいます。
家内には山口百恵さんのようにきっぱりとマイク(ジャッキ棒)を置け!と言われています。
引退を口にすると「えー!!まだお若いのに!」と言って頂き、しめしめと思ってます。
竹内まりやさんではないですが、人と話す時は活舌に気をつけて、混雑するレジではsuicaで支払うよう気をつけてます(笑)


※上京直後の岡本(右端)
それにしても「まだお若い!」の判断ですが、野球選手やボクサーであれば、65歳はとっくに引退です。それぞれに職業で「見切る」べきタイミングがある。と思います。
なにより自分は15年前に高知を出た時から、兼業が出来ない状況に追い込まれましたので呼んでもらったら全国どこでもゆく。というスタイルで宮城県から福岡までを旅してきました。
この旅がなかなかきついです。時としては、移動の労力は現場での作業を上回ります。



そのスケジュールを組むのもなかなかたいへんです。
なのでそろそろ引退を考えています。

滞在が1か月半を越えるならマンスリーマンションに泊まることが出来ますが、ビジネスホテルだと仕事から帰った後のコインランドリーに行く時間の疲労感や、毎日の外食も身体に悪いです。
そして親方ですから、PCを含む事務用品の積み下ろしを通年するのはなかなかです。
「まだやれますよ」と堅田職長が言ってくれます。しかし45歳から10年間、男の一番油の乗った時期を「曳家岡本」の為に使ってくれた堅田さんに親方を譲ることは当然のことです。
堅田さんが「曳家堅田」として自分の采配で事上摩練してくれることを願っています。

で、時期なんですけど名著(笑)「建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本」(創樹社)の巻末にも記載してますが、2026年6月末を予定していたんですけど。


お仕事を依頼してくれるだけでなく、現場が切れたときに弊社の職人を応援で使っていただくのみならず名著(笑)「構造から直す本気の住宅再生」(創樹社)の出版記念パーティーの采配すべてを行ってくださったTop – 株式会社 創心建設興業 高信正勝社長より2026年秋以降にある建物を保存するために体育館を建てるのでそこに角度を変えながら曳家して欲しい。というご相談をいただきまして、この現場を最期にさせていただくつもりです。

シンディ・ローパーは引退にあたって「もうこの先、今と同じパフォーマンスが出来なくなるから」しかし「ボーイ・ジョージとはなにか一緒にやれたら良いね」と語っています。
自分にとってのボーイ・ジョージは何なのか?自分に問いながらのラストツアーが始まります。
ps
曳家を辞めたら何するつもりなの?とよく尋ねていただきますので書いておきます。
ずっと夢見ていた、ギャラリーカフェ をオープンさせます。千葉県のどこかをイメージしてます。
東日本大震災の後で、毎日、北上川を雄勝に向けて通う中で、「時間の経過」について色々考えるようなりました。
絵画は保存さえされていればそこに永遠の時間が封じ込まれていて絵画の中の人物からは、その時の所有者の生活が視えています。
自分も時間を所有したいと考えるようなって、フェルメールの贋作者として有名なメーヘレンの作品を集め始めました。

今では、真筆、ジグレー、模写を合わせると30枚ほどあります。
全てが真筆ではありませんから、「カフェ」という形態にしてオープンしようと思います。
良い物件・スペースの情報ありましたらご連絡ください==。
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