新潟市西区善久での沈下修正工事始まりました。
新潟市西区でも特別、液状化被害が大きかったと言われる善久での工事が始まりました。
我々はなんでも言って来てくだされば、どんなお家でも土台揚げしているわけではありません。
安価な土台揚げ沈下修正工事を依頼したい。というお話を頂きます。
しかし自分はどんなに仕事無い時でも建てて20年以内ならアンダーピニング工法も推奨します。
そして築35年以上であれば遠慮なく「土台揚げ」の受注をさせていただいます。
現在の基準からすると配筋およびコンクリートの強度が劣る為、基礎ごとのジャッキアップをすると割れてしまう可能性が高い。からです。
また、善久地区を歩いていると、既に基礎が割れている。もしくは壁の中の柱が座屈しているだろうお家が目に入ります。
こうした場合は「基礎ごと」揚げる工法は向いていません。
今回は、最大沈下量245mmと、傾きが大きいですから。腕の見せどころです!
傾きが大きいと荷重が集まってますから、揚がり始めは相当重いと予想されます。
それゆえジャッキを1200mm間隔でセットしています(通常だと、1500~1800mm間隔です)
お隣のお家と接近している部分はフェンスを撤去していただいて室外機を一時的に基礎梁から離させて頂きました。
床下への出入りも、サッシのすぐ近くに新たな点検口を造っていただいて、汚す心配なく作業できる環境を作って頂きました。
今回の元請けさんは(株)ミライエさんです。
ミライエさんでは簡単なものは自社施工でリフォーム工事も出来るように。との考えから、今回と次の現場では社員さんを1名常駐させて一緒に作業していただいて「技術を盗む」計画です。
色々な考えがありますが、自分は「曳家岡本のマイクロソフト作戦」として、技術はオープンにお教えさせて頂いています。
だって、ほら。どうしても規模の大きな建築物になったら専門職に依頼せざる得ないし。
どのみち、自分たちで工夫して変なことやるくらいなら学んでいただいた方が世の中の為です。
さてさて、今回も「負けたくない」プレ老人として。仮想ライバルを「新潟シルバー人材センター」から派遣されてきた老人としている自分としては。
スロープのある部分を斫ることなく、きれいに斜め部分を水平にするために、余分に持参した柱を掴むための金具、通称「2つ穴」で剛性を担保しつつ。
立ち上がりの高さが足らない分は背の低いマサダ10トンジャッキを使ってセットしました。
床下から出てきた堅田職長に「どんなもんだい?」と見せつけてやりましたが・・
「いつも通りじゃないですか。」と軽く言われました。
しかーし。やがて「いつも通り」が出来なくなるだろうプレ老人は大いに威張りたいわけですが。
なかなかみなさん。この微妙な工具の使い分けを目ざとく見つけてくれるわけもなく。
悔しいので、ここに書かせてもらうわけです。
ところで「事件は現場で起きている」わけですが・・・
普通にジャッキをセットしてゆくのですが・「垂れてきて」上手く揚がらないところが出てきます。
色々な問題からこうしたことが起きるのですが・・・
今回は、↑のジャッキの右側の
「土台に柱が乗っていなくて柱勝ちになっている。しかもホゾが無くて金物プレートで繋いでいるだけ」です。
うーん。これでは「土台揚げ」出来ませんので、本来であれば壁を解体して柱を掴んで持ち揚げたいところです。
しかし、そうもゆかないですから、まずは一旦は確実に水平に戻すために、もう1ポイント増やします。
水切りの不自然な垂れを直して、サッシの建付を見ました。
本来は建付けなどは据え付けてから見ていただきたいのですが、まあまあのお施主さんは施工過程であっても「ここの建付けが悪くなった」「クロスが切れた」と心配されます。
そうしたご心配を掛けさせないで済むようにも手間をかけます。
ps
3月21日(木)朝、まだまだ新潟の冬は終わりません。
ps2
先日の休みは宿舎から14kmほどのところにある「岩室温泉」(だいろの湯)に行ってました。
道中には酒蔵が5軒ほどあり、酒どころ新潟なんだなーと思いつつ。
酒蔵があることもあって高知県の佐川町に似た風景だなーなどと黄昏れておりました。
で、温泉のあとはヨーグルト牛乳ですが・・今回は「カニ・コーラ」。カニ風味と書かれていたんで心配してましたが、変な味ではなく普通に美味しかったです。
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