次に地震が起きた時に命を守れるような修正工事を選べてますか?
新潟市西区善久の現場完工しました!
今回を含める全4回のブログは、曳家岡本の土台揚げ施工内容を細かく解説しました。地震が起きてからの新潟県内での土台揚げ沈下修正工事に対する不当な低評価を悔しく思って、丁寧に施工すれば、床や外壁を解体して施工中に引っ越ししないといけない。などということは無いし。他工法より安価であること。築35年以上の基礎コンクリート強度が現代の規準からは劣っている場合に基礎ごと揚げることで却って基礎を傷めることもありますから、選択肢として土台揚げもあるよ。と伝えたくてクドかったかと思いますが。細かく解説させていただきました。
今回は床下の湿気が高く、土台のコンディションがベストではありませんでしたので、それらを補うための細工をさせて頂きました。
もちろん施工中は床下も通風が良くなりますので少しは乾いてくれたかと思います。
ジャッキアップが終わりましたら、次はアンカーボルトや基礎梁の鉄筋を伸ばすための溶接です。
いつも書きますが、アンカーボルトは根太の間にすき間があったり、もしくは壁を開口していただければ「伸ばしナット」を取り付けて溶接することなく接続できます。
↑「伸ばしナット」施工例です。
これが出来ない(もしくはしない選択)をされた場合は「溶接」となります。
堅田職長の熟練の技が光まくります!
アンカーボルトの溶接は、溶接中にボルトを通じて上がる熱のせいで壁の中の断熱材やホコリに発火させて火事を起こさせないための下処理が重要です。
燃えやすいものが周辺に無い、身体が自由に動かせる環境での作業とはまた違います。
そして、地震時に受ける衝撃を考慮すると出来る限り強固な溶接が必要となります。
そのため見た目に美しいウィービングを造るより敢えて「電圧を上げて」溶接しています。
この水蒸気があがっているのは、溶接をしては水を掛けて発火を防いでいるためです。
宏くんが、床下で怒鳴られながら鉄筋を抑えたり、水をかけています。
溶接は毎日15時前後には止めるようにしています。
現場に残って壁の中から煙が出ないか?等を確認するための時間です。
溶接が終わりましたら、次は配筋です。
今回は、縦筋の被りが100mmも下でしたので、(通常は40mm前後)これを斫って縦筋を溶接するのは却って基礎梁の強度を落すと判断して、アンカーボルトや柱下にセットした鋼製束を利用して横筋のみを取り付けるようしました。
沈下量が大きな部分は、柱直下には鋼製束を設置して、左右にハードウッド(イタウバ)をカットして芯材として入れます。
それでは施工中の地震に対する対処が出来てませんゆえ、長いハードウッドを使ってブリッジします。
時々、基礎天端の120mm幅より縦方向に長い芯材を使って据え付けている画像を見ます。
それは、地震が起きた時に横揺れした場合の転倒のアスペクト比を考えているの?と心配になります。
また、基礎天端幅と同じ大きさの120mm角の檜を使っている方もいます。
それも、モルタルの一体化を阻んでいて、基礎梁に欠損を作っている施工ですから。
配筋終わりましたら、型枠を組んで、モルタルの練り込みです。
沈下量が大きい部分は何度かの手間を経て完成となります。
ps
最近は「ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男」を観てます。ゲオ寺尾店に行ってます。
「ゴッドファーザー」の制作舞台裏ものです。
フランシス・フォード・コッポラ役の方が本物に比べるとやや貫禄不足なんですが。そこは主人公のプロデューサーをカッコよく見せるためのキャスティングなのかなーと思いつつ。
「ある愛の詩」出演前後のアリ・マックグローや、「明日に向かって撃て」撮影中のロバート・レッドフォード役のみなさんもものすごく良いです。
でも、最高なのはアル・パチーノ役の方。顔が似ているとかでなくて当時の繊細なパチーノの情感を再現してて、プレ老人としてはニヤニヤするのみです。
お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com
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