2018年10月21日 17:49

家の傾き(沈下修正)工事、天端のコンクリート詰めの画像です。

いやはや。重いうえに、壁が少ない。

しかも4間(約7m20cm)ほどの間に、半間(90cm)ほどの壁しかないのですが、その壁も部屋内から、雨戸の出し入れをする小窓の細工をしているため、壁の内部に筋交いが入っていない!!

どうやっても、ここの半間が重いし、脆弱。お施主さんには、「壁を増やした方が良いですよ」とアドバイスしましたものの。

我々はまずは、揚げて水平をまあまあ合わさないといけません。

一遍に付けようとすると、落ちてきますので・・

3回くらいに分けて付けてゆきます。

これは途中です。

外側からで、仕上がったところです。

これに、左官さんが上塗りをかけて仕上がりとなります。

 

この現場は、急にご依頼いただきましたので。

新人の安岡くんと、2人でやりました。他の皆は応援に行ってくれてます。

コンクリート接着剤の力が強いですから、トロ箱にコンクリートが固く、くっついて取り省くことができなくなります。せめて5回くらいは使いたいですから、合間に、斫ります。

今日は日曜日だったんで、安岡くんに、鏝の使い方を憶えてもらうために、OBの小松くんに来てもらいました。

終わりに近づいて、コンクリートの乾き待ちの間に、使い終わったコンクリート接着剤の一斗缶を利用して造りました。

↑これは、床下でアンカーボルトを溶接する際に、土台を焼かないように火花カバーです。

 

高知に戻ると、逆に単身赴任状態になります。

手の込んだ料理は造れないですからミキサーでジュース。夏の間は、ゴーヤジュースを飲み続けていましたが、季節的に安く手に入らなくなってきたので、今朝はセロリとバナナのジュース。

で、主食はムラサキいものトースト。

高知だと、産直市があちこちにありますから、ちょっと買いにゆく手間をかければ、3個で150円程度です。

床下のコンクリート詰めも、ちょっと余分に手間をかけるだけで、強度も見た目も全く違います。

 

ps

11月10日~18日頃まで上京します。

関東近郊の皆さま、現地調査のご相談などありましたら何卒よろしく御願いいたします。また道中の地区の皆さまで「うちの家、見てみてよ」というお声もありましたら何卒よろしく御願いいたします。

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2件のコメント

  • 小林 理香 より:

    こんばんわ。初めまして。北海道在住の小林と申します。昨日近くの本屋で岡本さんの著書に出合い購入させて頂きました。
    文章も面白くて夜勤明けでしたが、構造一気に読ませて頂きました。
    私は9月6日の地震で札幌市では一番大きな液状化被害をうけた里塚地区に住んでおります。うちの数メートル先の通りは最大3メートル以上の地盤沈下をおこしている状況で、我家も土台のひび、床の傾きや梁のずれ等があり、半壊の認定をうけました。
    どうしたらよいのか途方にくれていましたが、市の支援策も少しずつ決まってきているので家族間で話し合い、これからの方向性を決めていきたいと考えています。
    この地震を経験するまでは、家の構造についてなど深く考えた事もありませんでしたが、本を読んで「沈下修正」について少し理解が出来ました。
    我家は9年前に中古で購入したのですが、築31年が経過しており外壁がALC版の上に3年前にサイディングリフォームしていたり、吹抜けになっていたりやたらと大きい窓が多かったり…という構造上の事を考えても、修繕ではなく建て替えをした方がいいのかもしれませんね…
    周りにはうちよりも被害の大きな御宅が沢山ありますし、岡本さんのこの本はとても参考になると思い、次の住民説明会に向けて、札幌市長に送ろうかしら…と真剣に思ってしまいました。
    夜分遅くに長々と失礼致しました。
    今後の御活躍をお祈り致します。

    • hikiyao より:

      小林さま コメントありがとうございます。本当にこういう利用の仕方していただきたかったんです。皆さまのお役にたてて嬉しいです。来年、北海道に出向く計画もありますので、もしよろしければ「こんな人、相談できるよ」とお伝えください。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。