2018年10月15日 19:17

高知県南国市で家の傾き(沈下修正)工事中!です。

高知県南国市で沈下修正工事中です。

楽な仕事というものはありませんが・・お家の重さもそうですが・・沈下した後で、床を張り替えしているので・・土台のレベルだけを追いかけても、室内のFL(床天)が水平になりません。

しかも昭和56年のお家ですが・・水切りを傷めないように、ブリッジ鉄板の上に嚙ませもの、をしてからジャッキをセットしていると・・・!!

アンカーボルトが出てしまいます。なので、普段だと、切断>溶接なんですが、今回は斫り出しておいて、コンクリートで埋めて固めます。

近年の長いアンカーボルトであれば、切断しておいてから両側に鉄筋を抱かせて、溶接します。

さてさて・・今回の地味に、手間がかかるところは他にも、あります。

土台のホゾが抜けています!

しっしかし・・見ていただいても判るように!!抜けたままで根太などの細工をしてしまっています。

本来だと、根太を外して、床も切り詰めて、床下でジャッキを「かやし(突き掛け)」して、ボルトで引っ張って、隙間をくっつけるべきなんですが。

それも、また費用もかかること。

今回はあくまでお施主さんからは「キッチン廻りの沈下しているのを直して欲しい」というリクエスト。

もちろん自分らは「土台が肝心」と思っておりますから、土台を出来る限りパーフェクトに直したいのは山々ですが・・

自分らの立場であまり云うと「追加工事費を営業している」と採られかねないですから、なかなか難しいです。

こういう時こそ、建築士さんが「通訳」としていてくださると良いのですが。  限られた中で満足していただけるよう頑張ります!

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。