浸水被害から住宅を守るための嵩上げ工事の可能性
8月初旬より千葉県夷隅郡御宿町の古民家を、据え付けします。

※画像は昨年の徳島県の豪商の古民家の据え付け時のものです。

最後の据え付けでは、揚げていた間に「踊っていた」柱を正しい位置に引いたり押したりして入れてゆきます。
ところで、近年、豪雨災害で床上、床下浸水が増えて来ました。
こうした事態に対して我々、曳家が出来ることと云うと「嵩上げ工事」です。
かつて、酷い水害に遭った京都府福知山では行政支援もあって、地域全体で、順番に嵩上げ工事をされています。
同一敷地内であれば、嵩上げできるのはせいぜい1m程度までかと思います。
※技術的には3mとかの嵩上げも出来るのですが、安定性が脆弱になるのと、玄関までの階段の取り合いなど考えると難しいかもです。ここらへんは建築士さんの判断にもよると思います。
もし敷地に余裕があればお家の裏側に地盤そのものを嵩上げしておいて、お家をそこに曳きこんでしまう。
もしくは、一旦、曳きこんでおいて、今度は元の位置の地盤を嵩上げしてから元の位置に戻すとかも可能です。
ただ、こうした嵩上げ工事は曳家的には手離れの悪い工事です。
嵩上げしておいて、一旦、基礎工事のために現場を抜けて、2か月後ほどにまた降ろしに戻るわけです。
ですので、どの現場も結果4か月ほど資材を使われてしまいます。
弊社もかつては、資材が足らなくなるので、現場のやりくりに苦しみました。
今は、資材を大量に増やしたので、床面40坪程度の建物なら同時に3棟の施工が可能です。
一般的なお家なら5棟程度平気です。
嵩上げ工事の概算を参考までに書くと、
曳家工事 約400万円(輸送費、宿泊など含まず)
基礎工事 約200万円
設備等 約50万円
外構工事 約200万円
その他 約200万円
合計 約1000万円
程度ではないでしょうか?
すると、ローコスト住宅ならば新築が建ちますので。
これは、そのお家に思い入れがあったり、まずまずの立派なお家であれば検討の余地があるかな?ということになります。

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