2020年8月9日 7:27

千葉県夷隅郡の古民家嵩揚げ工事据え付けしました!

夜中に首をグリグリ振っては目が覚めてます(苦笑)
これは重いものを持って、重さに首を引っ張られてそれで肩こりなってしまうからです。
年取ると、もともとあまり無かった肉体的なポテンシャルが落ちてきます。
悔しいです。

8月5日から堅田工務部長と宏くんと3人でジャッキダウンを始めました。

弊社 曳家岡本では、ジャッキを大量に使って、荷重を分散させることを大切にしています。
なので、全てのジャッキを高額なジャーナルジャッキ(1台6万円前後)は使えないですから、サポート部分は赤い安価なオイルジャッキを使ってます。
画像だと、赤が目立ちますが、ポイントはグレーのジャーナルジャッキが使われているところを見てくださいね(笑)

そして作業再開4日目
いよいよ据え付けです。
今回は建築士さんがいらっしゃらない現場ですので、僭越ながら私どもが据え付けの先導をさせていただきました。
通常は建物の4隅を合わせてから、内側の柱の建ちを直してゆくのですが、
今回は古民家ですのでもっとも荷重がかかる大黒柱、恵比寿柱を基準点とさせていただきました。

土佐派の曳家だからこそ出来る細工というものがあります。
この3枚の画像にそれらの一部が込められています。

組み上げたH鋼の今回の総重量は、およそ10トンです。
私たちは、このまだ据え付けが終わっていない時点での1本の柱にかかる荷重を700kg以下と考えています。
それだからこそ、H鋼を反力として、レバーブロックで柱を引き込んだり、逆にジャーナルジャッキで押し込んだりすることが可能になります。
(3枚目の画像の上の方に真横に掛けられているジャーナルジャッキが見えます。
その下にはレーザーポインターが置かれていて垂直方向の建ちを見ております)

これらの作業を見守ってくださいました(株)イエサブユナイテッド荘司美智子さんには、「いつもどうやってX方向、Y方向を合わすのだろう?と思っていたけど、納得しました」とおっしゃっていただけました。

もちろん全体的に位置を動かしたい場合はジャッキを斜めにして、組み上げた枕木の上を滑らせる「かやし」です。



ところで、曳家はあまり自分たちの技術を公開しようとしない?というご意見もありますが、弊社 曳家岡本ではどんどん開示しております。
これを衰退しつつあった中国拳法を白人にも教えることや映画出演で新たな発展を生んだブルース・リーに憧れているだけと考えるのか?
マイクロソフト作戦と思っていただくか?は皆様の解釈に委ねますが。

うふふふふ~
4月に据え付けした奈良県法隆寺近くの古民家の改修ですが・・
後をご担当されている宮村樹棟梁と、三好賢一棟梁兼社長が、
「土佐派の曳家技術最高!」と言いながら、ご自分たちでもジャッキを買い集めて、改修作業に活用されています。

ちなみに最近の石場建ては、地盤改良した後に、べた基礎。そして礎石を設置することが多いようです。
礎石は、地震時に、横滑りして落ちる可能性を減らすために50cm角程度が採用されます。

facebookをされていらっしゃる方はぜひお二人のお名前で検索してください。
改修過程が丁寧にアップされています。

たくさんの方々が見学に来てくださってまして。
それはお施主さんご自身が大工さんで、そして若い建築人にこうした施工例を学んで欲しいとの願いからオープンにしてくださったお陰なのですが。

毎回、自分なりに来てくださった方向けにミニセミナーをさせていただきましたが、上手く話せなくて物凄く落ち込んだ日のこと。
お詫びのメッセージを「芳泉茶寮」の高橋さんに送っていたところ、嬉しい返事が!

「岡本さんの説明を聞いて、もっと古民家の構造のことを勉強しないといけないな。と言ってくれている仲間がいましたよ。」

小野さん、須田さんとの記念撮影。
小野さんに手ぬぐいいただきました。早速使ってます。ありがとうございました!

ps
コロナ禍のせいもありまして、受注のこと、ものすごく心配しております。
どうぞ全国の建築士の皆さま、私どもは大手ではありませんし、RCは苦手です。
ですが、社寺、古民家であればまずまずの仕事をさせていただけます。
どうぞご検討くださいませ。
hikiyaokamoto@gmail.com

までお気軽にお声かけくださいませ。



















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2件のコメント

  • 高橋信博 より:

    大変勉強になりました。ありがとうございます。
    今度、見学可能な現場がありましたら、据え付けの日に少人数でお伺いしたいです。
    よろしくお願いします。

    • hikiyao より:

      高橋さま
      ありがとうございます。荘司さん(奥さま)の密着撮影ぶりが凄かったです(笑)
      みなさんに曳家技術を知っていただけるために広報活動がんばります。

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