2022年5月18日 5:29

愛媛県新居浜市での沈下修正工事終わりました!

現場を離れてプリウスに乗ってます。
快適だなー。静かだよね。

愛媛県四国中央市での沈下修正工事を終わりました!


お施主さんが、建付けを気にされていたんですが。
それは参考にはするものの、「動く」扉やサッシ、窓部分は「構造材」ではありませんから、
そちらに惑わされるのは間違いです。
何しろ、傾いているお家の場合は、何年かの間に動かなくなった扉を動かす為に、削ったり、車輪の上げ下げをして調整したいることもあります。

ですので、私ども構造を直す「曳家」職人が入らせていただいた場合の優先順位としては、他の職人さんでは手をつけることが難しい、土台や柱の水平・垂直を大切にします。
↑のグリーンレーザーの光の線を見ていただくと判るように、これできれいに土台の下面が揃っています。



こちらのお家の外壁の水切り部分の仕様の関係で、持参したコンパネを土台下に当てることが出来なかったので、今回は全て左官小手でコンクリート、モルタルを詰めました。

現場に最終確認に来てくださった監督さんと話していたら、配管工の職人さんが「早い!きれい!こんなに簡単に家って揚がるの?!と言って下さっていたそうです。
もちろん「熟練の技」もありますが、プロとしての道具が揃っていることが重要です。

廃業された曳家さんから頂いたKYBのオイルジャッキや、きりんなどが増えたんで、2段重ねにして片づけました。

堅田さん、宏くんには先に東京都世田谷の現場に戻って貰いまして、新たに追加工事のご依頼をいただいた部分の下準備を進めて貰います。
助っ人として、横浜市都筑区の古民家曳家や足立区のお寺さんの嵩揚げなどにも参加してもらってました、Iさんに久しぶりの参加をお願いしました。

で、自分は愛媛から高知に移動しまして、確定申告やら車検(今年はエアコンも直します!)などなど用事を済ませてから、上京します。

ps
先日、告知させていただいたセミナーですが。
6月11日(土)「沈下修正」編は残り3席、12日(日)「古民家再生」編は満席となりました。
本当に感謝します。
また、セミナーのご要望が、あれば全国各地出向きますのでお気軽にお声かけください。

ps2
もっと曳家の技術で何が出来るか?を建築士さんや工務店さんにPRしてゆかないと、使っていただけないまま廃れてしまう。
と、始めたセミナー活動ですが、今回は若い同業者の方が2名も参加してくださるそうです。
それで、曳家同志で集まって、話できればなーと思う次第でして、8月頃に「ニコニコ曳家懇親会」を企画しようと思います。
もし、声かけてくれよ。という曳家さんいらっしゃればメッセくださいませ。

hikiyaokamoto@gmail.com

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。