2022年12月19日 8:18

徳島県吉野川市の商家 据え付け完了です!

持ち揚げて、基礎の造り替えと補強工事を準備して頂いていた徳島県吉野川市の現場に、据え付けの為に戻りました。

新しく壁を造る部分をご覧ください。


貫を入れて~

画面左上に写っているホゾの長さに注目してください。
我々の仕事は新築ではないですから、順番に載せてゆくことが出来ません。
逆の手順になります。多くのリフォーム工事ではこうした場合は、「一応入っている」程度の10mmほどのホゾしか挿れてません。



黄色の漢 島田棟梁が応援に来てくださってます。

いよいよ柱を立てます。
天端の高さまでジャッキで押し揚げます。

それを、かけやで叩き込みます。




どういう押し込み方をするか?これはそれぞれの職人のセンスです。
堅田部長は、この作業の最短距離を走ったと感嘆します。
我々は公式の無い夜明け前の野原を歩いているようなものです。
闘う技術をどう使うか?を試されるのは、スポーツに似ているのかも知れません。

みんな満足そうです><

もちろん高基礎を造った部分も柱を伐り上げて、土台敷けました!


スッキリです。

ここからは、日浦棟梁が耐力壁を施工してくれます。

日浦棟梁や島田棟梁のように「曳家岡本と仕事するの面白いなー」と言ってくださる大工さん、建築士さんが増えると嬉しいです。

曳家岡本チームは、撤退です。
昨日から四国では珍しい雪です。
道路怖いです。

ps
この現場の据え付けには、自分は社長業があって遅れて入りました。
ですので、この据え付け作業手順のデザインは全て堅田さんが仕切ってくれました。
もう自分がいなくても、曳家岡本の技術は堅田さんの身体に遺ります。
ジークンドーをダン・イノサントが発展させたように、堅田部長が更なる可能性を拡げてくれると信じています。
じゃあ・・自分はテッド・ウォンかな(笑)

ps2

職人って本当にバカですよね(笑)
3月の現場で、私たちが使うジャーナルジャッキに痺れた島田棟梁は、曳家岡本のものより断然軽くて使い易いアルミ製のジャーナルジャッキを購入して、持ってきてくれました。
見ての通り指1本で持てます。いや・・怪物くんでも無いし、レア・カイルさんでも無いですよー。
もちろん、奥さまには叱られています。
島田棟梁との現場のブログは、こちらです。
香川県三豊市で、古民家の沈下修正工事を特急でやりました! -曳家岡本- (hikiyaokamoto.com)

どうぞ、お気軽にお問い合わせくださいませー。
hikiyaokamoto@gmail.com

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。