谷中の嵩揚げ現場 据え付け完了しました!
東京都台東区(上野もある)谷中銀座、谷中霊園のそばで、嵩揚げしてましたお家を据え付けました!
基礎施工前は、こんな感じでした。
詳しくは、こちらのブログを見てくださいませ!
都市部での工事あるある。 -曳家岡本- (hikiyaokamoto.com)
それが、今回、戻って来たら!こうなってます。
美しすぎます!!
この悪条件下で、立派な基礎工事、本当に頭が下がります。
今は全国を廻るようなりましたので、それは無くなりましたが。
昔は、工務店側が基礎屋の言い分を鵜呑みにして「高く揚げないとミニユンボも入れることが出来ないから、工事出来ない」と、
GLから2m揚げてくれ。と依頼されることが度々ありました。
もちろん基礎工事をされる側に立てばそれはそうなんですが。
高く揚げるということは、余分に枕木を持って来て、ジャッキアップする手間、ジャッキダウンする手間、持ち帰る輸送費が掛かるわということです。
今回のように、スケルトンリフォームだから・・という理由はあるにせよ、仕上がりより20cmだけ余分に揚げておいてくれたら良いですよ。と、判断していただけると、全て節約出来ます。
さてさて・・
今回の「節約ポイントその2」は・・・またまた「伸ばしナット」です(笑)
建築関係者の方は上の画像を見て、「あれ?アンカーボルトが何故か長いぞ?」と気が付かれていると思います。
これはオリジナルの「伸ばしナット 直ジョイント」をアンカーボルトで仮接続してもらって、そこに同じ径の全ネジボルトを繋いでもらってます。
据え付けが完了しましたら、土台天に「伸ばしジョイント」が出てきますので、それは回収です。
こうして降ろすにあたってガイドを仕込んでおけば、据え付け時に、「微調整」と云ってお家を何ミリか?前後左右に動かす手間が節約できます。
微調整は、今回のお家なら1日、前回のブログのお家くらいだと2日掛かりますので、この現場を最初に視た瞬間に、この細工を御願いしました。
据え付けにあたっては揺れないように、完成した基礎立ち上がりの近くに枕木を組み直します。
こちらの隣のお家や室外機と近接している側での施工はたいへんだったろうなーと感じ入ります。
つくづく現場は自分たちだけでは良いものにならないよな。と改めて教えて頂けました。
撤退は元請けの「熊井商店」さんに、道路使用許可とガードマン配置を御願いして、7トンユニックで行いました。
そして、千葉県いすみ市の倉庫に降ろします。
今回の現場の機会と、多くの建築士さんにご紹介いただくご高配を頂きましたトゥイズムデザインスタジオ様 twism.jp/
に、感謝を込めて、ブログを終わります。
ps
今回のように、土台の取り換えが発生した時のために、杉の黒をストックしてゆくことにしました。
以前に宮村棟梁から「黒は安いけど、硬いし、虫にも強いですよ」とお教え頂いてたんで。
色々と調べて岐阜森林アカデミーの先生のレポートなど拝見してコレクションを始めました(笑)
ps2
ヤフーニュースに採り上げて頂きました。
本当に色々と人生のボーナスです(笑)
曳家職人が実名で人気マンガに 傾きをミリ単位で調整…弟子からも厚い信頼【高知発】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
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