2018年4月25日 8:31

液状化と沈下修正を考える会で講演させていただきました

23日月曜日、「液状化と沈下修正を考える会」で基調講演+パネルディスカッションをさせていただきました。

ご登壇いただいた、当時の松崎市長だけでなく現職の浦安市市長さんや、市議2名様も来てくださいました。

月曜日の昼間という時間にも関わらず千葉県建築士会の有志のご協力で90名を越える動員がありました。


震災直後は、沈下修正工事が終わると、3棟に1棟くらいの確率で奥さまが涙ながらに「ありがとうございました。これでやっと普通の暮らしに戻れます」と言ってくださいました。

お金をいただいて、こんなに感謝していただけるなんて、人生で一番、家業を誇りに思いました。

この気持ちを忘れたらいかんです。

 

7年間で沈下修正工事の各工法がどう進化したか?を中心に、当時、自分も疑問に思っていたことなどをお話させていただきました。

 

終演後は懇親会+「曳家が語る 家の傾きを直す 沈下修正 ホントの話」の出版記念食事会。

 

たくさんの地盤沈下に苦しむ方の参考になればと、建築専門の出版社ではなく、メジャーな出版社(主婦と生活社)からの出版でしたので、建築用語の解説を巡っては、打ち合わせに時間がかかりました。

写真は主婦と生活社と関係者のみなさま。

 

 

ロビーでは、購入してくださった方からサインを頼んでいただくことも!

今まで自分がサインを御願いする立場でしたから、この状況がおかしくて恥ずかしくて自然に笑ってしまいます(笑)

後方には、SPがいます(笑)

自分の知識と経験が少しでも、次の災害に役立てば良いなーと想い続けてきましたので、出版をしたことで気持ちに一つの区切りがつきました。

みなさまに感謝です。

ps

リフォーム部門ですが、amazonで売り上げランキング 瞬間?1位。楽天では週間ランキングで5位と好発進しています。たくさんの方々に読んでいただけると幸いです。

 

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。