2018年4月28日 17:57

基礎の造り替えのための理想的な工事風景

とうとう枕木の組み換えも完了して一時撤退です。

この間に地盤補強(薬液注入工事)+基礎の造り替えをします。

基礎屋さんが型枠を組めるように立ち上がりから、枕木を逃がして荷重を受けてゆきます。

外周部は基礎から20cm程度の逃げ。

内部は30cm逃げています。

右側の残す客殿の狭い通路には、そのまま枕木を組むと、逃げが少なくなりますので、上部に斜めに鉄骨を通して、内側の枕木と渡しました。

これから2カ月間、この状態で仮置きしておくわけですから、「こんだけ枕木を組まれたら基礎屋がやり辛いよ」と言われても、危険の無いように受けておく責任があります。

曳家する敷地が無いため、その場で高く持ち揚げておいて、その下で施工するわけですが。最近はこんなにも高く嵩上げするご依頼は費用の関係でなかなか無いです。

それでも、基礎の造り替えにしても理想的ですよね。

 

ps

先日、発売されました拙著「曳家が語る 家の傾きを直す「沈下修正」ホントの話」が故郷・高知県の「金高堂 土佐山田店さん」の「郷土本コーナー」に並べていただいていたと連絡をもらいました!

twitterで見かけたんですが、なぜか?北海道の「宮脇書店 帯広店」さんが「この本、お薦めです」と書いてくれていました。

みなさん。どうぞ買って!読んでレビューを書いてください!!

応援よろしく御願いします!!

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。