2018年8月16日 20:33

地方の曳家としては資材をたくさん保有している方なんですが。

 

お盆開けに大型トラックが動き始めるのを待ちながら、

千葉県市原市に借りている倉庫でジャッキのメンテナンスをしています。

オイルが漏れて充分な高さまで伸び無くなっているジャッキにオイルを補充して長く伸びるよう戻ると、嬉しくなります(笑)

 

さてさて休みの間に、今までやったことの無い内容の工事の相談が2件ありました。   やはり全国区で受注させていただいていると仕事の幅が拡がります。

 

それにしても当初9月くらいから入って貰えるかと思います。と言っていただいていた案件が先方のご都合で着工が遅れることになりました。それは皆さんご都合のあることなんで仕方ないのですが・・

私ども「土佐派の曳家」は、ものすごーく資材をたくさん使います。だいたい普通の曳家さんの2倍は使います。で値段も2倍(嘘です。大手さんと比較すると7割程度。逆に地方の小規模にされているところとは場合によっては弊社が1・5倍程度になることもあります)                                   もちろん施工品質からすればお値打ち価格だと自信を持っておりますが、単に価格優先の老害工務店には外されます。(それで良いのですが)

 

話を元に戻します。なぜ?資材を2倍使いたいか?と云うと、例えば古民家の場合ですが、ほとんどの曳家さんは仮設の土台(レールもしくは鉄骨)を柱のどちらかに取り付けます。                                   どちらかに取り付けるということはよほど状態が良くない限りは仮設の土台を取り付けた側のみに軸力が掛りますので、持ち揚げている間に柱が仮設の土台側に動きます。  もちろん据えつける際に、「突き掛け」して柱を本来の位置に戻すこともできますが、自分は柱が寄ったままで施工するのは嫌です。                   なので柱を真ん中にして両側に仮設の土台を通します。

こうすることで柱を傷めずきれいに揚がります。

 

何が言いたいかと云うと・・現場のスケジュールが被ると、鉄骨(H網)や枕木がまた足らなくなって、またまた買い足さなくてはならなくなります(汗)(汗)(汗)! 幸い倉庫は拡いところに移りましたので収納は出来ますが、こうも資材を購入していると利益が出ません。

地方の曳家としては資材を持っている方だと同業者からも言っていただいていたのですが、もしかすると年末あたりには資材のやりくりをまたまた考えないといけない状況になるかもです。

 

かみさんから「お前!いつもまだ契約できてもいない現場を念頭に置いて話をするな!」と叱られるのですが・・・とにかく資材のスケジュールを上手く組まないと、仕事はあるのに遊んでしまう。などと勿体ない状況も出ます。次に資材を増やせば、もう今後はこうした悩みは無くなるくらいまでゆくかな?と考えてます。

どうなることやら?

※倉庫にいつも遊びに来てくれる勝手に「フレンド」と呼んでいる犬。

 

 

 

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1件のコメント

  • 松本昌也 より:

    大切な物を大切に扱う大変さを感じてます。
    まだまだ暑さと天候不順な日が続きそうですから、体調気をつけてください。
    益々のご活躍を祈念申し上げます!

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。