大きく傾いたベランダを直しています!
今回の、現場はイオン高知のそばのお家です。
スラブを打った重いベランダが圧密沈下を起こしています。
1000分の60くらいの沈下です。
(厳密な数字は天井を貼られているので計測できないのと、実際にはお家、本体もやや引っ張られて沈下しています)
いつものように、専用の金具を使って柱を掴みます。
で・・足元にはH網を組みます。なんで・・そこまでする必要があるのか?と疑問視される方もいらっしゃるかと思います。
実は、沈下した際に、柱の下の犬走りが外側に向けて動いたために、柱が「ハの字」に開いています。
これを直す際に、反力を獲るための支持台としてH網を組みました。
「かやし」でお家本体側に柱の足元を動かさないといけないです。
がっ!!
思っていたより、ベランダが重くて!!!添え柱の金具がずれてゆきます!あわわわ!!
なので!!久しぶりに鉄板2組み使い!!こんなに重いとは!!
そして!!
道路側の独立柱は!!柱が動いたためにコーキングに隙間が出来て!!腐食&蟻の侵入しておりました!
これは!!理想は柱の差し替えでしょうが・・そこらへんは大工さんや工務店さんのご判断です。
そして・・自分として大工さんが高い位置でノミを使い易いように枕木を組んで、上部で掴むつもりだったのですが・・・
ご年配のお施主さんの思いの詰まった植木を伐らないでやって欲しい。というご要望に、応えるために出来ることにブレーキがかかります。
自分ら職人の立場だと・・家の強度を考えて~~となるわけですが・・なかなか「想い出」を涙ながらに語られると・・・工務店さんと話し合っていただくしかありません。
明日は後の施工をされる大工さんを交えての話し合いです。
2件のコメント
レーザーレベルを当てれば計測可能なのではと思いました。思い出を出されると辛いですよね。私も補償でダム事業に携った経験があります。思い出の土地を離れたくないと涙ながらに話されると、こちらも—-
井上さま コメントありがとうございます。レーザーは使ってます。でも梁とか基準になる部分が上から貼られているのでミリ単位では正確な計測が出せない。という意味です。「思い」を言われるとどうしようもないですよね。大工さんも困ってました。