2019年2月6日 19:55

ウルトラ大きな現場の話(曳家岡本にとってです)

新年に入ってから、スケジュール調整が上手くゆかず、現場が空いてしまっています。

全国展開をするようなってから、少しづつご依頼いただける現場の規模も大きくなってきて、またやや難しいお仕事もするようになって。

そうすると、必然的に、枕木や鉄骨など資材を増やさざるえなくて、結果、倉庫も大きなところに引っ越して~と。職人としての終活も考えてゆかないといけないお年頃に反して事業規模が大きくなってきました。

2件、資材のやりくりの都合でお断りしたものの。

昨日、ウルトラ大きな規模の現地打ち合わせに呼んでいただきまして、設計管理、構造、現地建設会社、行政担当者の皆さまの中で弊社の施工手順をご説明させていただきました。

つい先だって、倉敷市の建築士、和田洋子先生、滋賀県の川端眞先生のご紹介で7月から奈良県生駒郡にて石場建て古民家の曳家工事をご依頼いただいて契約書を郵送させていただいた直後でした。

曳家岡本・関西初上陸案件ですし、近隣の社寺建築会社様との顔合わせなども、+要素として、恥ずかしく無い工事をさせていただいて。これからは関西にも呼んでいただけたなら~~。と夢見ているわけですが・・。

もしこのウルトラ大きな現場が決まると、資材が足らなくなります。奈良県の現場分が、ほぼ1棟分です。

少ない道具でうまくやりくり出来るのが理想ですが・・曳家の場合、枕木や鉄骨の量を減らせば減らすだけ・・荷重をうける点が減るわけですから、建物を「確実に」傷めます。

自分は器用な職人ではありませんが「岡本さん。人が良いからなー」と思っていただける仕事だけをしてゆきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

1件のコメント

  • 松本昌也 より:

    いつもながらに素敵な仕事ですね!
    愚直に取り組む姿勢は尊敬してます。体調には充分に気をつけてください。更なるご活躍を祈念申し上げます。

最近の投稿
コメント
アーカイブ
能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。