2019年5月11日 18:16

誠意は通じるか?!屋起こし現場

今日は明日の夕方からの現場の職長を交代する前に、宿舎にしているマンションの掃除のために安岡くんは休み?

自分は一人で、ジャッキをセットしてゆきます。

メインのH網を支える部分と、後で土台を真横に押すための分として、ジャーナルジャッキを使います。

今回、ジャーナルジャッキは60台ほどしか持参出来ていませんので、外周の軽い部分は、安価なオイルジャッキを使います。

実はこれが意外と使い勝手が良いです。

今回は、足元を動かす屋起こしが中心となりますので、梁や桁をジャッキで突いて柱への荷重の負荷を減らして行きます。

丁寧に、あちこちを枕木で受けてゆくと・・

なんとか少し豪商の館が浮かび揚がり始めました!

ですが・・同時進行で進む解体屋さんの作業で!!思わぬ不幸が!!

今回は、弊社は木工事を担当していないのですが・・

どう収めるのか?こういうのは予算との兼ね合いもありますので本当に難しいですよね。

明日の夕方からは須賀棟梁と広島棟梁が自分に代わって現場を指揮してくれます。

お2人にご無理させないように、H網の組み上げだけは終らせてから出張に出ると決めてましたので、それはギリギリ間に合いました。

それなのに、須賀棟梁から「親方。一人で無理せんといてください」とやさしいメールが(笑)

馬鹿野郎!そんなメール来れば余計、がんばるに決まっているだろう!!

あまり斜めに、なっていない柱は、いつものように添え柱を付けて、ジャッキで持ち揚げますが・・台所の周辺の柱は、ものすごく斜めになっています。

なので、これは添え柱付けて持ち揚げると却って斜めぶりが烈しくなるでしょうから。このまま、ぶらさがらせておいて、梁で持ち揚げて、一気に屋起こしをしてから、掴むように、するつもりです。

ps

明日は人生初。徳島空港です。

東京と北海道に伺ってから、再び徳島に戻って来ます。

北海道では、日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)北海道さんの主催で北海道地震での被災者の方向けに沈下修正のセミナーをさせていただきます。

今やっているヘルメットと新規入場者名簿の提出や毎日のKYを書くような現場も含めて、自分でも考えても見なかった規模の工事や活動をさせていただいています。

ものすごくプレッシャーなんですが・・求めていただけることの喜びを噛みしめながら、頑張ります!

頑張って夜はふくらはぎが攣りまくりです><。

マッサージ行きたいよ。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。