2019年6月1日 17:54

豪商の古民家、持ち揚がり始めました!

そろそろ梅雨入りですよね。

現場もやぶ蚊が出て来て、耳の中を刺されてなかなか痒くてつらいです(汗)

さて、辛いと云えば「仕事」です。世の中に辛くない仕事は無いでしょうが・・豪商の古民家が持ち揚がり始めました。

なかなか重いです。まあ、H網の量と、梁を受けるための枕木の荷重もあるわけですが・・やはり梁や桁など構造材が大きいと重いんでしょうね。

ですが・・白蟻被害で、ホゾがグズグズに弱っているところもあって、揚げていると落ちてきたりします。

今回の工事では30cmほどは切り上げるそうで、しかも土台は総取り換えですから、落としたままでも構わないんでしょうが・・まあ、見た目きれいに揚げたいですから。もう少し付けたままやろうかな。と思って、ジャッキ掛けていたんですが・・夕方、車寄せのあたりが自重で落ちてしまいました。

もちおくりの柱はきれいに揚がってます。でも下の方はカットされるわけです。

床下にも色々と弊社の資材が散乱してしまってます。

今、予定より少しだけ早く進行していますので、来週後半は、現場を片づけたり、添え柱の位置を修正したりの地味な作業をしておきます。

そうしておいて、堅田工務部長と合流しましたら、残りを一気に持ち揚げるつもりです。

本当に大きな現場ですが、焦らず、決して大人数で目が届かなくなるような乱暴な仕事をしないのが「曳家岡本」のモットーですから。

少数精鋭でやり抜きます!

現在は、東京の曳家「匠組」で職長をされていた現・株式会社テクノの小口さんが手伝いに来てくれてます。

小口さん曰く、「次の、家起こしの現場はもっと初めから参加させてもらって、岡本さんが忙しい時に曳家岡本流の家起こしを代わりに出来るようにしておきます」と嬉しいこと言ってくれます(笑)

今では2現場分程度なら軽く、家起こしが同時に出来るくらいの資材がありますので、もしそんなに忙しくなれたなら、助けてもらわなくてはなりません。感謝します。

丁稚を始めたばかりの安岡くん曰く、「大工さんたちも凄いけど。なんでもプロは凄いですよね。自分とか恥ずかしいですよ」と叩きのめされています。

安岡くんには、申し訳ないですが。現場で飲んだお茶のペットボトルの処分や、仮設トイレの掃除をしてもらっています。

身体で現場のルールを憶えてもらってます。

ps最近、家の傾き、沈下修正工事のお問い合わせが全くありません。ぜひ沈下修正工事のお問い合わせもお気軽にメールくださいませ。

小口さんに「いやーこんだけ古民家ばかりやっていると、専門のイメージが出来ているんですよ。凄いじゃないですか!」と言われるんですが・・身体がきつい・・・。

ps2 伝言です。須賀棟梁が当方の部屋に残して行ってくれた刺身醤油は小口さんが使ってくれてます。俺は今日も自炊ですよーー。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。