2019年5月23日 19:09

徳島の家起こしクライマックス!

親方が留守中も、しっかり現場を進めてくれていた、弟子(が不在のため)。ではなくて、須賀かつお棟梁と広島棟梁のお蔭で家起こし快調に進んでいます。

今回は、2階の床は剥がさないで、1階のみを直す。というご依頼ですので、1階の梁を突いて荷重を軽くしておいて、足元を動かす。という工事です。

約14トンのH網(鉄骨)を組み上げているだけでなく、その鉄骨は建物の荷重を受けていますから、本来1トン程度の負荷しか受けていない、その上、梁を突きあげていることで軽くなっている柱は、H網からの反力でまずまず簡単に動きます。

次の奈良の現場をご一緒させていただく、宮村棟梁(元 大和社寺)は「これは凄いよ。本当に凄い!自分が今までやってきた家起こしは、何だったんだろう?」と喜色満面で楽しそうです。

それにしても、本職の大工さんたちの早いこと!早いこと!

みなさま。安い職人を使うと「損」ですよ。

結局、遅くてきれいで無いですから。早くて的確な職人を使えば、工期短縮となって、結局は経費節減となります。

今日は、徳島の日浦棟梁まで応援に来てくれました。

弊社の見習い・安岡くん曰く「みんな早いですよね。しかも、逢って10分で即、溶け込んでやれているのが凄いですよね」

「自分も自分の居場所を創らないといけないですよね。」

堤防沿いに駐車させていただいている車両ナンバーは、

横浜、高知、広島、山口、徳島。まるで東日本大震災の時の浦安のようです(汗)

休憩時間には、

「親方、工具のサイズが微妙に違うのをスプレーとかで色分けした方が判りやすいから、そうしましょうよ」

「いやーー。俺も坊主の頃、全く同じ言葉を云ったけどねぇ。次に使う道具を手が勝手に選ぶようなるべきやろ」

「親方!色んな応援が来てくれているわけだから、みんながすぐに選べるようすることは大事やき!TOYOTAとかは、ゴミ箱にゴミを簡単に入れるようするための細工までしてるんですよ。従業員が、ゴミを落としてそれを拾って入れ直すことで出るロス時間を世界規模の従業員数で試算して、損失と比べて、ゴミ箱を充実させちゅうがですよ!」

「曳家岡本も世界に向けて、効率化して今までと同じ金額で受注しゆうけど。きちんと儲けている会社にせんといかん!」

「そうだ!そうだ!まずは色分けだ!」

今はそんな時代なんでしょうね。

はいはい。効率化、頑張りますよ!

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。