2019年6月15日 12:03

基礎の造り替えのための嵩上げ工事の肝

梅雨入りですねー。

現場の方は、ようやく曳家岡本フルメンバーが揃いまして、落ち着いた感じで進んでいます。

自分も、かなり楽になりました(笑)

基礎工事に入っていただくための枕木組み換えをしています。

雑な職人が枕木を組むと、左右に出たり、入ったりしますが。「曳家岡本」では出来る限り幅拡に組むように指導します。

これは新人が入ると、必ずうるさいくらいに付ききり身体に浸み込ませます。

きれいに出来る限り拡く組むことで安心して基礎屋さんに入ってもらえます。。

実際には嵩上げが完了したわけでは無く、もう10cm弱、ジャッキアップしないといけないのですが。

想像していたよりも建物が重いので、嵩上げを完了させてからの枕木の組み換えだと、仮置きしている間に、圧密沈下を起こす可能性があるので、

残りは、組み換えた台座の上で持ち揚げて圧を加えて安定させておこうと、先に組み換えをしています。

新しく出来る基礎からの逃げを図面を見ながら、枕木を組んでゆきます。

長さ120cmのサイズの枕木が組めない位置は、75cm、50cmの枕木で組みます。

75cmの長さのものを予定外に多く使ってしまって足らなくなったので、安岡くんを昨日から高知に帰らせて、倉庫で切り揃えて持って来てもらうようしました。

50cmの長さのものならば、まだ残りがあるんですが・・なるだけ可能ならば長いものを使わないと仮置き期間中に揺れますので、危険です。

出来る範囲で、揺れないように。です。

池の上は、歪んで使い辛かったH網を渡して橋にしました。

画像では写っていませんが、H網の設置面は、幅広の桁の切れ端を置いて反力を確保しています。

さて、今日は高知の地盤調査会社「地研」(ジャパンホームシールド提携)の山下さんにご紹介いただいていました、徳島県海陽町のお寺さんの庫裏の沈下修正工事の現地調査に伺いました。

雨で現場が休みになったんで、徳島残留組3名で伺いました。

レーザーポインターで沈下量の測定を開始してすぐに「あれ?これ沈下よりも垂直方向の倒れが酷い」と気が付きます。

沈下修正工事と家起こし(軸組補正工事)は、別ものですとの説明をさせていただきながら、「もし修復される場合は?」をご説明させていただきました。

何年か前に「斑鳩工舎」さんが来られて建てられたという本堂!

藤田棟梁も来られていたのかな??

御庭も立派です!!

ps帰り道。

3名で産直市に寄りました。

ちりめんじゃこ、トマト、かぼちゃとじゃがいもの煮物、それと・・ちょっと贅沢して、長女の大好物「竹ちくわ」も買いました。

出張中はついつい、面倒でラーメンやうどんなどが多くなりがちです。

余裕のある時は意識して野菜も採らないと健康に悪いですからねー。

画像は昨日の朝ごはん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿
コメント
アーカイブ
能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。