2019年7月24日 18:35

いよいよ曳家!レール敷き始まりました。

朝、現場に着いて最初にすることが、水抜きです。

作業は、もちろん一日中、長靴です。

泥に足を捕られて、長靴を抜くのに力を使います。

そして、4月半ばから旅の準備は始まってますので、もう3か月も出張が続いています。

もちろん「全員」疲れておりますが・・

いよいよ今日から「レール敷き」始まりました。

道路より奥の盛り土された敷地に曳き込むために、およそ1m50cm嵩上げしました。

実際にはもう30cm低くても奥の土地には曳き込めるのですが・・いかんせん。反力が獲れるものがありませんので、その細工をするために余分に嵩上げしました。

昨年、新しく購入した枕木(パウキジャン)は硬くてねじれも無く、使い勝手が良いのですが・・重いです!

昨日、現場に打ち合わせに来てくれた宮村棟梁の後輩の三好くんに、

「この枕木、1本何キロと思いますか?」と質問してみたところ・・

「5㌔くらいですか?」

と、なるほど、大工さんならでは感想。

持ってもらうと・・・「うわっ!なんなんですか!!この重さ!!」

パウキジャンは画像にある4寸×3寸5分、長さ1200mmで1本あたり18㌔もあります。

白蟻被害にあった柱に負荷を掛けないようにするために、光つけしてもらって梁を受けていますが・・これに予定外のパウキジャンを120本も使ってしまいました。

明日、明後日とレールを敷いてみて枕木が足らないようだと・・高知県の倉庫に取りにゆかなくてはならないのですが・・

弊社の850㌔トラックだと・・1回に、60本しか、積載して来れないのです。

かと云って、大型トラックをまた走らせるにしても資材を降ろす仮置き場を再び準備していただかなくなるので、どうやりくりするべきか?考え中です。

H網を使って鉄橋のように組みます。

今回は、敷地の関係もあって斜めに曳家するので、それぞれのセンター位置を細かく打ち合わせしながら、組んでゆきます。

道行く人たちが、「うわっ凄いなー」と言いながら通ってゆきます。

あれ?現場監督ぽい服装の方が2名、見ている。と思って出て行くと、宮村棟梁の元上司の方が、新人さんを連れて3度目の見学に来てくださいました。

宮村さん一門には、かなり興味深い工事のようです(笑)

ps

お施主さんと、

「曳家される際には、娘さんとウインチを巻いてみませんか?ご自分の家を自分で曳くと一生の思い出になりますよ」

とお話させていただくと。

「それは良いですね。ぜひぜひ」となりました。

こちらのお家は屋根も壁も残したままですから、それなりに重いので、お父様と2人だけ。と云うのは難しいかも知れませんが・・

弊社の堅田工務部長となら安全に曳家できます。

軽く動くようなら親子で1mくらい動かしてもらいたいな。

がんばります!

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1件のコメント

  • 神  勝則 より:

    お久しぶりです。
    無事に親子で引いたんですか?

    枕木も随分いい物を買ったんですね、重量がすごい。

    商売は調子いいですか?

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。