古民家の据え付け+微調整
徳島県の海岸沿いにある豪商の古民家の据え付け~微調整。間もなく終了します。
古い傷んだ土台を取り換えて、新しい土台を敷き直す場合は、上部の梁側から下げ振りを降ろして、下の土台にホゾ穴を刻まなくてはなりません。
なぜなら、基礎を造るために嵩上げして、古い土台を叩き落として途端に、荷重バランスや経年の癖付きで柱はあちこちに「踊ります」。そんなわけで大工さんの梁からの墨の拾い出しが重要になります。
今回は、かなりきつく刻んでいるせいで、降ろす間、ずっと烈しい音が鳴り渉りました。
古い柱と新しい土台の合成が始まる音です(笑)
下屋部分は軽いので、降りて来てくれませんので、添え柱にスリングベルトを巻いて、レバーブロックで引き込みます。
オリジナルの「もちおくり」を出来るだけ残す(且つ、隙間の無い状態で据えつける)。
車寄せの柱は、貼りものの板が引っ掛かって降りませんでしたので一度、揚げて貼り板を外側に落としました。
ここで!!スリングベルトが足らない事態になりました!
いや。厳密には取り換えながら、作業してゆけば何とかなったのですが・・・追加でレバーブロックを6台同時に掛ければ、手待ち時間が大いに短縮できるだろうと云う話になりました。
高知県の建設機器レンタル会社であれば、スリングベルトも借りられるのですが・・この近隣のレンタル会社3業者では、レバーブロックはあるのですが、ベルトのレンタルがありませんでした。
取り急ぎ、ネットで注文すると共に、
阿南市の大きな施設にメンテナンス等で入られているJ社長に近隣でレンタルできるところは無いか?知り合いの徳島のPA会社が持っていないか?など電話で当たりながら、高知の倉庫に14:30には戻る、かつお棟梁に、倉庫に残っていないか?のチェックを頼みました。
結局、高知の倉庫に8本あると判ったので、急ぎ自分が採りに帰ることにしました。片道4時間ですので、往復8時間。休憩を入れると9時間越えのドライブですが・・買うと1本6000円+税もするんです。5万円近くの節約になる?或いは、webで注文したものが即日発送だったんで、意外と届く?悩みながらも翌日の作業がスムースに進むことを考えて、久しぶりの午前様でした><
土佐町の倉庫に行くなら、ついでに廃材も運んでおこうと積み込んで行きました。倉庫では、かつお棟梁が、作業をしていたので降ろすの手伝ってくれました。
サンキューかつお!
で、翌朝は現場にスリングベルトを降ろして、堅田工務部長に後は託して、午後2時までひたすら寝ました。
でも、疲れのせいか、また右腕が痛くなり始めました。
キックボクシングをしていた堅田さんに「親方、右腕かなり調子悪いですよね。僕は弱点判りますから(笑)なんでそんな状態なのに仕事するんですか?もっと見てるだけで良いですよ」と言ってもらいますが・・
待っているの閑なんでついついやってしまいます。
しかも、健康な堅田さんを見て、実は嫉妬してます(笑)くそー俺も40代の頃はH網もがんがん持ててたのに・・と内心、悔しい気持ちながら。かつての自分よりずっと器用でパワーもある堅田さんに感謝もしています。
決して、現場のそばでイカを釣って来てくれて「親方はイカ好きですから、小さいですけど・・食べてください。わたを抜いて干しておきました」とジップロックに入れて持って来てくれたんで誉めているわけではありません(笑)
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