徳島の豪商の古民家再生!資材撤去終了!そして「はなれ」始まる
休憩時間に、道路に座っていると、じいちゃんが「ここは、ここらでは唯一、車(人力車)を持っていたお屋敷だった」とか、おばあちゃんが「亡くなった主人がここの電気工事をさせてもらったんですよ」と懐かしそうに話かけて来てくださる豪商の古民家。
ようやく・・本当にようやく、据え付け~資材の解体・撤去が終わりました。
とにかく13・5トントラック4台、6・5トンユニック2台、3トントラック2台ほどの資材を、手運びで土間から運び出してゆきます。
コンクリートの後打ちをするための横筋が、資材や足に絡まり動き辛いです。
堅田工務部長と、ひろしくんが、土間から「掘り出して」くれている間に、資材置き場にピストン輸送です。
再び、この風景です。
↑この時で、およそ半分くらい積み上げた状態です。
枕木を抜いて、掃除が終わった状態です。
世の中には基礎や土台をきちんと直さないまま「とりあえず見た目だけ」の古民家再生をされている方たちがいます。
もちろん、予算や期間限定だから、とお金を掛けない場合も選択肢としてあるでしょう。
それでもその場合は「骨(構造)から直しているわけではありませんから、強度的には良いものにならないですよ」の一言は指摘しておくべきかと思います。
この現場は、ご依頼をいただくまで、難産でしたので。
決まってから着工までに「曳家岡本」フルメンバーが揃わなくて、前半戦は、須賀棟梁(神奈川、高知)、宮村棟梁(奈良、山口)広島棟梁(兵庫)、藤田棟梁(淡路島)、日高棟梁(徳島)そして曳家職人の小口さん、に応援に来ていただいて前半戦はやりくりいたしました。
本当に本当に、協力に感謝しております。
引き続きましては、同じ敷地内の前後にある「はなれ」「ミセ」部分の修復に入ります。
明日から大型台風の上陸が予想されていますので、H網を仮組みしておいて、持ち揚げは待機します。
この2棟は小さいので、基礎工事を一発で終わらせられるよう外周のみに枕木を組む算段で進めております。
16歳の時から、断続的に「曳家岡本」に合計すれば15年程度は勤めてくれていた、こまプーこと小松くんが本格復帰してくれました><。
9年前の東日本大震災で関東に同行させたのですが・・出張が嫌で逃亡したものの、高知での現場には毎回、手伝いに来てくれてました。
「子どもの教育費のために、稼がないと」と県外巡業の世界にカムバックです(笑)
自分も子どもが大学卒業したら、カフェのマスターに、なるつもりです(笑)
ps
先日の台風被害で、土台からずれたお家があれば曳家の技術を使うという選択肢もありますよ。とfacebookに書いておいたんですが・・
実際に「高麗門」が倒れかかって、動いたものを修復できないか?とのご相談をいただきました。
大工さんには「これは直せない」と言われたそうです。
それぞれ専門がありますので・・曳家の技術を建築士さんや、工務店さんはもちろん知っていただければです。
ご相談はお気軽にくださいませ。
hikiyaokamoto@gmail.comまでメールくださいませ。
4件のコメント
岡本さんなら直せますよね!(^0_0^)
私も宮城へ単身で来て4年半になります。
巨大な防潮堤の型枠販売をメインに日々走り回ってますよ。
はたして来年引退させてくれるやら・・・・
購入してくれたジャーナルジャッキ、色で解るんですが、
活躍してくれてるようで嬉しい限りです。
柱の下部を切る場合、上をボルトで挟み込んでのジャッキアップ参考になります。
港湾工事ではそう云う仮設資材や吊り支保工を良く頼まれるんです。
神さん。最近は、真横に押すのに、ジャーナルジャッキを活用してます。
岡本さん、さすがですね、私も同じ考えです。見せなければまず知る事のない技術、過程、私の仕事も同じです。頑張って!
谷本さん!
御無沙汰してます。
あちこちのマッサージ巡りしながら広島の名人のことを語ってますよー