家の自重で基礎が割れている鉄骨3階建て住宅の基礎造り替え工事始めてます!
徳島県で豪商の古民家の家起こし(軸組補正工事)の母屋の据え付け、その後、「はなれ」と「ミセ 店舗部分」の基礎の造り替えのための嵩上げをした後、次の工事再開までの時間を利用して、
高知県高知市春野町で鉄骨3階建て(1階倉庫、2階、3階が住居)の荷重で潰れつつある基礎の造り替え工事を始めさせていただいています。
画面右側のシャッターのそばの通し柱が一番、沈下しているのですが、
沈下量は最大30mm程度と大きくありません。
布基礎が割れているのは、築40年ということから。塩分を含んだ砂利を使ったコンクリートを使用したせいで、横筋が錆びて割れてきているからだと思われます。
この隅柱の裏側を覗いて見てください。
この柱より奥側が増築部分なので、ここらあたりは持ち揚げることが出来ません。
この道路側の柱の下もクラックが入っています。
簡単に考えれば、梁を枕木で支えておいて、現状の基礎を解体、撤去して、新しく造り直して据えつければ良いのですが。
そうは問屋は卸してくれません。
まず、この手の建物を持ち揚げるとUFOキャッチャーのクレーンがごとく、柱の足元が、内側に斜めに入ってしまう危険が高いです。
そこで、足元をがちがちにH網で固めておいて、それから梁を受けなくてはなりません。
しかも、2階、3階ではご家族が住まれたまま過ごされる予定です。
万が一でも、お家が揺れて倒れるようなことがあってはいけません。
シャッターの枠や、外壁の下地になるCアングル鉄骨などを、後で復元のことを考え最小限の切断、取り外しをしつつ。
持ち揚げて、基礎を撤去、新しく出来るまでの3週間ほどを「安全」に過ごしていただくための、バランスを保つための細工の数々。
闘いです。
先日、59歳になりまして(苦笑)いよいよ50代ラストイヤーのスタートは、いつもにまして、慎重さを要求される作業ですが・・
まっ来年、還暦になる「いぶし銀」の親方の技量を見ていただければと思います。
どう支えたか?どう組んだか?は次回のブログをご高覧ください。
ps
来年あたり、60歳までの半年間くらいを「現役最年長の曳家親方」ドキュメントとかで撮影してくれないかな?それを見て、娘が口、聞いてくれるようなるかも知れないし。
ps2
高知と云えば新鮮野菜が安いです。
通常サイズの半分くらいの大きさですが・・キウイ15個で150円!1個10円!
ジュースにしてます。
堅田工務部長に「親方、野菜とか果物とか気を配るのも良いですけど、きちんと健康診断とかも受けてください」と指導いただき、感謝しております。
次の現場の切れ目に行きます!
ps3
前回のブログで予言?したように千葉県東金市から、「台風19号で、床下浸水した。もう少しで床上浸水するとことだったので、嵩上げ工事を検討したいんですけど」というご相談のお電話いただきました。
再び千葉で工事させていただける日は来るのかな?
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