2020年5月4日 14:01

テルツァーギの圧密球根の話

STAY HOMEなGW。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

自分は四万十市で、有名な神社と、おそらく宮大工では無く地元の普通の大工さんが建てた慎ましやかな神社の2棟の沈下修正工事のご相談をいただいて現地調査に伺わせていただきました。

シェーカー教徒である自分としては(嘘です)、こうした質素な神社に対する氏子さまたちの敬虔な信仰心には心揺さぶれれるものがあります。
もしご依頼いただけましたら、出来る限り、そのお心に報いる工事をさせて頂きたいものです。

こちらは、もう一つの有名神社。
こちらは擁壁が崩れはじめているので、解体~再築か?曳家して戻すか?検討中だそうです。
概算をお伝えいたしました。


そして、テルツァーギの圧密球根理論の勉強です。

先日の京都伏見での古民家沈下修正工事に続いて、地盤対策工事専門会社(株)伸洸の西村社長にご教授頂きました。


画像は福岡大学 地盤工学部さんのHPからお借りしました。

今、他でもご相談いただいている土蔵の沈下修正を伴う大規模改修工事への提案として、自分は、そちらは、敷地に余裕がありますので曳家しておいて、べた基礎を新たに造ってそこに据えつけることをご提案させていただきました。

こちらはスウェーデン式サウンディングで地盤調査していただいたところ、非常に数値が悪く、しかも沈下量もたいへん大きく、一時的な沈下修正工事を行っておいても将来また再沈下するかも知れない確率が非常に高かったためです。


それならば、再沈下を抑制するためにも曳家しておいて、べた基礎に直しておいて、そこに据え付け直せば、一定の計算式を提出すれば「地盤補償」を付けることが可能になります。
一般的な地盤補償は5万円前後で10年補償になります。
自分はやっておくべきだと考えました。

ほとんどの建築士さんは「べた基礎にしておくことで全体で持たすことが出来るので荷重を分散させられる」ことを知っています。
この場合、地盤との設置面が少ない「布基礎」よりも設置面の大きな「べた基礎」の方がコンクリート底板から下に球根状に負荷が拡く深くかかりますので、よほど地盤の数値が良くない限りでないと地盤改良(鋼管杭や柱状改良工事)を必要とします。



もちろん軽い建物を地盤の良いところに建てるならばそういう心配もいらないのですが、土蔵の場合は自分の経験則とお教えいただいた知識からすると、一般住宅の4倍程度の荷重があります。

一般住宅でも近年は、過度に空間を拡く獲りたいがために壁をギリギリまで少なくしている設計がありますが。
それは住むには快適でしょうが、壁や柱を少なくするたびに建物は弱くなっていますし。1本の柱が負担する荷重は増えますので「沈下を促進する」と考えるべきです。



まあ、地盤補償に入っているから沈下が起きても大丈夫。というのは車で任意保険入っているから追突事故起こしても大丈夫と言っているようなものですから。
ここらへんも、普通に考えて欲しいです。



現在、本格的な古民家改修の場合、1棟2000万円~4000万円前後が多いです。
これは、ほとんどが単なる見た目だけ「化粧直し」をしている意匠系?古民家再生です。
自分は「家は安心して眠ることの出来る場所であるべき」と考えておりますから、災害の多くなってきた昨今ですから。
今まで以上に、地盤と構造をしっかり直すべきだと考えています。
出来れば我々が構造をしっかり直した後に意匠系の建築士さんに監修していただく形態の工事が理想ですが。
費用面でそれはなかなか実現しません。

ps
近所の大型産直市で「千葉県フェア」やってて、家内が大好きなピーナツバター発見!
千葉県以外で、ちーばくんを見ると少しだけ身内な気分になります(笑)






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