2020年4月25日 17:29

奈良県斑鳩の曳家工事据え付け完了しました!

ようやく奈良県斑鳩での曳家工事も片付けに入りました。
昨年7月からでしたから、かなり長い現場でした。



振り返ると、曳家するためのH鋼を組むために床下を30cmほど掘るところから始まりましたが。雨が多かったこともありますが、全員長靴で足をとられながらの作業でした。 と言っても、実際はほとんどは自分らでは歯が立たず堅田工務部長がほぼ一人で掘ってくれました。  


こんなに活躍してくれているのに日給9000円では申し訳ないなー(←嘘です!!)と思いながら・・コロナの影響下でこの先どうなるのか?受注が回復したら少しは金額で返せればと悶々とします。

そして「曳家あるある」ですが・・ 終わってしまえば、そうした色々な苦労も跡形も無く消えてしまって、家はまるで昔からそこに建っていたかのような風景が残ります。



さっきまで一生懸命、曳家するために敷いたレールも枕木の道も全て撤去してしまうわけです。

据え付けさせるためには、降ろししろが必要ですが、今回は石場建てですので基礎の立ち上がりがありません。
それゆえH鋼を逃がす「降ろししろ」を確保するために、曳家するために下段に通していた、泥を掘って組んだH鋼が基礎床板に当たるので、ぎりぎりまで下げておいてから、その下段に組んでいたH鋼を逆に上段に組み直しです。




この時に、昨年、作業を始めた直後に、白蟻被害にあっていることが判明した大黒柱や、横架材を出入りしやすくするために切り落としていたために欠損率が大きくて、そのままでは曳家することは柱が持たないと判断した部分を宮村棟梁にお願いして、光付けしてもらって梁で支える細工をするために組んだ枕木を一旦、解体してまた組み直すというのは、 なかなか時間も労力も必要となります。

これを少しでも早くきれいに組み直すために、曳家ならではの技を使います。 それは井形に組んだ枕木と枕木の間に極小ジャッキを挿入してH鋼を貫通させるのに邪魔な部分だけを抜きとってしまいます。
そして段数を換えないように代わりに短い枕木を噛ませます。
(曳家する場合は安定性が無くなりますので良く無いのですが、上げ下げだけであれば、しかも短時間であれば大丈夫と考えます)

他にも曳家するために安定性を優先して拡く組んでいた枕木をH鋼を上下入れ換えるために邪魔になる部分を組み直して行きます。
お家の裏側の減築部分は、コンクリートの底板が無いため、ここも組み直しに苦労しました。 しかーし。 パズルのようなもので、難しい条件の中でいかに早く美しく安全性を保ちながら組み直しするか?は、曳家岡本のもっとも大切にしている部分です。

もう若くは無い自分は重いものを連続して持つことは出来ませんから、こういう部分で活躍してみんながスムースに組み直しできるように貢献しなくてはなりません。

上の画像を見比べてみてください!
上段と下段のH鋼の向きが変わっているのに気がつくでしょうか?

そう思って頑張っておりましたら・・
堅田工務部長と小松が、宮村棟梁に向けて、 「親方は絶対、こういう細工系のところは任せてくれないんですよ。休憩時間に、憶えてもらうためには任さないとね。と言ってくれてヒントをくれるんです。で、こっちがよし、やってみよう。と自分なりに考えておいても気がつくと一人でニヤニヤしながらやっているんです。この人はきっと死ぬまで任せてくれんがですよ(笑)」 とディスられます。

いやあー、ほら現場を円滑に進めるために采配しているつもりなんですけど(苦笑)

さて、いよいよ解体です。 まるで兵たちの夢の跡です。 ここから小運搬を繰り返し、大型トラックで積み込みが出来る資材置場での仕分け、ユニックで吊れるように結束したりに作業となります。

GWに入りますので、大型トラックの配車が停まります。それに合わせて工程を調整しながら残りの奈良生活を送ります。
三輪そうめん食べられないままかな??

ps 次は、千葉県夷隅郡での作業となります。 久しぶりに千葉県建築士会の皆さんにお逢いできるのも愉しみです!

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