2020年5月30日 19:25

円熟の技「垂れ壁全く割れてない!」

今日で千葉県夷隅郡御宿での嵩上げ工事も一旦終わりです。
ここから約2カ月、基礎屋さんに現場をお預けして、新しい基礎と土台が出来ましたら戻って来て据えつけとなります。

仮置きしている間に危なくないように、鉄骨の下端まで枕木を組みます。
一部分、配管等の関係で大きく組めないところは「建築ジャッキ(キリンと呼ぶ方もいますね)」で突いておきます。
基礎屋さんの施工の邪魔にならない範囲で可能な限り荷重を分散しておきます。



よく施工中、および仮置き期間中に地震が起きた場合、大丈夫なのか?とご質問いただいたりもしますが。
今まで施工中に震度6を2度経験いたしましたが、大丈夫でした。

長期、仮置きしておくために全ての添え柱にセットしていた不陸調整用のジャッキを取り省きます。
次の現場に使う為というより少しでも安定させて置いておくためです。

↓取り省いた状態です。


妙技、「垂れ壁全く割れてない」です(笑)

肉体的なピークはとっくに過ぎてしまいましたが、技術的にはまだまだ成長段階にあります。うふふのふーーー(笑)

久しぶりの関東の現場でしたので、何人かの方々が来てくださいました。

難易度の高い特殊解体案件から大型ショッピングモールまで、最高の解体会社「創心建設興業」の高信社長は若手社員さんを同行させて来てくださいました。
※右端は今回のお施主さんであり大工さんの大地棟梁。

JIO日本住宅補償検査機構の西山専務と小竹フレディ部長(ライブ中止で残念)

丸谷博男先生と一般社団法人エコハウス研究会の皆さま

先日、たいへん嬉しいことがありました。
中国地方の工務店さんから、古民家の曳家のお見積りの相談をいただきました。自分はこちらの工務店さんが過去に近隣の曳家さんをお使いになられていたのを存じておりましたので、弊社にお声かけいただけたことに深く深く光栄に感じました。
弊社は全国区で活動している曳家としては最小規模および親方本人が作業もしておりますので、まずまず安価に目の行き届いた工事をさせていただけている自信はあります。
それでも交通費と資材の輸送費はどうしようもありません。
※長期の場合は宿泊費は色々と工夫しております。


ご依頼いただける、いただけないは皆さま様々なご都合がありますから、自然な流れには逆らえません。
しかし、プロの方から、こういうお声を、かけていただけるようなりましたことを本当に嬉しく思います。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。