2020年8月27日 7:03

台風で倒壊したガレージの下敷きになったビンテージカーを引き出せ!

まだまだ残暑厳しい中、
チーム曳家岡本は、日本のシリコンバレー(たぶん)、かずさアカデミアパークの近く。
千葉県君津市でたいへん珍しい工事をご依頼いただきまして、愉しい苦しさと闘っております。

昨年の千葉県を襲った強風の台風で倒壊したガレージから、ビンテージカーを引き出すための嵩揚げ工事です。

強風で煽られて、基礎から2mほど後方へ、滑り落ちています。
これ軒が土の中に30cmほど刺さっていました。

いつものように大型ユニックから、資材を降ろします。
今回は同じ千葉県内御宿の現場の撤退の荷物と、市原市の倉庫からの運搬なんで、輸送費が節約できました。

自分たちが、はじめに気をつけたのは、落ちてしまっている裏手を持ち揚げることで、梃子の原理で、表側の桁が更に車体を損傷させないようにすることでした。
なので、まずはすべての荷重を受けるポイントに「これ以上下がらないように」ジャッキをかけました。

真っ直ぐにジャッキを掛けらないほど、桁が斜めになっていますので、多くの点で「ブリッジ」に渡して掛けてゆきます。
これで裏手方向が揚がって角度が変わってきても、まずまず安心して持ち揚げることができます。

倒壊せずに斜めになったままの柱で踏みとどまっている面が、他の部分を持ち揚げることで動いてクレーンゲームのように閉じてしまい車両を傷つけないように、倒壊の抑止策として、梁を突こうと考えたところにある車両が邪魔でしたので、独立基礎にH鋼を掛けてそこから反力を獲って、1mほど、前に動かしました。

スリングベルトを上手く通してバンパーを変形させずに引き出しているのは、「細やかな作業が出来る男」堅田部長です。

ある程度、準備をしたところで、全体を持ち揚げるためのH鋼を組みます。

ちなみに、こういう工事って、現場を見て、どう施工するか?をプランする設計料が貰えそうなものなんですが・・
職人がやると、人件費、工具損料、運搬費、宿泊費くらいなんです。
いつか、こういう設計が評価される日が来ると良いな~

いよいよ揚がりはじめました。

アップで見比べると・・

裏手側の土の中に刺さっていた部分は・・・

なーんと!2m30cmも、持ち揚げてしまいました。

実は、どのみち、車を引き出した後は解体してしまう建物ですから、
こんなに丁寧に不陸調整をしなくとも、ある程度、前方部分を揚げて車両を引き出せることが出来れば良いだろう。と、始めたのですが・・
本来の構造が大きく変形していたため、揚げてゆく過程で元の位置(我々が現場入りした時点での)から、合計で30cmほど建物が踊りました←動きましたです。
建物が軽いのでなんとでも出来ましたが、本来は、もっとシビアに不陸調整をしてから、ジャッキアップするべきだったなーと反省しつつも。
こういう作業でそこまでの手間をかけられる費用をいただくのはなかなか難しいですから、これはここまでだったのかな?
次回は、もっとうまくやろう!と考えました。

明日はいよいよ重機が入りまして、車両の引き出しとなります。

曳家岡本、社寺、古民家修復以外のお仕事もやってますんで(笑)よろしくお願いいたします。


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