2021年9月4日 17:09

川崎市の現場:外壁の孕みの原因を推理しました!!


神奈川県川崎市。
偶発的対応物件ゆえ、建物が特定される画像を見ていただけませんが。
予想外の事態が連続して、当初の計画していた工事内容とずいぶん違うものになりましたが。
下準備も整いまして、いよいよ来週から「曳家岡本」3人が揃いまして、かつてやったことの無い工事をさせていただきます。

まずは、地中に埋まった配管が、割れる可能性が高く、かなり頑張ってくれたものの、アンダーピニング工事では揚がりが、足らなかった分の続きを土台揚げ工法でやります。

と、云いましても、土台があるわけでなくALC工法(軽量気泡コンクリート)で、施工されている中敷居より上の部分をジャッキアップします。

さて、ここまで作業してきて。
1枚目の画像の右上にある天井裏の点検口を覗くと・・・・・

「柱が無い~~~~」


母屋のビル部分から増築されている風除室の表玄関側の隅柱が2本とも「存在しない」んです!!
柱が無い場合は、上から吊っているものなんですが・・母屋から3m近く出た梁を支える鉄骨の柱が存在していません。
「もしかすると、外壁に出る、孕みの症状は柱が無いから屋根の荷重に負けて垂れてきているのではないか?」

現場監督さんと、鉄骨の柱を立てることになりました。

なので、来週は「ALC揚げ」「3・75mの柱を立てる」作業をすることになりました。
鉄工作業は、3年前に足立区でお寺の嵩揚げ工事でお世話になった「隼人鉄工建設株式会社」中馬専務にお願いしました。
物凄く急な依頼にも関わらず「いや~~みんなに逢いたいな~。仕事抜きで現場に顔出しますよ!(笑)」と喜んでくださった中馬専務に感謝です。

そんなこんなで
来週は堅田部長と宏くんに天井を解体してもらうところから、スタートです。

ps

川崎と云えば、大都会です。
駐車場代も高いだろうと、運搬があった間は木更津のホテルに泊まっていたんですが。
途中からシンフォニーホールの近くのホテルに移動しました。
初日は雨も降ってていて疲れていたんで・・ホテルの近くのコインパーキングに入れたところ!!翌朝2440円も支払うはめに(号泣!)

今は、24時間700円。夕方18時からだと300円のところを見つけて・・徒歩800mの散歩をして帰ってます。
300m進むと、24時間2000円になります。
300mで、1300円の差額・・・・都会の罠に嵌まらないように気をつけなくてはなりません!!

ps2
たぶんあと2か月くらいで「曳家岡本」HPリニューアルします。
なので、今の使っている画像とか見れなくなるものも出てきますので、ぜひ古民家再生に興味ある方は、現状の「曳家岡本」HPを今のうちに見ておいてくださいませ。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。