2021年8月23日 9:54

神奈川県川崎市で家起こし(軸組補正)工事始まりました。

神奈川県川崎市で沈下修正+家起こし(軸組補正)工事が始まりました!

こちらのお仕事も「偶発的対応物件」です(←先週号の「解体屋ゲン」コンサルタント野島秀美さんの弊社 曳家岡本に対する診断を読んでくださいね。)

そういうわけで、今回は現場が特定されるような画像をup出来ませんので、なんとなく~の接写のみとなります。

さて、家起こしするにあたって「反力」をどう獲るか?は、いつも悩ましいというか?腕の見せどころなんですが。
今回は、かなり地盤が悪いので、先に協力会社さんに地盤補強工事をして頂いてます。

アンダーピニング工法で支持層まで杭を打ってもらって、あわよくばそこで沈下修正を完了させてもらいます。

で、その後、水平になった建物の開きを締め込むんですが。
周辺に、障害物のある限られた条件下で、どう「鉄骨の柱を動かす」か?は、まずまず「匠の技」かも知れません(たぶん)

ところで、少し前まで閑で困っていたんですが。
今度は「頭を悩ます」難工事の相談が続いてます。
そしてそれらに共通するのは「小さい」ので新築にした方が安くないの?と。
素直に思う内容です。

心の狭い土方としては、これは悪の工務店が「ほら~~曳家に頼むとこんなに高いから、新築にしましょうよ」と説明するための資料として、見積書を採っているだけなんではないのか?と疑心暗鬼になります。

そうなんですが・・
そうした中で確かに職人としては腕が鳴るような変な相談もあります。
RC版の板倉構法のような建て方の建築物を回転させてくれ。とか。
土佐派の曳家としては、工具の関係もありますので重い建物が苦手ですが。
これなら出来るなーー。
でも費用対効果を考えるとこれはどうなのかな~
そんなこんな変わったお話が続々と来ます。

facebookではご報告させていただいておりましたが、今月初旬  丸谷博男先生 主宰、一般社団法人 エコハウス研究会の古民家再生マイスター養成講座にゲスト講師として参加させていただきました。
今回は初めての試みとして「駄目 曳家業者の見分け方」についてもお話させていただきました。
今までも「悪の沈下修正業者」に、ついては、バシバシお話させていただいてましたが、
同業者についてはなかなか言いづらかったんで、控えておりましたが。

あまりにも、精進していないまま同業者が少ないことに慢心して謙虚でない言動をされている方を、比べることなく取材して持ち揚げている建築士さんがいらしたので。
これはちょっとよくないな・・。と。
お話させていただきました。

あ~~。都会嫌だな。搬入搬出もたいへんですしね。

首都高速乗るのもつらい。
蛙や虫の声が聴こえる田舎で仕事したいな。


9月半ばまでは川崎市におります。
関東近隣での現地調査のご依頼等ありましたらお気軽にお声かけください。
hikiyaokamoto@gmail.com

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。