2022年1月10日 20:05

高知県宿毛市で、レッカー車が入れない敷地で曳家してます。

新年始まりの仕事は、災害時の警報放送機器の入った設備の曳家工事です。

西日本豪雨の際に、ダムの放流のために、↑の橋まで水に被ったために、全ての施設を架台の上に載せているそうです。
他の数か所は、レッカー車で吊り揚げて施工したのですが、ここだけは、橋の耐荷重が総重量で4トン以下という指定があったために、レッカー車を入れることができなくて、
「じゃあ、曳家 呼ぶか!」となった次第です。


この施設を・・↓のような架台に載せます。

なので、基礎、架台の工事をするために一旦、曳家して仮置きしておきます。

まずは、そろ~り。そろりと持ち揚げます。

曳家するための仮設H鋼土台を組みます。
そして、「鉄橋」を作ります。

設備そのものにも、100mm×100mmのH鋼の土台が付いていましたので、
アイアンマン(ブルマン)で緊結します。

当初の予定では、アイアンマン+仮設H鋼土台を幅拡に組むことで、かなりの安定感を確保して曳家するつもりだったのですが。
曳家する側の敷地奥の畑への車道を確保するために、なるだけ小さく組んで欲しい。とのリクエストがありました。

小さな施設ですので、かなり揺れます。
3度もレーザーポインターで、水平を確認しつつ曳家しました。
動き始めると、本当にスムースに動いてくれました。

↓動いた跡を片づけたところです。

今から50日間ほど、仮置きしてゆきますので、可能な範囲でH鋼を繋ぎ直して、枕木で仮受けする支点も増やします。

枕木が足らなくなったんで・・次回の曳き戻しの際に、もう一段、上に「鉄橋」を組むつもりで持参していた鉄骨を枕木代わりに使います。
上段から、使用敷地に滑らせて降ろしてくれているのは、堅田部長と宏くんです。

みんな大好き。曳家岡本の大量の枕木を使った仮置き風景です(笑)
次回の曳戻しの際にはこれよりも1・5m高くしてから曳家しますので、更に枕木を300本追加で、持ちこむ予定です。

ps
お正月は、久しぶりに2家族が高知の自宅に来てくれました。
写真は武市さんとこの「あさちゃん」。やはり女の子はかわいいよなー。

元日2日、
2トン車2台に乗りきらなかった枕木を積んで家内とドライブがてら現地に来ました。
翌3日は、大月の道の駅で、いちごとひがしやま(干しいも)を買いました。
どちらも絶品でした。

高知県宿毛市での曳家工事前半戦は、終了しました。
次は3月に戻ってきます!
近隣の皆さま、お仕事ありましたらよろしくお願いいたします。
・・・
次は、茨城県守谷市に向かいます。

 

 

 

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2件のコメント

  • 金 哲鎬 より:

    ご苦労です。
    守谷市に住んでいます。
    次は、守谷市と書いてありましたので、是非現場見たいです。

    • hikiyao より:

      あ~~。すみません!今、気がつきました。
      守谷市終わってしまいました><

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。