2022年1月22日 19:07

茨城県守谷市で土台揚げ沈下修正工事やってます。

茨城県守谷市に来ています!!

ほんの少し茨城県に入った程度ですが・・.
茨城県(神栖市)は曳家岡本、関東での創業の地ですので、ちょっと嬉しいです。
11年前よりは、上手くなりました(本気)。


さて、こちらのお家は、風呂場方向に向かって、沈下していたんですが。
タイル貼りのお風呂を、ユニットバスにリフォームされてました。
なので、一旦、ユニットバスを解体しておいていただいて、沈下修正工事終わりで、
再びユニットバスを組み直していただく流れなんですが・・
↓ご覧の通り、土台と間柱が白蟻にがんがんに喰われてます。

このままでは、持ち揚げれませんので、添え柱、コーチボルト。
サッポード用の角材を買ってきました。

それぞれの柱の下に、サイプレス(オーストラリア檜、ハードウッド材です)をスペーサーとして、入れて固定したら、この白蟻に喰われている土台と、間柱は取り換えです。

ユニットバス屋さんの再設置日が、決定しておりますので、
その日までに風呂場部分は至急、修復済ませておかなくてなりません(汗)

今回は、千葉県建築士会仲間のむとう工務店 武藤棟梁がお近くの柏住まいなんで、木工事および付帯工事一式をお願いしています。
気心の知れた大工さんに入っていただくと安心です。

武藤棟梁は大工検定の試験官を務めてますが、やりくりして来てくださいます。
予定外の白蟻被害による取り換え工事と、これまた予定外の増築部分の床下に犬走が残っていたため入ってゆけないという事態も、お施主さんが「キッチン廻りの床を直すから剥がしても大丈夫ですよ」と言ってくださったんで。
床を解体させていただいたのも、連絡すると「なんとかします」と言ってくれます。

このブログを読んでいる方の中には「リフォームは予定外のこと起こるの当り前。なんとかするのも当り前」と思われる方もいるかと思います。
それは、日頃のお付き合いがある大工さんと工務店さんの間での話です。
みんな仕事持ってますから、イレギュラー対応は意外と嫌われます。
それを自分たちのような飛込み客、しかも建築職人からの依頼は利益が薄くなりがちですから、普通は優先的には対応してくれません。

武藤さん。良い人です。
柏市近隣の方は、むとう工務店よろしくお願いいたします。

今回も、使用出来る部分は、「伸ばしナット」使いました。

1か所だけ、数字が合わない部分があって、何度もレベルチェックしつつ。
粘りましたが・・土台では合っているんで・・・
どうも増築部分ですので、整合性が悪いようです。
ここは、お施主さんに説明して、土台優先でご納得いただきました。

月曜からは、スペーサーを入れて決めてゆきます!


この2日間は、東京杉並の曳家「野口工事」三代目に手伝って頂きました。
野口さん、ありがとー。同い年の奥さまと仲良くされてください!
また来月、お逢いしましょう!

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。