2022年6月19日 6:36

曳家技術でこんなことも出来るんだセミナー活動報告です。

不幸にも現場が止まっている間(詳しくは前回のブログ見てね)も、show must go onです。
親方業は止められません。

主宰の建築家 塚原さんに「こんなに良い内容だったら、もっと知り合いの建築士に声かければ良かった」「もう1度やってもらうことは出来ますか?」というお言葉をいただいて、純朴なデルスウザーラ職人としては、嬉しいかぎりです。


11日、12日と東京都墨田区にある塚原さんご夫妻が運営される建築家向けウォーホール「ファクトリー」のような,studio ai architects | 建築士をもっと身近に / 建築デザイン事務所
で、「沈下修正の代表的な6つの工法の解説」と翌日は「曳家が語る構造から直す古民家再生」というセミナーを実施させて頂きました。


沈下修正工法セミナーの方は、もう10年くらいご依頼があればあちこちでやっているんですが、出版させていただいた「曳家が語る沈下修正ホントの話」(主婦と生活社)やwebセミナーでは言えない暗黒面も話させていただいてます。書籍の補完です。

↑これ初版で4500冊出してもらったのですが、大人の事情で増刷止めて頂きました。
今、再びamazonとかでプレミア価格になってますけど・・欲しい方いらしたらご連絡ください。メルカリ等で転売されないように嫌がらせで宛書してから販売します><

両日ともすれ違いでしたが、それぞれ若い曳家さんが来てくださって、先輩としてがっかりされないように頑張って普段は話さないようなちょっと難しめのことも講義させていただきました。
本当にどこらへんまで専門的な話をするべきか?いつも悩みます。


↑懇親会は、スタジオの屋上です。後ろに見えるのはご存じスカイツリー!
ご近所には、「野口鮮魚店」の本店があって、そこだけ行列です。

その合間にも8月に施工をご依頼いただきました谷中の現場の打ち合わせに御同席してくださった建築士さんに「曳家さんって、みんなこんなに地盤や沈下修正技術のついて詳しいんですか?」とご質問いただいて・・「もちろんです」とは言えませんが。
曳家職人が筋肉馬鹿と思われないような広報活動は出来てます(笑)

16日は、丸谷博男先生が主宰される「古民家再生マイスター養成講座」第3期のゲスト講師をさせていただきました。

丸谷先生が現在、手掛けていらっしゃる日本の建築物に関するスタイルブックのことや、欧州の建築家はイタリアに憧れているなどのお話の後に、自分が登壇させていただいて曳家技術を使っての古民家の骨組みをいかに直すか?をお伝えさせて頂きました。
自分の単独セミナーと異なり講座の中の1コマですから、必ずしも自分の講義を目的として来られているわけでは無い方々に、どう「聴いて良かった」と思っていただける内容を出来るか?改めて考え直しました。


↑懇親会にて、右端は丸谷先生、真ん中は季さん(日本で20年、建築士事務所に在籍して1級の資格も獲られています)。
そして、左端は、風祭さん(松井郁夫事務所に2年間押しかけ勤務されてから、独立されてます)です。

そして先日は、とうとう来ました!
大型古民家の曳家+家起こし+土台入れ換えなど曳家技術全使用のご相談。

↑鴨居に飾らていた書画。日本画はほとんど判らないんだよな。


半蔵門線住吉駅を降りて、ヒューレットパッカード日本本社のそばを通っての帰路。
東京の夜はすごく涼しいです。

お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。