徳島県吉野川市で「商家」の沈下修正および根継ぎやってます!
大人げない会話をしています。
実は、徳島入りした直後は、東北某所で2棟の「社」の曳家工事のお話がありました。
(↓の画像は3月に千葉県茂原市での社の修復風景)
決まれば、曳家岡本 工務部長 堅田チームと、曳家岡本シニアチームの2手に分かれてお互いのスピードと技術を競いましょうよ!と、52歳の若造(笑)に挑まれまして「いや~~無理無理っ」と言いながらも。どうやってビビらしてやろうか?とあれこれ考えていたんですが、残念ながら受注出来なくて、これは幻の試合となりました。
実現していれば「藤原組」に於ける鈴木みのるVS藤原喜明のようなもんですね。
そんな妄想を吹き飛ばすように、曳家岡本の真骨頂である「古民家の躯体修復」を、徳島県吉野川市で施工させていただいています。この現場は、新宿にある建築事務所 (株)ハテナバコ様からのご依頼からなんですが、代表であるクボタさんのおばあ様のご実家だった商家(昔のコンビニ)を甦らせたい。という強い気持ち溢れる現場です。
不陸調整はもちろんなんですが、
後から出来た橋の関係でスロープに隠れて、土に埋もれて腐食していた柱を短くして、土台を入れて高基礎にします。
また見えていなかった構造的に弱かった部分を同時に補強してゆきます。
例えば「梁」だと見えていたものが、壁を解体してみると「化粧梁」だったので、柱の入れ換えを検討していたのを止めて、
切り上げ→土台を取り付けに変更してみたり。
また、大黒柱の上が空洞だったり。
※画像を拡大して見てみてください!!画面の上部、真ん中、右側が「柱が通ってない!」状況です。
今回は、3年前の徳島県美波町での登録有形文化財「谷や」(廻船問屋)の家起こしや、今年3月の香川の島田棟梁の現場に応援に来てくれていた日浦棟梁に据え付けまで相判して貰えます。早速、この部分も埋め木?添え柱して頂きました。
昔の商品が並んでいたであろう座敷を解体して、枕木を組んで行きます。
後から基礎工事で入られる基礎屋さんの作業スペースに配慮して、ここは出っ張らない方が良いだろう。
ここはもう少し間隔を開けてなどと、ノリノリで、枕木を組んでいたら、持参した資材で全然足らなくて高知県の倉庫まで4日間連続で追加資材を取りに行きました!資材を大量に所有しているから出来ることです(馬鹿)
まあ、「馬鹿は罪」ですので、宿泊しているホテルのすぐそばの工務店「松島組」さんの勉強会に、参加させて頂きました。
以前、高知県林業大学での講義を受講させていただいた構造建築家の山田憲明先生が登壇されました。
本番前に山田先生に献本いただいた「ヤマダの木構造」が難しくて読めないです><とお伝えすると。
「じゃあ、返してください!(笑)」と言われました。
くそー前回のパスタブリッジコンテストと云い、山田先生にはいつも負かされてますので、いつかうちの現場見学に来ていただいて、
「すごいじゃん!曳家岡本」と唸らせたいものです。
ps
曳家、土台揚げ沈下修正工事、構造からの古民家再生に関するお問い合わせをお気軽に連絡くださいね。
hikiyaokamoto@gmail.com
コメントを残す