京都で家起こし「恋するカレン」
京都府宇治(十円玉にデザインされている平等院のすぐそば)に来てます。
急遽、決まった現場です。こちらに来させていただく為に、千葉県松戸市と香川県高松市の現場を仲間に代わりに入って貰いました。
そんな中で気合い入れての現場です。
↑神事を行ってから工事開始です。
お家は、石場建ての2階建てです。
宇治抹茶を使ったスウィーツカフェに改修されるのですが、斜めに倒れているので、どう改修するべきか?アドバイス頂けませんか?と寺川徹建築研究所 寺川徹建築研究所 (ttaarch.com)寺川先生に言われて立ち寄らせて頂いたことから、ご縁を頂きました。
↑1階の鴨居下に合わせてます。
レーザーポインターのラインが見えつらいですが。この間で40mm程度です。
柱頭まで伸ばすと約130mmの倒れです。
2階建ての古民家を「家起こし」する工事は、「沈下修正工事」の3倍くらいの費用が掛かります。
時々、沈下修正工事業者の方が「家起こし」を「沈下修正工事」の別称と勘違いされてHPなどで宣伝していますが。
家起こしは垂直方向を直す工事で、沈下修正工事は水平を直す工事です。
但し、家起こしをしないといけない建物の場合、沈下もしていることがほとんどですから、実際には、沈下修正を行ってから家起こしをする。という手順になります。
※技術的な詳細は本年秋に出版予定の「曳家が語る 構造から直す古民家再生」に掲載しますので、ぜひご一読ください。
↑これは徳島県美波町での家起こし現場です。
今回は、建物は小さくなりますが、もっと凝った工事します!
寺川先生には、以前も別件で、家起こしをご相談頂いたのですが。
その際は、費用が掛かりすぎることから、お施主さんは「もっと融通の効く」建築士さんにご依頼されてしまいました。
傾いていても、歪んでいても、上から被せモノをして「見た目きれいに直してくれる」建築士さんを選んだそうです。
「恋するカレン」だな。
今回も、ご依頼頂けないだろうけど、選択肢として「構造的に正しく直す」とはどういう意味を持つか?をご説明させて頂きました。
その無私の姿勢が良かったのか(笑)ご依頼いただきました。感謝。
早くも工事は予想していなかった腐食やおそらくは改修時になんらかの考えで抜いただろう構造材がありました。
よーし!頑張ろう!みなさんに安心してスウィーツを愉しんでいただけるお店になりますよう、寺川先生のお手伝いをします!
ps
せっかく2か月も京都に滞在しますので、近隣の皆さまからのお声掛けよろしくお願いします。
社寺・古民家再生をご検討されている方はもちろん一般住宅の沈下修正工事。
具体的な案件は無いけど、名刺交換しておこう。という建築士さん、工務店さん。宇治駅近くのサイゼリヤで待つ(笑)
hikiyaokamoto@gmail.com
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