京都宇治で家起こし2 「リンダリンダ」
京都で弊社にとっては凄い工事を施工させていただいてます。
しかし!!写真には写らない大迫力のスケール感を観ていただけないのは実に残念です。
京都宇治で13cm傾いでいる古民家の家起こし工事の準備をしています。
本来であれば、さっさと解体して、鋼材を組んで家起こしするはずなんですが・・
外壁の収め方が悪かったためでしょうが・・すごく水による腐食が起きてしまってます。
遠目に見ると判り辛いですね。
鴨居が抜けていて、そこが空洞になってます。
とほほ。
反対側の柱は、鴨居の上の部分がほとんど残っていません。
しかも横架材の入っていない部位もあります。
そんなわけで、鋼材を組んで補強しながら少しづつ解体です。
曳家岡本に参加してくれる前は解体業の親方をしていた堅田さんがいるんで、一貫工事出来てます。
どこから解体すれば危なくないか?解体業と曳家の両方の知識があるので、丁寧な作業が出来てます。
↑この裏側に堅田さん登ってくれてます><
「古民家再生は壁をめくるな。めくるととんでもない状態を見てしまうので収拾がつかなくなる。
上から被せて包んで化粧で仕上げろ」という記事を書かれている方がいます。
それは「商売」とすれば正論でしょうが。人が安心して住むことが出来る場所を提供していると言えるのか?
生きている部位には、とりいそぎレバーブロックを掛けて、倒れている側により傾いでしまわないようにバックアップを採りながらの作業です。
親方としては、家起こしをお願いしている宮村棟梁に早めに現地を見てもらって、構造部材の調達。
※まずは仮組みしておいて、据え付けてから落ち着いて本復旧をしてもらう段取りを考えています。
建築士の寺川さんとの追加工事費用の話し合い。
10年に1度の寒波の襲来で徳島県から引き続き応援参加してくれる日浦棟梁が来れなくなった場合の挽回をどうするか?
などなど悩みどころです。
(株)イエサブユナイテッド荘司さんに、「岡本さん、怒りキャラを控えないと発注貰えませんよ」とご指導いただきますが・・。
その通りなんですが(汗)
曳家岡本は正々堂々と死んでゆける工事をやってゆきたいなー。
ps
曳家岡本、真面目にやってます!
どうぞよろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.com
2件のコメント
この躯体の腐れ具合、大地震が来たら確実に倒壊でしたね。
西山さん
ありがとうございます。
古民家再生に於ける、「壁をめくるな」という言葉がいかに軽く無責任か?を教えてくれますよね。