新潟 土台揚げ沈下修正工事「凡事徹底」
新潟なかなか苦戦してます。
↑ここは下屋部分なんで、この程度、ジャッキの間隔を飛ばしても揚るだろう。と考えていたんですが「重い!!」
↑諦めて2階建て部分と同様にジャッキを追加セットしました。
この間隔なら「建物を揚げているんだから少しくらい壁は傷むもの」と考える方もいると思います。
自分たちは見た目の傷みだけでなく、構造材が傷むのをすごく嫌います。
これは土佐派の曳家が大工をルーツとするからだと思います。
施設の事情を配慮してお盆休みを利用して斫り作業を進めましたが。やむを得ない部分が出てくると昼休憩や休日に作業進めています。
来館者向けに自動ドアのフレームの下は斫った後に、楔で仮受けして、さらに砂を詰めました。
従業員出入り口や洗面台をなるべく普段通り?使えるようと、復旧時の為に配管を遺したい箇所があるので、
どうしても枕木の組める箇所が限定されます。
それゆえ、バックヤードに関しては壁を解体して「伸ばしナット」をセットさせて頂いたりと、あの手この手です。
少しでも建物を傷めたくない気持ちと、お施主さんや来館者へのストレスをかけないようにの間で苦心してます。
まずは最大沈下部分から揚げ始めてます。
なるべく基礎梁を斫らないように配慮しつつも。風窓も「応援ジャッキ」をセットします。
ここも、そのままセットするんでなくて、外側にも枕木を組んで揺れないように配慮します。
玄関ポーチ部分は丸柱をカットしました。
なんと!8月20日、21日とサトウ工務店さん、お施主さんのご厚意で見学会+体験会を実施して頂きました。
これは新潟県で建築業に関わるもの同士での学びあう「住学」の勉強会なんで建築のプロオンリーの参加です。
今回は床下が70cmもあるんで、皆さんに入って頂けました。
みなさん。「伸ばしナット」に驚愕してくれます。
でも次の改善も考えているんですけど、まだまだ~。
今回は建物が1階60坪ほどもありましたので、自分のレーザーポインターでの測定がどこかで写し直しがあったら恥ずかしいなーと心配してましたが。
堅田さんが「あれだけ小まめに測っていて間違いあったら辞めないといかんですよ」とプレッシャーをかけます(笑)
結果は見ての通りで、「凄いですよ。ぴったりです。レーザーでの確認いらないくらいです」やるけどね。
最期に芝生側で記念撮影。
次に新潟に来る時は、堅田さんが「あの夏は暑かったな」「あの頃はまだ先代も生きていたな」と思い出してくれるかな。
最期にFUJI ROCKに参戦して、骨折している中、無理して来てくださった住学3代目校長、ユー・ハウス工業の五十嵐直樹さんの嬉しい感想を掲載させていただきます。
「岡本さん、今日は現場で学ばせて頂きありがとうございました! 宮崎さんも言う通り地味ですが、だからこその「凡事徹底」 金額などを理由に誤魔化す事をしない岡本さん達のお話、背筋を伸ばされました。 精進します」
サトウ工務店佐藤社長、住学 事務局の庄司さん ありがとうございました。
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