2024年7月26日 5:45

新潟市西区善久の土台揚げ沈下修正工事:現場見学会して頂きました!

7月20日(土曜)新潟市ラルゴで行われた「住学37&釿始7合同開催」の翌21日(日)、「釿始-CHOUNA HAJIME-」の皆さんが液状化被害エリアの視察の為に、弊社が(株)ミライエ平田さんのご依頼のもと西区善久で施工中の現場にも立ち寄って下さいました。



※「釿始」の皆さんに解説をさせていただく堅田職長です。

皆さん建築のプロなんで、前回のブログを読んで下さっていて、お風呂場の構造補強をどう処理したか?に興味深々だったのですが、1日違いでユニットバスが再設置されて視ていただくことが叶いませんでしたので。ここでご覧くださいませ。

まずビフォー。(※詳しくは前回のブログの後半部分をご参照ください)

で、アフター。

一般の方向けに、マーキングして解説すると。

黄線で囲んだ部分に新たに柱を建てました。
荷重を分散させるために柱の追加は有効です。曳家職人がいると、ジャッキでプリプリに効かせておいてから柱を入れらますから、下地材のような柱の挿入にはなりません。

さらに!右側の柱の土台の継ぎ部分も。

土台の上に添え木を挿入した上で、柱を立ててます。
もちろんブロック基礎もつき直して、更にブロックの穴は全て埋めました。

もっとやっておきたい部分もありましたが、そこはお施主さんと元請けさんのご判断ですから、「落としどころ」は難しいです。
それでも、元より構造補強してお返しする。という曳家岡本の信条は守れた。と思います。

基礎修復です。
いつものように沈下量の大きな部分は、施工中の危険を避けて長い鉄板をブリッジさせていますので、それを避け乍ら基礎を再生してゆきます。


表から視た画像です。

再び床下から視ると。

型枠をバラします。

マジかよ!!美しすぎます!誰が担当した部位なんだ?(笑)
まあ、正直な話、沈下量の大きな部分はそれだけ持ち揚げると空間が拡くなってますから作業が楽なわけです。

※見学の皆さんも深いところで記念撮影です。

堅田さんに「自分がやり易いところばかりやって、本当に性格が悪い」と罵倒されてます(笑)
嘘嘘です。「夏場は体調管理が一番大切な仕事ですから、無理しないでください」と労わってもらいながら(涙)やってます。

見学に来て頂いた皆さんにちょっとお愉しみクイズ大会(景品は曳家岡本Tシャツ)をさせていただきました!

曳家岡本が使っているハードウッドの名前当てなんですが、まずはスペーサーに使っている木の名前当て(笑)
正解者!じゅんじゅんこと金山 純 様住宅設計・施工・リフォーム / 金山工務店 (kanayamakoumuten.com)
クイズ本番は枕木に使っているハードウッドの名前当てです!
「釿始」の皆さんの名誉のために書いておきますが・・・これ未だかつて正解者出たことありません(汗)

見学会で身体を休めさせて頂いたんで午後からは、3人で赤鬼になって詰めまくりました!





最期はカップ掛けて、上塗りを掛けやすいようして撤退です。

ps
見学会は、4月に施工させていただいて、木工事も終了したばかりの、「にいつ住宅研究所」大平さんの現場に徒歩移動。
「釿始」の皆さんには液状化被害を受けた街並みはどう視えたのかな?
正直、自分はほぼこういう光景の中で施工しているわけですから、皆さんの感想も聞きたかったです。


お施主さんのご協力のもとに、被災されて家が傾いてからの不便。施工中の生活はどうだったか?近隣住民での同様の工事を依頼している皆さんとの情報交換はどうだったか?などなど、たいへんリアルなお話をして頂きました。
近隣で基礎修復を簡易に済ませるために、沈下分は、ブロックをカットして詰めている現場もありました。

お昼のランチは、近隣で一番人気の「和食厨房 和」さんでした。
食後の記念撮影終わって解散でした。この年齢になると、いつも気を使っていただいて前列センター、シニア優先席です。
俺はいつまでもジョニーロットンでいたいから、こういうのは止めてくれよ(笑)

「住学」「釿始」の皆さんありがとうございました。

ps
お気軽にお問い合わせください。
hikiyaokamoto@gmail.com

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。