徳島県眉山で鐘楼の沓石の入れ換えしてます。
想定外の事態が起きた時に、解決させることが出来るようなれば一人前。と云いますが、それなら曳家岡本には一人前が2人います。元旦の地震の影響で多くの曳家および沈下修正工事業者が多忙になり、派遣さんを依頼してやりくりしている中、自分たちは愚直に「ほぼ」オリジナルメンバーのみで施工を続けています。
徳島市眉山の麓はなかなかの寺町ですが、そんな中で瑞巌寺さんの鐘楼の修復に呼んで頂きました。
さだまさしさんの小説、もしくは松嶋菜々子 主演の映画「眉山」をご存じの方もいるかもです。
瑞巌寺さんの、立派な鐘楼の柱脚が傷んでいるので沓石を履き替えして頂く為の嵩揚げです。
自分は、正月開けに開始する高知県での文化財修復の打ち合わせがあって、1日遅れでの参加です。堅田さん、宏くんが先に工具を降ろしてくれて、H鋼を組んでいる途中から参加です。
久しぶりにH鋼を組んでいるんで堅田さんも「嬉しい」「愉しい」を連発しつつも「やっぱり重い!」と嬉しい悲鳴です(笑)
自分も枕木を運びながら「お金もらって筋トレさせてもらって最高だよなー」と調子にのってまあまあ働いていたら、夜中に首振り地蔵になりました(重いものを持ちすぎると肩こりになるもんです)
今回は、柱脚の細工の都合で、足固めより上部で掴んで欲しい。というリクエストですので、なかなか枕木、組んでいます。さらに、足固めも!転ばせてますのでどう荷重を逃がすか?を、堅田さんと話し合いますが。基本は堅田さんにお任せです。
相談相手くらいです。
自分は今回の現場用に新たに造った鉄板とボルトの設計と注文くらいです。
京都宇治の家起こし現場でも手伝って貰った日浦棟梁に添え柱の取り付け、加工に来て貰いました。
斜めのカットを現地合わせでして頂きます。
日浦棟梁が作業中の岡本を撮影してくれました。
足腰に来ますが、なかなか気持ちの良い疲れ具合です。
鐘楼の場合、鐘の重さで固定していますが、持ち揚げるためにはその重さを一旦、逃がさなければなりません。
本来であれば、いつものように桁を持ち揚げて荷重を分散させたいとことなんですが、腐食もあって下手に押すと割れるリスクが高い為、色々と荷重をどう受け止めるのか?相談します。
曳家岡本では、出来る限り柱など構造材に穴を開けないよう努力してます。
いや。どうしても上手く揚がらない時は、ボルトを貫通させねばなりません。
大工さんや石屋さんを危ない状態で現場に入れてはいけません。
いよいよ明日からジャッキアップです!続きをドキドキしながらお待ちください。
ps
徳島でもセミナー行います。
よろしければご参加ください。
CPD 2単位
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環境デザインワークス 一級建築士事務所 | Home 清水さん
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