徳島県眉山で鐘楼の沓石 履き替え完了!
前回のブログの続きです!
立派な山門の右奥。
10段程度ですが、H鋼や枕木を手運びで揚げるのは地味に身体に堪えます。
今回は高知の倉庫に保管している分のH鋼なんでいつもより10kg重いし(泣)
ボルト穴を貫通させてしまえば楽ですが、ご住職が大切にされている柱に穴開けないよう挑戦です。
「掴んだ添え柱」とまあまあコンディションの良い「足固め」で揚げてみることにしました。
もちろんジャッキアップ前には、もう一度、添え柱を取り付けているナットの締め直しをします。
少し浮き揚がりました!
摩擦力のみで揚げるコツは、接触面を出来る限り拡くすることです。
そして添え柱を厚くし過ぎるとボルトが長くなり締める力が弱くなるのでここらへんが限界かもです。
↑これ穴の真正面側にも枕木を組んだので同じ角度から撮影出来ませんでした。
組み方を変更したので、短い4寸角が足らなくなったので、自分は高知の倉庫まで再びドライブ。
「あった方が良い工具は運ぶ」という考えなんで、ここはやむを得ないです。
戻ってくると、大工さんがもっとも腐食していた柱脚に合わせて切り上げてくれてます。
もちろん即、柱の下には安全性を得るために「建築ジャッキ」を挿入します。
これでジャッキアップする間に添え柱がずれたりは起こりません。
全体を60cm揚げました!
腐食部分を25cm切り上げましたので準備していた沓石だと鐘楼が低くなるので、もう1枚、礎石を準備して重ねることに変更。
大工さんに戻って来てもらって、今度はダボ穴を開けてもらいました。
次は、白蟻屋さんに防蟻処理もしていただきます。
防蟻屋さんが終わりましたら、次は待ちかねていた石屋さんの到着です。
トラック荷台の後方に視えているのが沓石です。
鐘楼の柱は四方転びとなってますので、降りてくると外に拡がります。
それゆえ、墨出しが難しいので残り10cm程度までに降ろしてきてから、もう1度 石屋さんに来ていただいて正式に据え付けです。
何度も柱の角度に合わせて沓石を動かして、そして定位置とレベルを決めます。
今回は段取りの都合でジャーナルジャッキの台数が少なかったこと。
石壇のスペースの都合から枕木を拡く組めず変則的な組み方になりました。
今の手慣れた3人のみでやるから出来ること。
かつて「お前がいないと再現性の無いものは会社の業務とは云えない」とご指導頂いたことがあるんですが。自分は、「自分たちだから出来ること」を意識してきました。
大きな会社には成れませんでしたが、自分の性格ではこれで良かったと思ってます。
接着剤とモルタルの乾燥を待つ為に、再び待機して。ようやく解体です。
いつも堅田さん、宏くんご苦労様です。本当に感謝です。
撤退作業をして貰っている間に、来年の打ち合わせ。
広島県の宮島と、静岡県藤枝市。宮島のお施主さんに「岡本さん、もっと小さい人と思ってたんですけど、案外大きいんですね。一緒にいる堅田さんが大きいからなんですね」と言われました。
ps
徳島でのセミナーは、参加者8名。
しかし少人数で聞いていただくと伝わり易く、リアルな質問も飛び交いました。
帰り道、若い建築士さんに感想を伺うと「専門用語が判らない部分もありましたが、こういう業種があるんだ。と知れたことが一番の収穫でした」とありがたい感想。
まだ暫くは水戸黄門のように警鐘活動を続けてゆかねばな。カッカッカッカー(笑)
12月4日(水曜)は千葉県建築士会でセミナー登壇させて頂きます。
snsで公開出来ない問題施工事例の画像やかなり生々しい話をしてます。ぜいぜひご参加ください。
chiba-kenchikushikai.com/newinfomation/241004course/241004course.pdf
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