錦糸町で鉄骨4階建ての沈下修正工事をやってます。

錦糸町駅から徒歩10分ほどの大都会で鉄骨4階建ての沈下修正工事やってます。
仕事を受注する前は、「やりたい!」気持ちが勝ってつい安価な金額を出してしまうものなんですが。
いざ始めると順調に進めば良いのですが、何らかの不都合が出た際にはたちまち莫大な損金が出る可能性を秘めた作業ですので、なんで、もう少しリスクに対する余裕を書いておかなかったんだろう。と滝汗になります。
今回もそんな現場な胃の痛い現場です。
地盤補強がされてない時代の鉄骨、そして錦糸町近隣の深さ50m行かないと支持層が存在しない地盤。
それゆえ古民家再生をするような工法での修復を選択されました。
こういう工事は、柱を「踊らせない」ことが肝です。
柱と鋼材を締め込みます。
少し角度を変えて見てみてください。
「まな板」と呼んでいる樫の板をH鋼の腹に嵌め込んで、それで柱を固定しています。
そして、出来る限り柱に近い部分で梁を受けられるように枕木を組んでゆきます。
判りますでしょうか?
柱の傍に寄せるために掴んだ鉄板の上に枕木を置いてます。
それに高さを合わせるために左2本にはH鋼の上に樫板を置いて調整しています。
右端の囲みの部分と真ん中、左橋の囲みの下部の違いが判るでしょうか?
曳家職人なら、こういう細工は息をするように何も考えずに手が動いて当然です。
耐力勝負となると最早、シルバー人材センターから来る活きの良い老人にさえ勝てないだろう自分もこういう細工をさせれば、
堅田さん曰く「親方のイキイキ作業している姿を視れて嬉しいです」な動きは出来るわけですよ(笑)
枕木をわざと3段組んだところから、ジャッキをセットしているのは、接地面を拡く獲って反力を安定させるためです。
そして上部にもたくさんの枕木を井形に組んでゆきます。倒れ辛い柱を増やしているとイメージしてください。
高知の倉庫と、来年も新潟に伺うために、新潟で家を建てるなら、注文住宅、自然素材の木の家 山川建築事務所 に間借りさせていただいている赤塚の倉庫にジャッキを残してきているため。
千葉県の倉庫には80台ほどしか遺していませんでしたので、荷重の少ない部分は建築ジャッキさんにも担って頂きました。
※建築ジャッキは一般的なものであれば5トンまでしか耐荷重ありませんので、この建物の重い部分であれば簡単に破壊されます。
重い部分(想定だと、外側はそれぞれ15トン、中の2本はそれぞれ30トン)は安定のジャーナルジャッキです。
重い建物を揚げるためには使用中に絶対、下がらない+壊れない信頼できるジャッキを使わなくてはなりません。
自分は例え耐荷重が30トンであったとしても耐えられなくなったらパッキンから油が漏れて下がるオイルジャッキは、このような現場の場合は荷重を分散させるための「追いジャッキ」としては使いますが。
メインの部分では使いません。
いつもよりさらにキリキリと緊張しながら、ジャッキを「巻きます」。
揚がり始めました。
以下、続く。
ps
いよいよ師走となりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
自分は昨夜12/4はしばらくぶりの千葉県建築士会でセミナーでした。
休憩時間に「もっとテンション上げて!」「烈しい怒りを出して!」と指導が飛びまくりでしたが。
帰り道、家内から「知り合いも多いし、地元でやってる感じのセミナーだったよね」との講評でした。
まあねー。でも千葉県では5年ぶりのセミナーだったんです。
イエサブユナイテッドの荘司さんから「相場が判らないから見積もり見た時にこんなにかかるの!と驚くけど工事が終わる頃には、この金額でここまでやってもらって良かったのか?と思ってお施主さんに追加を出してもらうよう言ってしまった」というエピソードを披露していただきました。
いやーほら少し安いかな?くらいだと下手でも赦して貰えるでしょ(苦笑)
来年こそはもっと上手くなって高額請求出来る立派な職人になります。
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