2024年12月16日 7:28

錦糸町で鉄骨4階建て完工 Tokyo is burning!

錦糸町駅から徒歩10分の鉄骨4階建て沈下修正工事現場続きです。
top画像は、2階に上がって、取り外した室内エレベーター跡から写したものです。

少し浮き揚がりましたので、プレートと底部に隙間が出来ました。
これで空気が入りますので、鉄工所さんにプレートの中を大きくして貰って高ナットで繋ぎアンカーボルトを伸ばします。


↑H鋼の間に鉄工所さんの姿が視えます。




ボルトとの間には、先に加工して頂いていた75mm角の鋼材を芯材として挿入します。

微調整用には、2mm  ,4・5mm,6mmのライナーを準備しておいて貰いました。

目標の高さに揚げるまで、H鋼や枕木の軋み音に耳を澄ませ、肝を冷やしながらジャッキを押します。
終わった瞬間には嫌な冷汗を感じます。

順調に揚がってくれたし、揚げるの当り前なんですけど、より安全安心に余裕ある工事をどうするべきだったか?堅田さんと現場で反省会です。


レベル確認をお施主さん、建築士さんにして頂いてOKを貰いました。
経年でのプレートの癖づきがありますので完璧とは言いませんが、誤差1mm程度で収まりました!
こちらの現場では思うところがあり、施工者としてより良い施工を考えてたまたま?ご一緒させていただいた五〇建設、大〇組、前〇建設の構造設計部の皆さんにご意見いただきました。
改めて自分たち曳家の技術って凄いもんなんだな。と気づかせていただきました(笑)。

撤退です。

 

12月6日(金)仮据え付けが終わった、この夜は六本木ヒルズ 52階で行われた「大工の会」に参加させていただきました。

木村光行棟梁が「大工ってカッコいいんだ!」と仲間に思ってもらうためにセッティングされた会場で、気持ちのある40代前後の若手大工さんたちが日本各地から集結されてました。
自分も実年齢とは違って職人としてはまだまだですが。曳大工の技術を次世代に知っていただく努力はしなくてはな。

ps
お気軽にお問い合わせください。ですが・・・今、少々スケジュールが埋まってます。
待っても良いよ。という建築士さん、お施主さんからのご相談よろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.com

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。